散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20111001ギャラリー巡り

2011年10月01日 16時56分25秒 | ART
本日は三岸好太郎美術館→資料館→趣味の郷→三越→スカイホール→さいとう→ivory→丸井→道新→時計台→たぴお→大同→地下歩行空間→プラニス→エッセ→大丸→CAI02→富士フイルム→NEW STARの19か所。

■三岸好太郎美術館「音楽のある美術館3」。目新しい作品は展示されていなかったので、一通り流してから、見慣れたと思っていた数点をじっくり見てみた。それから「探偵はBARにいる」のスチール写真が展示されていた。この映画の中のバーには、三岸作品のレプリカが5点、かかっているのだ。



■趣味の郷ギャラリー「大雪山賛歌 田中保油彩画個展」。作者が熱く抽象画などの運動から、北海道の風景に戻ってきたことを教えてくれたが、私は画を書かないので反応が悪くて申し訳ありませんでした。

「高原えぞ沼」:沼越しに見る紅葉なのだが、あまりに鮮やかなので南国の島に見える。これは良い画だと思う。
「静物」:ニシンの燻製かな? それと玉ねぎ。暖かみのある色彩でホッとする。

■道新ぎゃらりー「松山忠弘・サジヒロミ親子ふたり展「風景の向こう側」」。
サジヒロミ「顔兵」:ほんわかした作品が多い中、臓器移植用の体を取られた後に残った頭部を、機械と合体させて兵器「顔兵」にしたものが登場する、暗いストーリーの作品。少々、「顔兵」たちが自分を改造した人類の元に戻ってくる理由が分からなかったが、幅の広い表現力を見せたものと言える。ほのぼの作品を見ていた子供達は、こっちの方にはよって来ないようだったが。

■時計台ギャラリー「森弘志個展」。スーパーリアルと言う訳ではないが、素晴らしい技量をもった人の風景画展。十勝の風景が大部分で、札幌では初公開ということだったが、一部の作品は帯広・弘文堂画廊で見たことがある。その時から気になっていた、作品のど真ん中に描かれている、時間と思われる数字。見知らぬおばちゃんが「これ、何ですか?」と質問していたので(素晴らしい勇気だ!)、聞いた答えを書かせてもらう。

作者によると、作品に作家名を入れることよりも、場所情報や時間の情報があった方が、見る人にとって有益ではないかと考えてやっているのだそうだ。「この強い光は、正午すぐである」というのが分かるようにしているとのこと。また、今回は札幌展なので、作品制作の場所を地図で説明し、十勝の知られざる美しい景色を紹介しているそうだ。

ある作品には作者のコメントがあり、「実風景に忠実であろうと黒・茶を多用したが圧迫感が強くなるだけ。色彩を無視して光と空気感のみで描写して見た。リアルというのは奥が深い」という趣旨のことが書かれていた。

また「なみ」という2連作には、左側に「なみがあります」、右側に「なみがありました」という文字が描かれている。左右は一連の風景なのだが、この一言が描かれるだけで、何か「時の流れ」とでもいうべきものを人に感じさせる効果があるのだと思う。

「綺麗だねー」で済むような風景画とはひと味違う、いい作品だった。来年、帯広で個展をやるようで、そこが風景画の集大成になるようなことが書いてあった。

■地下歩行空間(北4条展示空間)「北海道内学生企画展「アートに触れる-2011」」。さすがに通行人が多いため、結構多くの人が展示作品を見ていた。いろいろな問題はあると思うが、そもそも絵画作品をほとんど見る機会のない人たちにとっては、良いことではないだろうか。しかし、ここからギャラリーや画廊への道のりは、とても遠い(かも)。

さて、作品の中で1点ピックアップさせてもらう。
阿部真大「砂の街」:グレーの壁と赤い非常ランプ。展示慣れしているせいか、地下歩行空間と言う場所にピッタリの作品だと思う。

■プラニスホール「荒川好夫写真展 北海道冬」。1971年頃の、函館本線・山線(小樽経由で長万部へ)の駅やC62の写真が主であった。長万部駅の駅蕎麦作りの風景や、小樽の駅前、またどこか分からないが冬の駅の待合室風景(皆でストーブを囲んでいる)など、懐かしい写真が多かった。

ところで、最近プラニスホール横から出られる建物の屋上に「そらのガーデン」というテラスのようなものができたのだ。全景はこんな感じ。



國松明日香「テルミヌスの風」(駅=ターミナルに掛っているのだろう)が展示されていた。



但し、空調機の音がうるさい。これは気が付かなかったのだとしたら問題である(気が付いて、断念したのなら、それはやむを得ないのかもしれない)。

■ギャラリーエッセ「北海道主要樹木図譜元版展」。実にカラフルかつ、学術的な樹木の図版画。あまりにカラフルで、南洋植物のようであり、北海道にあったとは思えないような感じさえする。廉価版の本が確か4800円。植物好きの方はぜひどうぞ。

