散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

旧産炭地の旅ファイナル+1(5)

2010年05月01日 23時01分03秒 | 飲み歩き・北海道内
さて、砂川で最後に行きたいのは、なんとあの「なんこ」料理があるという居酒屋「TY」だ。「なんこ」というのはご存知の方もいるだろうが、空知地方で食べられる料理で、馬の腸を味噌味などで煮込んだものが主流である。私もこれまで歌志内市(温泉2か所)と三笠市(食堂)で食べたことがあり、3か所目がここ砂川になる。

しかし雑誌の切り抜きを持ってきたのだけれど、店の場所が分からないね? まさか閉店してしまったということはないと思いたいが…。コンビニで飴を買いつつ聞いてみるが、そんな店知らないとのこと。最終的には切り抜きに書いてある電話番号に問い合わせてみたところ、何とか場所が分かった。

パンケ歌志内川。店はこの近くにある。



店内に入ると、開店後すぐでもあり、1番目の客となってしまった。早速、ビールと上馬刺し、みそなんこを注文。お店の人が話をするのを聞くと、元々歌志内で店をやっていたのだが、その後砂川に移転。さらに今年の4月1日に今の場所に移転したのだそうだ。なるほど、それで地図通りの場所になかった訳か。

さてまずは馬刺し。私はかなりの馬刺し好きであるのだが、脂分がほど良く入った、なかなかの肉質。これだけは冷凍なのはしょうがないところだろう。ニンニク少々とネギを合わせて食べる。甘味がある。醤油も九州風の甘い醤油かな?



さて、次がみそなんこ。少し特有の香りはするものの、食べてみるとこれは文句なく美味しい。今まで食べた中でも理想形に近いかもしれない。なんこの歯ごたえがしっかりあり、ネギとの相性は抜群。スープは割とあっさり目で、ここに一味唐辛子を追加するのも、また良い感じだ。



なんこはこの店の名物らしいが、50代くらいのお客さんは、過去のイメージが災いしてか、食べない人が多いそうである。2~30代の人は、抵抗感が無く食べるとか。さて、飲み物を燗酒に切り替えて、6種類から5本選んで500円という焼鳥を頼んでみよう。

若鳥、豚、砂肝、鳥ハート、なんこ串の5本を注文(今日は肉ばっかり食べているな)。ちなみに除外された1本は豚タンである。



ここはやはり、なんこ串(左から2本目)を行こう。おお、これは旨い。表面がパリッとして、かむといい脂が感じられ、焼肉屋で上手くホルモンが焼けた時の味わいにそっくり。しまった、これは2、3本頼んでも良かったな…。

しかしそれ以外の焼鳥もイケる。若鳥も大ぶりでジューシーだし、砂肝、ハートそれぞれの歯ごたえも個性がはっきりしている。豚肉ももちろん力強い味わいだ。ここは砂川に来た時にはぜひ立ち寄りたい、家庭的名店の一つである。



昼・夜と内臓系料理を堪能し、札幌方面に戻る。途中は酒の酔いもあり、ほど良く空いた電車内環境もあり、うとうと。札幌駅で乗り換え、琴似へ。

早朝5時起きもあって、やや眠くなってきたが、琴似のバー「D」で本日の旅のしめをしよう。ギムレットハイボールとスプリングバンクCVの2杯。もうこれで限界だ…。

26150歩。

空知の彫刻

2010年05月01日 17時15分37秒 | ART
何だか、どこの都市に行ってもそれなりに彫刻を発見してしまう。きちんとメンテナンスされているといいのだが、置くだけおいて放置にも見える。

