お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

真っ暗な山道

2007年12月09日 | 雑感
 前住職の従兄になるF町のS寺前住職さんが91才でご往生され、昨夜お通夜でした。
 80才過ぎられても、10才は若く見えるご住職でした。いろいろな社会奉仕活動にもご尽力されておられました。
 また、わさび作りもされていて、いつもお土産に美味しいわさびの瓶詰めを頂いていました。

 さて、S寺さんがあるF町。町村合併で「佐賀市」になりましたが、山間部の自然豊かな美しい所です。

 日暮れの早い季節。お通夜の開始時刻より随分早めに住職(夫)の運転で出発しましたが・・・
 今、あの辺りは、新しい道ができて、まだ工事中の箇所もあり、カーナビが全く役立たず・・・
 「間もなく右折です」と音声ガイドが言うものの、そんな道はなく、
 「ちょっと~、あんた、崖から突き落とす気かい」と、突っ込みたくなるカーナビガイド。

 運転の夫が「エッ、どっち」と、行きかけては・・・
 「ちょっと、あなた、このままでは、山に登ってしまうのでは・・・とにかく、民家がある所まで戻って、お尋ねした方が・・・」と、引きつった声で、私。

 明かりのついた民家を発見 親切に教えていただきました。

 こうして、真っ暗な山間部の道を迷いながらも、親切な人々のご指示により、1時間以上もかかって到着いたしました。

 到着してから、携帯をマナーモードに・・・と覗いたら、「圏外」の表示

 ああ、もし、民家も、すれ違う車もない箇所で車が故障したら、いのしし、たぬき等と共に一晩過ごし、誰かに発見されるのを待つしかなかったんだ・・・と、大げさなことを考えてしまいました。

 山道と言っても、新しい立派な道路。帰りは、スイスイ30分で帰宅しました。
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業縁

2007年12月08日 | 仏教
 昨日に引き続き、

 本願寺佐賀会館では、6のつく日。6,16,26日午後1時半より、常例法座が開かれています。(どなたでもご自由に参詣ください

 先日6日、組の仏教婦人会(各寺3名参加)で、午前中清掃奉仕をした後、午後からは常例法座にお参りさせていただきました。
 
 ご講師は、伊万里K寺F布教使。83才と言われましたが、かくしゃくと、されておられます。
 
 このF師は、学徒出陣で海軍に入隊され、レイテ沖の戦いの折り、志摩中将率いる重巡洋艦「足柄」に乗船されておられたそうです。
 志摩中将が方向転換されたお蔭で、今、自分は生きているが、仲間の軍艦が目の前で炎上、沈んでゆくのを見た と、静かに語ってくださいました。

 親鸞聖人の言葉(歎異抄)

 「さるべき業縁のもよほさば、いかなるふるまひもすべし」

 「人はだれでも、しかるべき縁がはたらけば、どのような行いもするものである」歎異抄現代語訳より

を引用され、
 原爆を作った人も、投下した人も、家庭にあっては、やさしい父であり、夫であったろう。まさか自分が、何万人と殺してしまうことになるとは、思いもしなかったはず。

 海軍では、敵のアメリカ兵の遺体も日本兵と同じように、敬礼と共に水葬されたそうですが、そんなやさしい、同じ日本人が、虐殺を行ったと言われている・・・ その場、その縁によって、同じ人間でも行動、結果、評価が大きく異なりうる。

 そういう主旨のことを伺いました。

 あらためて、
 人のことは、厳しく批判。自分を正当化したがる我々、凡夫でありますが、実に危うい「虚仮不実の身」であると自覚させていただきました。

 また、戦後セイロンの代表が仏教(お釈迦様の言葉)を引用され、

 うらみは、うらみによって、静まらず
 うらみは、うらみなきによって静まる

と、スピーチされ、世界各国が感銘を受けたこともご紹介いただきました。

 しみじみ、ありがたいご法話でございました。

 

 
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本願寺佐賀会館

2007年12月07日 | 行事・案内
 昨日はウチの組がお当番で本願寺佐賀会館(佐賀教務所)の境内清掃奉仕+午後の常例法座参詣に行って来ました。
 
 法専寺からは、組仏教婦人会役員もしていただいているM・Yさんと法専寺前責任役員M氏の奥様であるM・Sさんと私の3人で参加。

 掃除に先立ち、先日法専寺のバス旅行でもお世話になったS寺ご住職(佐賀教務所の職員さんでもある)から、本願寺佐賀会館について、ユーモア交えてご紹介いただきました。
 
「本願寺佐賀会館」は、京都の西本願寺を本店と例えたら、佐賀支店にあたるお寺であること。本山直属の寺院であるので、住職は、あくまでご門主であること。 「本願寺佐賀会館」は、「佐賀教務所」とも言われるが、これは、宗務行政上の事務所名で、西本願寺を国会に例えたら、佐賀県庁のような事務所であること。
 
