今日は札幌マラソンを避けて、市立図書館方面へ。家を出たときは雨が降りそうな気配があったのだが、そのうち日差しがきつくなってくる。今日も残暑といって良いだろう。
■「伊藤仁アトリエ記念館」。まずは先日新聞で見て気になっていたこのアトリエだ。第2、4日曜日のみ開館なので今日は訪問する良い機会だ。あまり迷わず到着し、インターホンで来意を伝え入館させてもらった。
イーゼルに画がかかり、床には油絵の具が残った状態の元アトリエだった部屋がそのまま展示室になっている。展示作品は42点、油彩、水彩から皿への絵付け、七宝までジャンルは幅が広い。
案内してくださるのは自身が版画家でもある伊藤倭子さんである。作品の中ではもちろん札幌風景もあるのだが、「クーロン城」「アミアンのカテドラル」「山塞の村(オントレボー)」等のヨーロッパ風景が新鮮であった。その他には印象派のような雰囲気の「ポプラの並木道」、スクエアな感じが気持ちよい「静物」など、安心してくつろげる作品が多い。
アトリエ内の陶器の壷や、感想したひまわり、ザクロは作品のモチーフとして使われたもので、さすがに伊藤仁の雰囲気がそのまま残された記念館であった。コーヒーをごちそうになり、おいとま。
■ギャラリーミヤシタ「鈴木誠子版画個展」。久しぶりにミヤシタへ。落ち着くギャラリーで静かに抽象版画を見る。作者らしき人が家の前を掃いているのも、何だか昔に帰ったような感じがする。
■山鼻記念会館。通りがかりに屯田資料館を発見。山鼻地区は琴似地区について2番目に屯田兵が開拓のために入ったらしい。行啓通りといい、何だか歴史の香りがする。
■中央図書館「さっぽろスイーツ展」。私は新しい商品、食べ物をつくって売り出すのは商売の習いと思うのだが、それを地域の名物と言い張るのはあまり好まない。作った名物には観光客も鼻白むよ。資料として1918年開道50周年北海道博覧会、1958年北海道大博覧会のものが展示されているのだが、そうですか、あくまで「世界食の祭典」はなかったことにしようというのですね。
なお、図書館では先日来気になっていた鳥瞰図の本を2冊かりる。書店でも全て品切れになっていたので、こういうときは図書館さまさまである。
以上、電車~地下鉄と乗り継いで帰宅。多分(万歩計を忘れた)、15キロ以上歩いたと思う。
どこからか悲鳴が「ヒィー」(意味なし)。
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