滝川駅前にある彫刻。3体の像がそれぞれ何か(メモなし)を象徴しているのだが、作者等の銘が見つからなかった。



赤平の交流館みらいにある笹戸千津子「シャツブラウス」。佐藤忠良の感じがすると思ったら、お弟子さんなのだね。



滝川市役所前のラジオ体操会場にある笹戸千津子「若き立像’88」。



同じく、佐藤忠良「少年」。



滝川市の図書館前の像。銘などが見つからず。



滝川市の美術自然史館内ロビーにある佐藤忠良「おさげの女」。



滝川市役所前の像。銘がみつからず。



砂川駅前、秋山沙走武「陽」。


旧産炭地の旅ファイナル+1(4)

2010年05月01日 16時46分48秒 | ART
郷土館から一旦図書館へ。夕方までの時間調整もあり、小一時間ほど滞在する。その間「きょうの猫村さん1~3」を読んだのだが、画はさておき、ストーリーはかなり感動的。その後、滝川市美術自然史館へと向かう。

今日は久々に美術自然史館の方も見よう(こども科学館はパス)。前回来た時と展示は変わっていないようだが、スケールの大きい化石展示(但しレプリカ多し)は良いものだ。あまり写真を掲載すると営業妨害になるかもしれないので(ならないか)、地味な化石の写真を1点だけ載せておこう。



続いて、春のコレクション展「版画COLLECTION 彩いろいろ 技いろ・いろ」。今日はどちらかというと、これを見るのがメイン目的だ。展示数は54点、作家は更科、金子誠治、手島圭三郎、伊藤一雄、田中ゆかりの5氏。

多分、初めて見る伊藤一雄の「流氷」「冬樹」が目を引く。白と何種類かの青、後はグレーで快晴の日の冬景色を表現しているのだ。

この後、滝川から砂川へ移動。最終目的地へと向かう。

旧産炭地の旅ファイナル+1(3)

2010年05月01日 14時10分09秒 | ART
滝川に到着し、今度は文化ゾーンへ。今年は今日(5/1)開館という、滝川市郷土館へ。ここは初めての訪問になる。写真撮影OKだったので、いくつか興味深い展示物を載せていこう。



屯田兵の暮らし。朝4時起床で、日中も勝手に休憩を取ってはいけないそうだ。



滝川の屯田兵の出身地。山形、山口、十津川、佐賀、福岡、熊本、鹿児島。十津川はさすがに新十津川の元だけあって、ここだけ県名ではなく村の名前で書いてある。



羊肉の缶詰。大和煮、味噌煮、コーンドマトン(コンビーフの羊版)がある。



ジンギスカン鍋。最初は右上の針金製のようなものだったらしい。その後、鋳鉄製になり、ふちが幅広になり、戦後になって穴あきになり、ガス火になって穴がなくなったとか。そういえば、昔はジンギスカンのしめは、ふちのところでうどんを煮たなあ。



恒例、吉田初三郎の江別太の鳥瞰図。



滝川にはミシン税、犬税等があった模様。



アマチュア無線、懐かしいっす。日本国内は全域、さらに海外とも話ができるのだ。ちなみに私も6大陸全ての人と話をしたことがある。



子供の頃、こういう飛行機で遊んだね。



一番ロングセラー(初版?)と思われる「人生ゲーム」。子供の頃は、テレビゲームが無かったからねえ。



まあ、150円の元は十分とれた。次は滝川市美術自然史館へ。

旧産炭地の旅ファイナル+1(2)

2010年05月01日 11時46分34秒 | 食べ歩き
10時前に本日の第1目的地、赤平に到着。しばし時間をつぶさなければならない。街中を散策し、スーパーマーケットに入る。肉コーナーを見ると、やはりナンコ(馬の腸)、豚ホルモン、馬肉等があり、北海道のその他のエリアとは一味違う品ぞろえだ。





続いて、赤平市郷土館へ。前回来た時もふられたのだが、どうみてもこれ、やってないよね。やむを得ないので、図書館へ行こう。この図書館が月・火・祝日・月末・年末年始はお休みという、とんでもない所なのだが、幸い普通の土曜日の今日は開いている。しかし、地方都市の行政サービスは厳しいね…。



