ジョウザンミドリシジミ Favonius taxila (Bremer,1861) は、オオミドリシジミ属(Favonius属)の山地性ゼフィルスで、和名のジョウザン(定山)は、北海道の名勝地定山渓で最初に発見されたことにちなむ。北海道と本州に分布し、北海道では低地の、本州では山地のブナ科のミズナラやコナラの林に生息している。環境省RDBに記載はないが、東京都および埼玉県のRDBでは絶滅危惧Ⅰ類に選定され、茨城県のRDBでは、準絶滅危惧種として選定している。
全国的に見れば、ジョウザンミドリシジミが多産する地域は多く、何だジョウザンか、と見飽きるほどである。地域によっては、早朝6時半頃から活動を始め、かなり低い位置(下草)に止まってテリトリーを見張り翅を開く。また、小雨程度でも同様の活動をするので、山地性ゼフィルスの中では撮影が容易だ。これから山地性ゼフィルスを撮ろうとする方には、良い被写体になるだろう。
オオミドリシジミ属の翅色は青色が特徴で、このジョウザンミドリシジミは、典型的な「青色」と言っていいだろう。ただし、光線や見る角度によっては、鱗粉の微細構造による構造色で金緑色に輝いて見えることもある。この記事では。過去に撮影したジョウザンミドリシジミの翅色の違いを集めてみた。
注釈:本記事は、過去にて撮影し個別に公開していた写真を、時節柄の話題として提供するために再現像し編纂したものです。
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ジョウザンミドリシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F10 1/250秒 ISO 2500(2012.07.15)
ジョウザンミドリシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F4.5 1/250秒 ISO 200(2013.07.13)
ジョウザンミドリシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F10 1/250秒 ISO 500 -1EV(2013.07.14)
ジョウザンミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/1000秒 ISO 1000 -2EV(2014.7.6)
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