 本物の佐賀県庁のすぐお隣にある「本願寺佐賀会館」ですが、もともとは、佐賀経済界の銀行株主総会の場として建設されたそうで、その後、横尾雄一さんの大邸宅でした。
 浄土真宗の教えを喜ばれていた横尾氏ご夫妻でしたが、昭和31年横尾氏のご遺言によって、この大邸宅は、本山に寄贈され、「本願寺佐賀会館」となった・・・という歴史ある建物とお庭です。

 昔の佐賀城跡地、大きな(皇居の次に大きい、全国2位の)お堀の中に位置する佐賀の一等地 (町名も「城内1丁目」と言います)
 
 いろいろな大企業が大金積んで、「ぜひ、我が社に」と、いう申し出を横尾氏は全て断り、土地建物を無償で本山に寄贈された、有り難い会館なのであります

 さて、「本願寺佐賀会館」には、「主管」あるいは「教務所長」と呼ばれる、会社に例えると支店長にあたる方が、本山の指令で着任されておられますが・・・

 昨日聞いた話によると、教務所長のW氏は、12月1日付けで、長崎教務所に転勤されたそうで、今度は新潟から、新しい支店長じゃなかった・・教務所長さんがおいでになるとのこと。
 まだ、引き継ぎが済んでないので、昨日は、まだ今までの教務所長さんが佐賀の常例法座 最後の導師をつとめてご挨拶くださいました。佐賀に着任されて3年半だったそうです。

 教務所長さんは、単身赴任が多い中、W氏はご夫婦で着任されて、坊守さん(奥様)にも、親しく接していただきましたので、何だか淋しくなります。

 本願寺佐賀会館の職員さん(皆、各寺お坊さんを兼務されていますが)若手イケメンそろいです。コーヒーも出して頂けますので、女性の皆様、お気軽に事務所をお訪ねくださいませ
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古代米

2007年12月06日 | 雑感
寒くなりました。今朝は、佐賀の平野部も真っ白に霜がおりていました。

 さて昨日、頂き物の「古代米」でご飯を炊いてみました。

 「古代米」・・・古代の野生稲の特徴を受け継いでいる稲で、黒、赤、緑色のお米があるそうです。普通のお米より粒が小さい。

 我が家に頂いたのは、黒米。
 黒色は、「アントシアニン」の色で、動脈硬化予防や抗酸化作用があって身体にいいそうです。

 普通の白米1合にスプーン1,2杯の割合で黒米を入れて、炊きます。

 炊き上がったご飯は、お赤飯のように、赤くそまっています。

 もちもちした粘りけのある食感で、大変おいしいです。

 
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フェンス

2007年12月05日 | 行事・案内
 昨日、護岸周囲のフェンス取り付け工事が終了いたしました

 作業を見ていたわけではありませんので、詳細はわかりませんが、
 護岸コンクリートを円柱形に くり抜いた箇所に 支柱をはめこんで、その周囲にコンクリートを流し込んで固めているように見えます。

 車止めになるほど頑丈では、ないのでしょうが、もたれたくらいでは、抜けたり倒れたりしないようです。

 ところで、ウチの前の市道拡幅工事は、11月末から始まるという連絡だったのに、未だ始まっていません。また、何ぞ、モメゴトが発生しているのかもしれません。

 と、いうわけで、ウチにおいでの皆様、まだ東から進入できますので、工事が始まって通行止めになったら、ご連絡いたします。
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ネアカに生きるために

2007年12月04日 | 本紹介
 曾野綾子さん著「晩年の美学を求めて」朝日新聞社 

に、こう書かれています。

 「人の世にあることはすべて自分の上にも起こり、
  人の中にある思いはすべて私の中にもある」
 と、私は思っているから、なにごとにも、悲しみはしても驚かないのである。
 なにものにもおおっぴらで、なにが起きても仕方なくそれを受け入れる、という姿勢は、いわゆる「快活な」とか「ネアカ」と言われる人の特徴である。それに対して、襲いかかる運命をすべて不当なものと感じ、その不運に襲われた自分を隠そうとする人が「ネクラ」と言われる人になる。私のほんとうの「地」はネクラなのだが、私は意識的に、後天的に、ネアカになる技術を覚えたのである。


