本日は三岸好太郎美術館→資料館→趣味の郷→三越→スカイホール→さいとう→ivory→丸井→道新→時計台→たぴお→大同→地下歩行空間→プラニス→エッセ→大丸→CAI02→富士フイルム→NEW STARの19か所。
■三岸好太郎美術館「音楽のある美術館3」。目新しい作品は展示されていなかったので、一通り流してから、見慣れたと思っていた数点をじっくり見てみた。それから「探偵はBARにいる」のスチール写真が展示されていた。この映画の中のバーには、三岸作品のレプリカが5点、かかっているのだ。
■趣味の郷ギャラリー「大雪山賛歌 田中保油彩画個展」。作者が熱く抽象画などの運動から、北海道の風景に戻ってきたことを教えてくれたが、私は画を書かないので反応が悪くて申し訳ありませんでした。
「高原えぞ沼」:沼越しに見る紅葉なのだが、あまりに鮮やかなので南国の島に見える。これは良い画だと思う。
「静物」:ニシンの燻製かな? それと玉ねぎ。暖かみのある色彩でホッとする。
■道新ぎゃらりー「松山忠弘・サジヒロミ親子ふたり展「風景の向こう側」」。
サジヒロミ「顔兵」:ほんわかした作品が多い中、臓器移植用の体を取られた後に残った頭部を、機械と合体させて兵器「顔兵」にしたものが登場する、暗いストーリーの作品。少々、「顔兵」たちが自分を改造した人類の元に戻ってくる理由が分からなかったが、幅の広い表現力を見せたものと言える。ほのぼの作品を見ていた子供達は、こっちの方にはよって来ないようだったが。
■時計台ギャラリー「森弘志個展」。スーパーリアルと言う訳ではないが、素晴らしい技量をもった人の風景画展。十勝の風景が大部分で、札幌では初公開ということだったが、一部の作品は帯広・弘文堂画廊で見たことがある。その時から気になっていた、作品のど真ん中に描かれている、時間と思われる数字。見知らぬおばちゃんが「これ、何ですか?」と質問していたので(素晴らしい勇気だ!)、聞いた答えを書かせてもらう。
作者によると、作品に作家名を入れることよりも、場所情報や時間の情報があった方が、見る人にとって有益ではないかと考えてやっているのだそうだ。「この強い光は、正午すぐである」というのが分かるようにしているとのこと。また、今回は札幌展なので、作品制作の場所を地図で説明し、十勝の知られざる美しい景色を紹介しているそうだ。
ある作品には作者のコメントがあり、「実風景に忠実であろうと黒・茶を多用したが圧迫感が強くなるだけ。色彩を無視して光と空気感のみで描写して見た。リアルというのは奥が深い」という趣旨のことが書かれていた。
また「なみ」という2連作には、左側に「なみがあります」、右側に「なみがありました」という文字が描かれている。左右は一連の風景なのだが、この一言が描かれるだけで、何か「時の流れ」とでもいうべきものを人に感じさせる効果があるのだと思う。
「綺麗だねー」で済むような風景画とはひと味違う、いい作品だった。来年、帯広で個展をやるようで、そこが風景画の集大成になるようなことが書いてあった。
■地下歩行空間(北4条展示空間)「北海道内学生企画展「アートに触れる-2011」」。さすがに通行人が多いため、結構多くの人が展示作品を見ていた。いろいろな問題はあると思うが、そもそも絵画作品をほとんど見る機会のない人たちにとっては、良いことではないだろうか。しかし、ここからギャラリーや画廊への道のりは、とても遠い(かも)。
さて、作品の中で1点ピックアップさせてもらう。
阿部真大「砂の街」:グレーの壁と赤い非常ランプ。展示慣れしているせいか、地下歩行空間と言う場所にピッタリの作品だと思う。
■プラニスホール「荒川好夫写真展 北海道冬」。1971年頃の、函館本線・山線(小樽経由で長万部へ)の駅やC62の写真が主であった。長万部駅の駅蕎麦作りの風景や、小樽の駅前、またどこか分からないが冬の駅の待合室風景(皆でストーブを囲んでいる)など、懐かしい写真が多かった。
ところで、最近プラニスホール横から出られる建物の屋上に「そらのガーデン」というテラスのようなものができたのだ。全景はこんな感じ。
國松明日香「テルミヌスの風」(駅=ターミナルに掛っているのだろう)が展示されていた。
但し、空調機の音がうるさい。これは気が付かなかったのだとしたら問題である(気が付いて、断念したのなら、それはやむを得ないのかもしれない)。
■ギャラリーエッセ「北海道主要樹木図譜元版展」。実にカラフルかつ、学術的な樹木の図版画。あまりにカラフルで、南洋植物のようであり、北海道にあったとは思えないような感じさえする。廉価版の本が確か4800円。植物好きの方はぜひどうぞ。
