■「孤宿の人 上下」宮部みゆき
江戸から厄介払いされ流れてきた孤児と、家族・部下を惨殺し理由を言わない勘定奉行が、四国の某藩で出会う。登場人物が一概に「悪」とも「善」とも割り切れない動機のまま行動することにより訪れる結末は? お涙ちょうだいにもならず、悲惨なノワールにもならないストーリーはさすがといえるだろう。
以下、図書館の6冊。
■「MORNING GIRL」鯨統一郎
人類の睡眠時間が減少を開始し、このままでは遠からずゼロになってしまう。人類の行く末を描いた、良く言えばクラークばり、悪く言えば思いつき作品。
■「粋な蕎麦屋酒のすすめ」鈴木義郎
店に点数をつけるのと、何回も「江戸っ子は死ぬ前に、たっぷり蕎麦汁をつけて…」の話が出てくるあたりは、粋じゃないけどね。
■「いつか、キャッチボールをする日」鯨統一郎
最初は野球小説かと思いきや、犯罪がらみ、さらにお涙ちょうだい物語と転変。
■「ヒミコの夏」鯨統一郎
日本中を新種のコメが味の良さで席巻。しかし遺伝子操作等による安全性に問題はないのか? この作者、ワンアイディアだけでストーリー作りをするのは良いのだが、そのアイディアを効果的に伝える舞台設定にまで気を配っていない。だから何となくウソっぽくなるのだよな。これまでもシチュエーションそのものが限定的な作品には良い物もあるので、もう少し考えて欲しいというのが、3冊連続読んでの感想だ。
■「親父メシ」辻啓一
熟年離婚でメシを作らざるを得なくなった人の話。フランス在住ということで、ある意味日本食へのこだわりを捨てざるを得ない(材料入手が難しい等の理由で)ので、気楽に取り組めるのではないか。
■「サークル」北島行徳
推理小説好きとしては、精神病物はよほどのことが無い限り認めたくない(何でもアリになってしまうから)。しかし普通小説として読むなら、決しておかしくはないのだろうと思う。
江戸から厄介払いされ流れてきた孤児と、家族・部下を惨殺し理由を言わない勘定奉行が、四国の某藩で出会う。登場人物が一概に「悪」とも「善」とも割り切れない動機のまま行動することにより訪れる結末は? お涙ちょうだいにもならず、悲惨なノワールにもならないストーリーはさすがといえるだろう。
以下、図書館の6冊。
■「MORNING GIRL」鯨統一郎
人類の睡眠時間が減少を開始し、このままでは遠からずゼロになってしまう。人類の行く末を描いた、良く言えばクラークばり、悪く言えば思いつき作品。
■「粋な蕎麦屋酒のすすめ」鈴木義郎
店に点数をつけるのと、何回も「江戸っ子は死ぬ前に、たっぷり蕎麦汁をつけて…」の話が出てくるあたりは、粋じゃないけどね。
■「いつか、キャッチボールをする日」鯨統一郎
最初は野球小説かと思いきや、犯罪がらみ、さらにお涙ちょうだい物語と転変。
■「ヒミコの夏」鯨統一郎
日本中を新種のコメが味の良さで席巻。しかし遺伝子操作等による安全性に問題はないのか? この作者、ワンアイディアだけでストーリー作りをするのは良いのだが、そのアイディアを効果的に伝える舞台設定にまで気を配っていない。だから何となくウソっぽくなるのだよな。これまでもシチュエーションそのものが限定的な作品には良い物もあるので、もう少し考えて欲しいというのが、3冊連続読んでの感想だ。
■「親父メシ」辻啓一
熟年離婚でメシを作らざるを得なくなった人の話。フランス在住ということで、ある意味日本食へのこだわりを捨てざるを得ない(材料入手が難しい等の理由で)ので、気楽に取り組めるのではないか。
■「サークル」北島行徳
推理小説好きとしては、精神病物はよほどのことが無い限り認めたくない(何でもアリになってしまうから)。しかし普通小説として読むなら、決しておかしくはないのだろうと思う。