本日のギャラリー巡りは、法邑→紀伊国屋→札幌教育大サテライト→大丸→大同→たぴお→時計台→道新→さいとう→スカイホール→パルコ→三越→富士フイルムの13か所。
■茶廊法邑「第2回公募立体造形展」。
川上りえ:白く塗られたスチールの箱には、少し地肌の黒さが見える。サイズは50センチ四方くらいか。その上に針金で作られた犬のようなものがおいてある。
前田育子「黒陶」:こちらは箱にリボンがかかった形。ベースは白なのだが、なぜか贈り物とは思えない黒さにすすけている。
この女性作家による二つの白い箱が、妙に気になった。
■紀伊国屋「ウミベオグラフィー~石狩海辺博物学~」。石狩浜に打ち上げられた漂流物や、地形の変遷を展示したもの。普通に想像される”浮き”やペットボトルの類以外にも、興味深いものがあった。
イルカ、犬、あらいぐま、キタキツネ、ゴマフアザラシ、アシカ、シカの頭骨。
↓
アオイガイの殻。これはタコの一種で、メスだけが殻をもつらしいのだ。中に入っていたタコの写真もあったが、殻に密着するためか、足のうち2本が平べったくなっているのである。
石狩川の河口の付近にまた行きたくなってきた。まあ、来年暖かくなってからだね。
■大同ギャラリー「第1回全道展新鋭展」。
梅津美香「この夜の行方」:魚にも鳥にも見えるものが、静かに上昇している。耽美的。
豊嶋章子「秋日」:テーブルにあたる陽を、見下ろした位置から描く。静謐な感じ。
向坂未桜「香煙」:女性像なのだが、体をよじるようにして静かに上る煙のようなのだ。
■さいとうギャラリー「和泉陽子展」。
「ときめく」:雪の中の6本の木と、離れた位置にポツンと1本の木。雪と1本だけ離れた木の色彩がいい。
■パルコ「岡本太郎生誕100年企画展 顔は宇宙だ」。入場料が300円で、それ程広くは無い会場なので、ほどほど。実は写真撮影が自由だったので、ほぼ全作品を撮影しているのだが、営業妨害にならないように作品以外の写真だけ載せておく。
展示作品には、主に顔や手をモチーフにしたもの、座ることを拒否する椅子、太陽の塔、生命の樹等。私が興味のある絵画については、100号5連作くらいの大作と、絶筆らしい「雷人」が展示されていた。
岡本太郎の身長は156センチだったそうで、等身大の人形があったのだが、確かに小さい。しかし、そんなものではないだろう存在感があったのだろう。
最後に岡本太郎の言葉が書かれた三角くじのようなものを1枚持って帰れるのだが、「少しはいいこと書いてあんのかな」ぐらいのことを思っていた私は、ものすごい衝撃を受けた。
「やろうとしないから、やれないんだ」
いや、先生、すみません。ここしばらくの私は間違ってました。来週から心を入れ替えて、もう少し愚痴を言わずに頑張ってみたいと思います。