図書館で間が持ったので、ランチ開始となっていた11時過ぎに、寿しの「M」へ。こちらで出している郷土料理が「がんがん鍋」なのである。



この「がんがん鍋」、名前がついたのはここ最近のため新参者かと思われがちだが、実はこの地方では「みそホルモン鍋」として、昔から普通に食べられていたそうだ。「M」でも、常連さんの宴会で、いつも似たような料理ではと鍋を出したところ、「これはイイ!」と評判になったそうだ。夜食べる場合は、鍋料理として要予約らしいのだが、昼は気軽に定食として食べられる。他にも500円のラーメンを食べてみたいなあ、等と思いつつ、もちろん「がんがん鍋定食」を注文する。



おお、これはボリュームたっぷりで熱々だ。早速、豆腐・玉葱・ホルモンを小皿に取り分けて食べてみる。味付けはかなり濃厚甘目の味噌味。玉葱の甘味が相当出ていると思うが、味噌バターラーメンのスープのようでもある。ホルモンは腸の部分とレバーっぽいところが入っている。多少はホルモンの匂いもするが、それほど気にならずバクバク食べられる。



定食についてくるのはご飯、ちくわ・竹の子・蕗の煮物、サラダ、きゅうり漬けとかなりのボリューム感。そしてご飯とがんがん鍋の相性はすこぶる良い。





ホルモンをたっぷり食べ、スープもかなりの量を飲んで、食後にコーヒー。この時に感じのいいお店の方から、冒頭に書いた話を聞いてみた。私は「古くからある料理なので、ぜひ盛り上がってほしいです。札幌ではモツ系の食べ物がなかなかないし。昼間っから食べられるところが増えるといいですね」と観光客的意見を述べてみた。お店の方曰く「そもそも昼から開いている店が少ないのよ…」ということで、がんがん鍋の未来は明るくないかもしれないが、ぜひ発展してほしい。私も確実に旨い料理だと、ここに記しておきたい。

赤平駅前でお菓子を購入し、滝川へと向かう。しかし赤平駅(&交流センターみらい)は、街のエネルギーを全て吸いつくすような巨大さである。




旧産炭地の旅ファイナル+1(1)

2010年05月01日 09時33分20秒 | 旅日記
過去、私はゴールデンウィークには旧産炭地を旅してきた。2005年の歌志内に始まり、2006年夕張(破綻直前)、2007年芦別・赤平、2008年三笠。そして去年の美唄は「旧産炭地の旅ファイナル」として最後の旅の予定だったのだが、今年、もう一度行きたい理由ができた。

旧産炭地には重労働ゆえに肉料理、特に北海道ではそれほど一般的ではなかったホルモンが食べられるなど、特徴的な食べ物がある。そんな中でも今年は赤平と砂川にターゲットを絞り、行こうと思ったのだ。ということで、訳のわからないタイトルになってしまったが、「プラス1」ということである。

まずは、6時台の電車で琴似を出て、8時半頃滝川へ。



ここで約1時間の電車待ち。というのも、例の1日散歩切符を使用しているため、普通電車にしか乗ることができないのである。ところで今日のここまでの電車がやけに込んでいると思ったら、JRのヘルシーウォーキングが開催されているのであった。登山にしては軽装、リュックをしょった中高年が、大勢どこかに歩いて行ってしまった。

1時間の間に、私も滝川駅前を散策するが、小雨でかなり寒い。札幌に比べるとかなり積雪が残っており、その上を通り抜ける風がまた冷たい。少々風邪気味の体にこたえる。やっと時間がたち、赤平へと向かう。


4月のまとめ

2010年05月01日 06時51分14秒 | Weblog
【4月】
行った美術館、ギャラリー数=59。去年はこのころからピッチが上がり、80か所行っている。
読んだ本=70冊。変動が多く、伸びない。
買った本=23冊。さらに減少。ハヤカワ魅力ないし(イリアムは良かったけど)、創元推理の出版数少ない。