夕方の一杯飲み

2011年10月01日 16時38分28秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
本日は移動が面倒だったので、ドニチカキップですすきのへ行き、直結している居酒屋「M」へ。後で南北線は運行停止になっていたので、危ない所だった。さすがに時間が早いため、先客は2名。端っこの方に座って、ハイボールを注文する。つまみは、しめ鯖で行こう。



できればもう1、2切れ欲しい所だが、しっかりしたしめ鯖だ。山葵をかなり多めにつけて食べる。続いて、ハイボール2杯目と恒例のマカロニサラダ。



マカロニサラダには少し醤油をかけて食べる。美味い。今日は前回来た時とは別の女性がカウンター内にいて、全力で料理を作っていた。これも良し。しかし、向かいの店の大声出してる飲んだくれはどうにかならぬものか。



ここでちょっとギャラリー巡りで大通へ。大通では催し物をしているが、こんな天気で外で飲み食いする人たちの気が知れない。



その後、少し調子づいているせいか、久しぶりに狸小路7丁目の「T」へ。愛想のない店主から、珍しく「今日は寒いですね」の一言が。まずは赤ワインを注文。

2杯目は恒例、ぺルノーロック。氷と触れたので、白濁というよりは黄濁している。



3杯目にヴィクトリアン・ヴァット・ジンを注文すると、私の頼み方を覚えていて「氷1個ですね」と製氷機の氷ではないのを入れてくれた。地道に対応が向上してきただろうか。



しかし、これは結構酔っ払うね。



いつも通り狸小路を西11丁目まで歩いてから帰宅。







今日は一日変な天気(天気雨)だった。

ナポリタン(13) 当面ファイナルは細麺で

2011年10月01日 12時01分36秒 | 食べ歩き
本日はどうしてもナポリタンを食べておきたかった店、ファイナルである。他にもナポリタンのある店は当然沢山あるのだが、この店を最後に、一旦終了としたい(飽きたからだ)。

ということで、12時前に狸小路の甘味処「N」へとやってきた。店に入り、喫茶コーナーである2階へ。そして迷わず「ナポリタン」を注文する。

最初にサラダが到着(このポテトサラダは美味しかった)、しばししてからやってきたのは、前回の「Y」パーラーとも似た盛りつけ、やや高さを強調した盛りつけのナポリタンである。





すごく表面にピーマンが目立つのが若干気になるが、今まで食べた中では最も細い麺であろうか。頼りなげではあったが、食べてみると王道の直球ナポリタンである。ボリュームも多からず、少なからずで、長年出しているだろう店の年季を感じた。



とりあえず、13回続いたナポリタン特集だが、特集としては一旦ここまでとしたい。もちろん、この先もうっかり昼食にナポリタンを食べるかもしれないし、違うものを食べるかもしれないし、そこのところは追求しないようにして欲しい。

20111001最近読んだ本

2011年10月01日 08時07分52秒 | 読書
■「共和国の戦士3」スティーヴン・L・ケント
独自の技術を持つ宗教国家を壊滅に追い込む。しかし、そこには謎の宇宙人の影が…。最近ミリタリーSFの多いハヤカワ文庫であるが、同じような設定の話があったような気がする。

■「狐火の家」貴志祐介
ユーモアは忘れないが、なかなかに人の心の奥の闇を描いたミステリ。

■「重力ハッチ ペリーローダン409」エーヴェルス、クナイフェル
特に先の見えない回。

■「密室殺人ゲーム王手飛車取り」歌野晶午
ネット上でハンドルネームだけで交流する5人。関心を持っているのは、各自が実際に殺人事件を起こし、そこに隠された謎を他のメンバーが解くという推理ゲームだけなのだ。酷いタイトルとストーリーだと思ったが、これが実に面白い趣向に満ちているのだ(再読)。

■「きのう何食べた? 5」よしながふみ
料理シーンが非常に多いマンガなのだが、かなり上質の家庭料理といった感じのものを作るのである。またストーリーもほどほどに人間的深みがあり、なかなか面白い作品。これはまだ継続購入だ。

■「プランクダイブ」グレッグ・イーガン
SF的アイディアに満ちた短編集。自ら作り出した人工知性の進化を見る話や、自分の脳を移植して不老不死を目指すといった分かりやすいものから、結構訳のわからないものもあるのだが、それはそれで良い。「暗黒整数」はかなり珍しい数学SFで、こういうバカ話を堂々と書いてくれるのが嬉しい。

以下、図書館の1冊。
■「宇宙汚染」ジュディ・ドネリイ、サイデル・クレイマー
先日も人工衛星が落下したが、10年前にこの本が描かれた当時から状況は変わっていない。というか、デブリ(宇宙ゴミ)が増えた分、自体は悪化しているのだろう。