散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20100530最近読んだ本

2010年05月30日 18時40分05秒 | 読書
昨日やりすぎて、今日は一日棒に振った。

■「ご依頼の件」星新一
ショートショートでありながら、奇妙な味わいの小説。子供の頃はこの辺から、アイディアの面白さよりも、すっきりしなさを感じていたような気がする(再読)。

■「光の帝国」「蒲公英草子」恩田陸
泣ける話かと思いきや(実際、泣けるいい話もあるのだが)、深い背景と暗い歴史を感じるストーリーである。

■「エンドゲーム」恩田陸
全てが信じられなくなる怖い作品。傑作である。

■「若冲」狩野博幸
文庫なので図版はそれほど見やすいとは言えないが、若冲の人となりに関する新しい発見があった。

■「さよならペンギン」大西科学
生徒から好かれる塾の先生の家には、しゃべるペンギンがいた。ほのぼのしたところから始まったが、人類の存在意義にせまるすごい話。

■「わびれもの」小坂俊史
さびれ+わびでこのようなタイトルになったらしい。そういう風物を扱ったマンガである。こういうことが理解できるようになるのは、年を取ってこそである。

■「健全な肉体に狂気は宿る」内田樹、春日武彦
反語的表現のタイトルだが、なかなか示唆に満ちている。

以下、図書館の1冊。
■「神津恭介の回想」高木彬光
神津恭介の未刊行短編集(1話読んだことがあるが)。クラシックである。