■三岸好太郎美術館「音楽のある美術館3」。目新しい作品は展示されていなかったので、一通り流してから、見慣れたと思っていた数点をじっくり見てみた。それから「探偵はBARにいる」のスチール写真が展示されていた。この映画の中のバーには、三岸作品のレプリカが5点、かかっているのだ。
■趣味の郷ギャラリー「大雪山賛歌 田中保油彩画個展」。作者が熱く抽象画などの運動から、北海道の風景に戻ってきたことを教えてくれたが、私は画を書かないので反応が悪くて申し訳ありませんでした。
「高原えぞ沼」:沼越しに見る紅葉なのだが、あまりに鮮やかなので南国の島に見える。これは良い画だと思う。
「静物」:ニシンの燻製かな? それと玉ねぎ。暖かみのある色彩でホッとする。
■道新ぎゃらりー「松山忠弘・サジヒロミ親子ふたり展「風景の向こう側」」。
サジヒロミ「顔兵」:ほんわかした作品が多い中、臓器移植用の体を取られた後に残った頭部を、機械と合体させて兵器「顔兵」にしたものが登場する、暗いストーリーの作品。少々、「顔兵」たちが自分を改造した人類の元に戻ってくる理由が分からなかったが、幅の広い表現力を見せたものと言える。ほのぼの作品を見ていた子供達は、こっちの方にはよって来ないようだったが。
■時計台ギャラリー「森弘志個展」。スーパーリアルと言う訳ではないが、素晴らしい技量をもった人の風景画展。十勝の風景が大部分で、札幌では初公開ということだったが、一部の作品は帯広・弘文堂画廊で見たことがある。その時から気になっていた、作品のど真ん中に描かれている、時間と思われる数字。見知らぬおばちゃんが「これ、何ですか?」と質問していたので(素晴らしい勇気だ!)、聞いた答えを書かせてもらう。
作者によると、作品に作家名を入れることよりも、場所情報や時間の情報があった方が、見る人にとって有益ではないかと考えてやっているのだそうだ。「この強い光は、正午すぐである」というのが分かるようにしているとのこと。また、今回は札幌展なので、作品制作の場所を地図で説明し、十勝の知られざる美しい景色を紹介しているそうだ。
ある作品には作者のコメントがあり、「実風景に忠実であろうと黒・茶を多用したが圧迫感が強くなるだけ。色彩を無視して光と空気感のみで描写して見た。リアルというのは奥が深い」という趣旨のことが書かれていた。
また「なみ」という2連作には、左側に「なみがあります」、右側に「なみがありました」という文字が描かれている。左右は一連の風景なのだが、この一言が描かれるだけで、何か「時の流れ」とでもいうべきものを人に感じさせる効果があるのだと思う。
「綺麗だねー」で済むような風景画とはひと味違う、いい作品だった。来年、帯広で個展をやるようで、そこが風景画の集大成になるようなことが書いてあった。
■地下歩行空間(北4条展示空間)「北海道内学生企画展「アートに触れる-2011」」。さすがに通行人が多いため、結構多くの人が展示作品を見ていた。いろいろな問題はあると思うが、そもそも絵画作品をほとんど見る機会のない人たちにとっては、良いことではないだろうか。しかし、ここからギャラリーや画廊への道のりは、とても遠い(かも)。
さて、作品の中で1点ピックアップさせてもらう。
阿部真大「砂の街」:グレーの壁と赤い非常ランプ。展示慣れしているせいか、地下歩行空間と言う場所にピッタリの作品だと思う。
■プラニスホール「荒川好夫写真展 北海道冬」。1971年頃の、函館本線・山線(小樽経由で長万部へ)の駅やC62の写真が主であった。長万部駅の駅蕎麦作りの風景や、小樽の駅前、またどこか分からないが冬の駅の待合室風景(皆でストーブを囲んでいる)など、懐かしい写真が多かった。
ところで、最近プラニスホール横から出られる建物の屋上に「そらのガーデン」というテラスのようなものができたのだ。全景はこんな感じ。
國松明日香「テルミヌスの風」(駅=ターミナルに掛っているのだろう)が展示されていた。
但し、空調機の音がうるさい。これは気が付かなかったのだとしたら問題である(気が付いて、断念したのなら、それはやむを得ないのかもしれない)。
■ギャラリーエッセ「北海道主要樹木図譜元版展」。実にカラフルかつ、学術的な樹木の図版画。あまりにカラフルで、南洋植物のようであり、北海道にあったとは思えないような感じさえする。廉価版の本が確か4800円。植物好きの方はぜひどうぞ。