ツバメシジミ Everes argiades argiades (Pallas, 1771) は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ツバメシジミ属(Genus Everes)に属するチョウで、和名の由来でもある後翅の尾状突起が特徴。ユーラシアの温帯に広く分布し、日本では北海道・本州・四国・九州に分布。平地の草原や公園などで春から秋まで見られる普通種である。どこでも見ることができるためか、
足元近くを飛んでいても、普段はほとんど気にも留めない。オスの翅表は明るい青色で、メスはほとんどが暗い褐色であるが、春の時期だけは良く観察したい。なぜなら、春先に羽化するツバメシジミのメス(低温期型)は、暗褐色の翅表面に青い斑紋が出現することがあるからである。
気晴らしにカメラを持って神奈川県の里山を訪れ、前記事のツマキチョウを撮っていると1頭だけツバメシジミが飛んできた。葉に止まって翅を開くと、青い斑紋は発達した低温期型のメスであった。これまでに様々な地域で何回か目撃し撮影をしているが、今回のツバメシジミのメス(低温期型)が、一番美しいと感じた。
日頃から身近に存在しながら目を向けないものは、このチョウに限らず多くあるように思う。見方や考え方を変えて、改めて見つめてみる必要があるのではないだろうか。
以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) 2023 Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます