散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20081108ギャラリー巡り

2008年11月08日 17時05分19秒 | ART

本日のギャラリー巡りは、教育文化会館→資料館→コンチネンタル→札幌市写真ライブラリー→道新→時計台→たぴお→富士フィルムフォトサロン→紀伊国屋→D&D→三岸好太郎美術館→CAIの12箇所。

■札幌市資料館「いま、そこにあるもの」。正直な所、ただ画や写真をならべただけという展示が世の中には沢山あるのだが、これは見た瞬間から一味違う。古い手帳の写真、波打ち際12連作、ポツンと白い猫など、印象的な作品を工夫して展示しているのだ。

■コンチネンタルギャラリー「かさなるこころ」。樋口尚美「38-1014」「38-1010」は趣のままにペンを走らせた作品。出来上がりはかなり本人の資質を問われるような作品になるので、勇気がいると思う。

阿部有未は先日時計台ギャラリーの二人展でも目にとまった人だ。今回も女性の体をモチーフにした版画作品が中心となっている。

■札幌市写真ライブラリー「さっぽろフォトステージ」。佐々木秀明「野幌2007」は無人の団地を白黒で撮影した作品。真夏に地方都市に行くとこういう感じがするときがあるものだ。

鳴海真一「Wall」は写真のような版画作品。今回は普段写真主体でない人の写真が目に付いた。

■ギャラリー「たぴお」自我の形象展7。藤川弘毅の「作品」は古い木と金属から振り子状の物体を作成し、吊り下げたもの。私には何だか”魔術”的シンボルにみえるが、残念なのが振り子の真下にある紋様が安っぽいことだ。

桂直「かたずけられない」。ファンシーだがバランスが取れており、甘ったるくない。竹内はるみ「静物」。2枚の作品を上下に並べ、上側の作品は上下が反転したような配置になっている。作品も面白いが、線対称となる配置もちょっと印象的。

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その後、東急で「大薩摩展」に立ち寄り、いつも通り小正醸造の芋焼酎を買う。「いつも案内ありがとうございます」とDMを見せると、麦焼酎小瓶をおみやげに頂いた。鹿児島は篤姫効果のせいで、観光が盛り上がっているようだ。



LOFTにて古書店街に立ち寄る。微妙に趣味に合いそうで合わない品揃えだった。定期的に本は入れ替わるのかな? しばらくしたらもう一度行ってみることにしよう。
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■D&DEPARTMENT PROJECT SAPPORO by 3KG「FIX・MIX・MAX!2」。以前から近美に行く時に前を通りがかっていたのだが、今回初めての入店。どうやらデザイン家具・小物の店のようである。2階が展示室なので昇ってみると、仙庭宣之の作品があった。飛行機や空港を描く人というイメージなのだが、今回はゴルフ場のグリーンを書いた作品を展示していた。雰囲気は同じなので、良く分かる。

もう一作品はニナ・フィッシャー & マロアン・エル・サニの映像作品(タイトル不明)。これは内容を全く知らずに行ったため、把握するのに時間がかかったが大変面白かった。スクリーンは大きく2分割され、左側は島の中の廃屋を撮影したもの。右側を見て、そこがいわゆる軍艦島であることが分かるのだ。

ナレーションが2種類、交互に流れる。一つは恐らく軍艦島に住んでいたと思われる人が、当時の様子を語り聞かせるもの。もう一つはバトルロワイヤルと思われるストーリーを女子高生らしき人が語るもの。どうやらこの場所が「バトル・ロワイアルII 鎮魂歌」のモデルということらしい。

この作品に何を見、何を感じるかは人それぞれだと思うが、軍艦島の全景および廃墟の映像を見るだけでも価値があると思う。私としては必見、良く通りがかる所なので、もう一度見に行きたいと思う。

■三岸好太郎美術館「三岸の魅力再発見!」。どうやら主な作品のいくつかが平塚市美術館に貸し出し中らしい。そのかわりに数十回はこの美術館に行ったことのある私もあまり見たことのない作品が展示されていた。『蝶と貝殻』という素描集は平成19年に収蔵された「雲の上の蛾」が展示されていると共に、手にとって見ることのできるレプリカがあるのは珍しかった。

■CAI 現代芸術研究所「FIX・MIX・MAX!2」。こちらではまず伊藤隆介の「Screen Process(The Seven Years itch)」。ニューヨークのツインタワーの写真に、スターウォーズ、スタートレック、ダイハード(?)などの爆発映像を重ねて投影した9.11な作品。私自身は9.11をよく消化し切れていない所があり、今なぜこの作品なのかがよく分からない。タイトルも同じことを言っているのかもしれない。

もう一作品は大島慶太郎「Instant Souvenirs」という16ミリフィルムによる8分の映像作品。延々とポラロイドカメラとポラ写真の映像が続く。終了後、どういう狙いなのかをうかがった所、「ポラロイド写真を取った時に、それは写った風景が懐かしいとかいうことではなく、”モノ”として存在する。そのモノをあくまでも映像化したということ」というような説明を聞いた(何か上手く書けてない)。

私にはどうも映像(写真)の再映像化というところに違和感を感じていたのだが、何かが表面に印刷されたモノ(写真)を沢山撮って映画にしたということであれば、確かにその通りなのだろう。

いつしか、小雨の降る寒い夕方となった。荷物も重く今日はこれで帰宅。

力技メニュー

2008年11月08日 12時59分19秒 | 食べ歩き

ギャラリー巡りの途中、時計台ギャラリー地下のキッチン「M」へ。何となくクラシックなスパゲティ気分であったのだが、乗せるものを何にしよう。名物のコロッケかな? いや、突然目に付いたアレだ(メニューの最後に載ってた)。

で、登場したのが冒頭写真のものだ。一見、フランクフルトスパゲティに見えるかもしれない。しかしこれは春巻スパゲティ、ミートソース(いや、ケチャップソース?)味。

定食で出す具材をスパゲティとあわせただけなのだろう。春巻の中身はエビチリ味だ。しかしこの文章から想像されるであろう乱暴さよりは、意外とあっていて美味しいぞ。