 お分かりのように、ここで述べられている「ネアカ」は、人前で、無理してテンション上げて、明るく振る舞う そういう「明るさ」のことでは、ありません。
 「明らかに」知る「明るさ」

 曾野綾子さんは、こうも書かれています。

 隠す、とか、見栄を張らねばならない、という感情はまず、未熟なものだ。
 
 また、ヘブライ学者の前島誠氏の言葉を紹介されています。

 「人はいつ完全と言えるのでしょうか。自分のありのままを自分で認めた時です。飾らず格好つけることなく、そのままの自分を「これがわたしです」と心から言えた時、その人は完全への道にあるのです」
 
 これは、浄土真宗で言う阿弥陀様の本願に任せきった心と同じことなのではないか。
 私も自分をさらけ出して、許されて生きている。
 
 無理した「ネアカ」じゃなく、自然体の「ネアカ」

 曾野綾子さんは、キリスト教で、私は、仏教で「心」救われております。
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法専寺バス旅行

2007年12月03日 | 行事・案内
 昨日は2年に1度の「法専寺仏教婦人会・壮年会 合同研修バス旅行」でした。

 参加予定者が、足腰の痛み、風邪の発熱等で一人減り、二人減り・・・結局31名のバス旅行となりました。

 まず、神埼町横武のS寺さんにお参り。生後3ヶ月?のSちゃんもお出迎えしてくださいました。
 一同おつとめし、S寺ご住職のありがたい、心にしみるご法話をいただき、お座敷でお茶をいただきました。

 S寺様、ご多用のところ、早朝より大人数で押しかけ、お世話様になりました。

 その後、東脊振インターから長崎自動車道~(鳥栖)~大分自動車道 と、ひたすら東へ。車中で「法専寺の歌」の練習もしつつ・・・S寺さんから1時間半で湯布院に到着。

 朝は冷え込みましたが(最低気温3℃)、心配した天気にも恵まれ、暖かい(最高気温14℃)行楽日和でした。

 私は、初めての湯布院。
 由布院駅に近い大きな旅館で、会食と入浴。何と幸せな時間

 由布岳を眺めながらの露天風呂は、身体も心も温まりました。

 バスセンター近くにズラリと並んだ土産物、飲食店を見て回り、帰路へ。一同、楽しく無事帰宅しました。ああ、楽しかった
 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 お疲れ様でした
 再来年はどこに行こうかなあ
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女のお坊さん

2007年12月01日 | 雑感
 ウチの境内の大きなイチョウの木。
 先日、黄色に色づかないまま、落葉しているとご紹介いたしましたが、数日で急速に葉っぱが色づき、今、落葉の真っ盛りです。
 今年は、ちゃんと黄色になりました ウチのイチョウさんに失礼なことをアップしたので、ここで訂正いたします。

 さて、きょうも住職と2軒ずつ、手分けしてお参りへ。
 
 まず、ご高齢お一人暮らしのMさん宅へ。
 最近、ご主人を亡くされたMさん、私の拙い法話にも、うなずいて、
 「何だか、心が安まりました」と、仰ってくださり、ありがたいことでした。

 次は、ご両親の年回忌のI氏宅へ。
 一同で「阿弥陀経」のおつとめをしました。(お参りに伺う時は、いつも15~20冊くらい聖典を持参し、ご参詣の皆様に配って、一緒にお経を上げてもらっています)

 ご親戚の4才の女の子に、そのお母様が「Kちゃん、女の子でもお坊さんになれるってよ、よかったね」と、話されていて、苦笑。

 そうですよね、やはり、世間のイメージでは、お坊さん=男 ですものね。

 特に、葬儀場に私が登場すると、女は珍しいので、周囲がギョッとされ、注目されます。
 美人でもないのに、皆さんの視線を一斉に集めて・・・・芸能人みたい
 
 先日、あるご門徒さんから言われました。
「この前、スーパーで、お見かけしたのですが、いつも法衣姿で拝見しているので、『ああ、スーパーで買い物しておられる姿は、普通の主婦なんだなあ』と、しみじみ思いました」と。

 ドキッ  その時、私は、特売品を買いあさっていたのだろうか

 法衣を身にまとうこと、ご法義をお伝えすることに、男女の差はないとは思いますが、まだまだ、目立つ「女のお坊さん」なのであります。
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