■「凍りのくじら」辻村深月
主人公はちょっと気になる男から写真のモデルになって欲しいと頼まれる。その頃、以前に付き合っていた男性の言動がおかしくなっているという噂があり、その男から”より”を戻したいような電話がかかってくる。物語にパワーはあるが、今ひとつ驚きがない。この作者に関しては、期待大のため辛口になってしまう。
■「蓬莱洞の研究」田中啓文
「UMAハンター馬子」のようなハチャハチャ伝奇モノ。悪くはないが・・・。話は変わるが最近ミステリーをベースとしながらも、ジャンルミックスされた小説が多い。成功するケースもあるだろうが、得てしてジャンルの末期にはこういうものが生まれるものだ。
■「オイディプス症候群 上下」笠井潔
殺人三重奏ともいえる複雑な構造に加え、さらに事件中に哲学談義が行われるという、笠井節な本。
■「叔父殺人事件」折原一
謎めいたストーリーがエンディングで見事に解明。非常に分かり易い結末に持っていくことの出来た、なかなかの成功作だと思う。
■「ウルトラマン伝説展」
郡山市美術館で行われた展覧会の図録。あまり図版が載っていない。
■「ロング・グッドバイ」レイモンド・チャンドラー
本格原理主義の私はハードボイルド(しかも外国の古典)を読むのは珍しい。ところがぐっと渋い文体と、意外な探偵の饒舌さがバランスよく、決してカッコいいセリフが浮いていない。ミステリ風味もなかなかしっかり効いている。
■「定食ニッポン」今柊二
札幌の定食屋さんも何軒か載っている。小樽文学館でくつろぎながら再読。
■「死者たちの星域 上下」ティモシー・ザーン
惑星ソリテアは死人を操縦士に仕立てないと到着できないという不思議な星。その星で新たな知性生命体が発見されるが、そいつらは何か秘密を持っているらしい。ちょっとカルトな雰囲気のアイディアを作品に仕立てている(再読)。
主人公はちょっと気になる男から写真のモデルになって欲しいと頼まれる。その頃、以前に付き合っていた男性の言動がおかしくなっているという噂があり、その男から”より”を戻したいような電話がかかってくる。物語にパワーはあるが、今ひとつ驚きがない。この作者に関しては、期待大のため辛口になってしまう。
■「蓬莱洞の研究」田中啓文
「UMAハンター馬子」のようなハチャハチャ伝奇モノ。悪くはないが・・・。話は変わるが最近ミステリーをベースとしながらも、ジャンルミックスされた小説が多い。成功するケースもあるだろうが、得てしてジャンルの末期にはこういうものが生まれるものだ。
■「オイディプス症候群 上下」笠井潔
殺人三重奏ともいえる複雑な構造に加え、さらに事件中に哲学談義が行われるという、笠井節な本。
■「叔父殺人事件」折原一
謎めいたストーリーがエンディングで見事に解明。非常に分かり易い結末に持っていくことの出来た、なかなかの成功作だと思う。
■「ウルトラマン伝説展」
郡山市美術館で行われた展覧会の図録。あまり図版が載っていない。
■「ロング・グッドバイ」レイモンド・チャンドラー
本格原理主義の私はハードボイルド(しかも外国の古典)を読むのは珍しい。ところがぐっと渋い文体と、意外な探偵の饒舌さがバランスよく、決してカッコいいセリフが浮いていない。ミステリ風味もなかなかしっかり効いている。
■「定食ニッポン」今柊二
札幌の定食屋さんも何軒か載っている。小樽文学館でくつろぎながら再読。
■「死者たちの星域 上下」ティモシー・ザーン
惑星ソリテアは死人を操縦士に仕立てないと到着できないという不思議な星。その星で新たな知性生命体が発見されるが、そいつらは何か秘密を持っているらしい。ちょっとカルトな雰囲気のアイディアを作品に仕立てている(再読)。