散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

夏休みの終わりに

2007年09月16日 21時44分37秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
もういよいよ夏休みも終盤、最後の飲みである。今日は日曜日のため、開いている店が限定されている。しばし歩き回った末、すすきの交差点のすぐそば、炭火串焼「C」へ入ってみた。



早速ビール、通しはネギぬた。ネギがちょっと辛かったけれども、後で焼鳥の付け合せにつまむと、とても相性が良かった。焼き物はおまかせ6本を注文。



しばらくして、豚、鳥、つくね、レバ、ハツ、砂肝とオーソドックスな6本セットが到着。レバ、つくねゾーンがタレ味で私の好みにピッタリである。まず、レバはちょうど良い焼き加減で中はわずかにレア、タレの味もあっさりしていてちょうど良い。豚、鳥は脂の部分が程よくこげていてうまい。

途中でダバダロゼ(栗焼酎に紫芋をつけて色漬けをしたリキュール。焼酎だが、色はピンクでほの甘い)を注文し、残りの焼鳥を食べた。割とボリュームのある6本で、もちろんまだ食べられるがこの辺にしておいた。ダバダ火振という栗焼酎は飲んだことがあるが、そのロゼというのは初めて目にしたなあ。お店の人も感じよく、値段も安く上がり、満足。

日曜日であるが、バーならば私にはいくつもの選択肢がある。今日は琴似に移動して「D」へと行くことにしよう。新入荷メニューから、まずはオールボーディルドー。アクアビットに使われているハーブのうち、ディルの風味を強化したバージョンだ。最近、アクアビットを好んで飲むのは、ハーブ風味が効いている所が面白いためなのだが、これはそのバランスが通常のものとは違い、面白い味だ。

続いて、竹鶴21年。少々癖が弱い感じはあるが、余市と宮城峡のモルトをブレンドしたもの。香りを愉しむ。

そして、先ほどのオールボーディルドーの香りを生かしたカクテルを作ってもらおう。ということで、アクアビット+シェリー+コアントローのカクテルが登場。アクアビットのハーブ風味とシェリーの青っぽい香りの相乗効果が素晴らしい。なおかつコアントローの甘いオレンジ風味も効いている。

最後に止めを刺すのはラフロイグ1989カスクストレングス17年(SMWS)だ。いつものラフロイグの風味、アルコールの強いキック力、さすがである。SMWSのタイトルは「Triumphal Marriage(勝利の結婚)」。何と何が結婚して勝利したのかなあ・・・

腹が減ってきて、「N」で味噌ラーメンを食べて帰る。


20070916ギャラリー巡り

2007年09月16日 17時10分01秒 | ART
今日は近代美術館→テンポラリースペース→札幌市写真ライブラリー→ART-MAN→北海道画廊の5箇所。

■近代美術館では「日本美術ノ光華」。大倉集古館の名品がやってくるのを楽しみにしていたのだ。展示は大きく第一部「中世・近世の日本美術」と第二部「近代の日本画」に分かれている。

第一部はちょっと地味な感じだったかなあ。

「国宝 古今和歌集序」:さまざまな料紙(染めたり、紋様が入っている)をつないで、かな文字による序文が書かれている(らしい)。歴史的価値はとてつもないだろうけれども、文字はどうかなあ、流麗とまでは行かないような。日本語なのにあまり読めないのも悲しいところである。

「職人尽画帖」:魚屋、細工師(?)などの職人さんを描いた作品。こういう時代の風俗がわかる作品は面白い。
「名将肖像図帖」:織田信長を筆頭に、黒田如水、藤堂高虎など渋い所まで。伊達政宗がちゃんと独眼竜に描かれている。

第二部はローマで開催された日本美術展に出品された作を中心にした展示。一般に花鳥風月だけを描いている日本画に私は興味が持てなかったのだが、この展示は非常にわかりやすく美しい。海外向けなので、日本らしさをわかりやすく主張したということであろうか。そうすると、私の感性も当時の日本人というよりは、外国人に近いという事かもしれない。

「晩秋」荒木十畝:松に紅葉した蔦、青い花、鶉(?)を配し、非常に色彩の美しい作品。
「菊」菊池契月:花器、葉、花の形と色彩がパーフェクトに配置された傑作。
「木菟」:みみずくの目と梅の花の配色にドッキリ。

ところで、パンフレットなどで紹介されていた前田青邨の「洞窟の頼朝」が後期展示のみってどうだろう。見に来た人はガッカリじゃないのかな。私は少なくとももう一度行く予定だが。

■北海道画廊「佐々木敏光作品展」。佐々木さんが「画の仲間からは『描きすぎだ』といわれる」「今回、未完成の作品もあえて出してみたが、『これで良い』といわれた」と話をしてくれた。もちろん未完成といっても、素人が普通に見るときちんと完成して見える。

確かに小さい作品を綿密に描きすぎるところがあるのかもしれず(私はそこが良いのだが)、今後作風を変えて行こうと考えているようだ。なお、風景画は藻岩山や札幌近郊の何気ない、しかし北海道らしい場所を選んでいるとのことであった。