ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

ツバメシジミのメス(低温期型)

2023-04-14 15:55:48 | チョウ/シジミチョウ科

 ツバメシジミ Everes argiades argiades (Pallas, 1771) は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ツバメシジミ属(Genus Everes)に属するチョウで、和名の由来でもある後翅の尾状突起が特徴。ユーラシアの温帯に広く分布し、日本では北海道・本州・四国・九州に分布。平地の草原や公園などで春から秋まで見られる普通種である。どこでも見ることができるためか、 足元近くを飛んでいても、普段はほとんど気にも留めない。オスの翅表は明るい青色で、メスはほとんどが暗い褐色であるが、春の時期だけは良く観察したい。なぜなら、春先に羽化するツバメシジミのメス(低温期型)は、暗褐色の翅表面に青い斑紋が出現することがあるからである。
 気晴らしにカメラを持って神奈川県の里山を訪れ、前記事のツマキチョウを撮っていると1頭だけツバメシジミが飛んできた。葉に止まって翅を開くと、青い斑紋は発達した低温期型のメスであった。これまでに様々な地域で何回か目撃し撮影をしているが、今回のツバメシジミのメス(低温期型)が、一番美しいと感じた。

 日頃から身近に存在しながら目を向けないものは、このチョウに限らず多くあるように思う。見方や考え方を変えて、改めて見つめてみる必要があるのではないだろうか。

以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。

ツバメシジミ(低温期型メス)の写真
ツバメシジミ(低温期型メス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 400 +2/3EV(撮影地:神奈川県 2023.4.10 11:05)
ツバメシジミ(低温期型メス)の写真
ツバメシジミ(低温期型メス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 400 +2/3EV(撮影地:神奈川県 2023.4.10 11:09)
ツバメシジミ(低温期型メス)の写真
ツバメシジミ(低温期型メス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 400 +2/3EV(撮影地:神奈川県 2023.4.10 11:07)
ツバメシジミ(低温期型メス)の写真
ツバメシジミ(低温期型メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/640秒 ISO 200(撮影地:栃木県 2017.5.03 13:11)
ツバメシジミ(低温期型メス)の写真
ツバメシジミ(低温期型メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/800秒 ISO 200(撮影地:栃木県 2017.5.03 13:12)
ツバメシジミ(低温期型メス)の写真
ツバメシジミ(低温期型メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 200(撮影地:埼玉県 2013.5.26 9:38)
ツバメシジミ(メス)の写真
ツバメシジミ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 320 +1EV(撮影地:東京県 2010.10.10 12:31)
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) 2023 Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.



最新の画像もっと見る

コメントを投稿