散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

初秋の東京(1)

2007年09月03日 21時40分05秒 | 飲み歩き・東京
多分、今年最後の東京であろう。とは言っても出張がメインで、その他はつけたし。これを読んでいる限りは、遊んでいるようにしか見えないと思うが。

夕方東京着、羽田~浜松町~新橋と移動し、今日は銀座7丁目にチェックイン。どこに行こうか悩んでいたが、随分昔に行った銀座「T」が近いことを思い出した(今調べたが、12年前に行っているのだ)。



銀座の細い小路を探し、やっと「T」発見。落ち着いた感じの店構えである。店内に入り、カウンター席に腰を落ち着けて、まずはビールだ。まだこの時間の東京は十分に蒸し暑い。

通しに小エビ佃煮がでたが、さて注文は何にしよう。この店、山形の酒造メーカーの直営店であるため、東北地方の料理が多い。「よし、馬刺しだな」。あまり東北との関連性もないような気もするが、馬刺しがあれば注文してしまうのであった。



で、登場した馬刺しを見ると、これは確実にうまいのが分かる。素晴らしい色合いで、もう輝いて見える。一口食べると予想通り、実に柔らかく甘みのある味だ。これはと思い、バイトの兄ちゃんに「これ、産地どこですか」と聞くと要領を得ず、板さんに聞いてみたところ「うーん、秋田か熊本か・・・。業者さんが良いとこもってきてくれんだけど、書いてないのさ。ゴメンナサイ」と謝られてしまった。

「いや、産地は良いですけど、これ旨いですね」「うん、俺の地元の秋田で食うのといい勝負だ。冷凍じゃないし、いい品だと思うよ」と板さん。私は馬肉に”秋田”のイメージがないので不思議に思ったが、板さん曰く、結構秋田では馬肉を食べるのだそうである。確かに歌志内市の”なんこ”という馬モツ煮込みの源流は秋田という話も見かけたことがある。

さて、次は山形の味「鯉のうま煮」を行ってみよう。で登場したのがこれ。



鯉の身はかなり締まった味、甘めの醤油味、内臓部分にはそれ程苦味がなく食べやすい。この濃厚味には、山形の濃厚な酒、樽平をあわせるしかない。ということで、この後常温で2合ほど飲んでしまった。

その間にも板さんの秋田自慢や、かつて札幌に5年ほどいたそうで、「俺がいたとき松坂屋ができてさ」「○○って知ってる? 広いダンスフロアにバンドが入ってさ」とのこと。・・・すいません、いつの時代でしょうか。多分私が札幌に出てくる前なんだろうな(調査の結果、松坂屋が出来たのは1974年のようなので、もちろん私は成年に達していないのである)。

面白い話を聞き、鯉の旨煮の濃厚さにノックアウトされ、2軒目はバー「B」に行くことにした。前回の東京紀行でも行っているのだが、値段お手ごろ、気さくで入り安い路面店のバーである。

早速、前回飲まなかった「トリハイ」を注文(300円かな)。これで口をさっぱりさせてから、2杯目に苦いリキュールのカクテルを注文。イエーガーマイスター+ビタース+グレープフルーツジュースのカクテルが到着。グレープフルーツのほろ苦さもありつつ、ジュースでさっぱりに目に仕上がり、「苦いだけが能じゃないな」という感じ。



三杯目にはアクアビットを使った強いものをたのむと、アクアビットマティーニ。これで止めをさされ、ホテルに戻り爆睡。