散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

帯広にて(3) 名バー発見

2011年10月08日 22時31分05秒 | 飲み歩き・北海道内
2軒目は帯広のメイン通りにあるバー「AG」。以前から噂は聞いていたのだが、初訪問である。2階への階段を上り、カウンターに座る。さすがに土地がたっぷりあるせいか、ゆったりしたカウンターである。先客は2名。

まずは軽くジンフィズを飲む。さっぱりと酸味のある味。

2杯目はマティーニ。「ジンはお好みのものがありますか」というので、ブードルスをお願いしたところ、バーテンダー氏の好みと合致したらしい。やはりブードルスのどっしりした味は、格別のものがある。

ということで登場したマティーニなのだが、これが私の好みにも非常にピッタリ。何と言ったらいいのだろう。フレッシュというか、瑞々しいというか、飲みやすいのに薄くないのである。これは最近のマティーニの中でも傑作に入るであろう。

ここで、カクテルの写真はどうせボケるから撮ってないのだが、通しの写真を。飾り切りした野菜など、魅力ある出来栄えだ。



次は少し苦めのカクテルを注文。ジントニックにビタースを入れたカクテルだが、トニックは2種類混合なのである。一つは炭酸もしっかりした通常のトニックウォーター。もう一つは微炭酸のキニーネ入りのトニックウォーターなのである。この両者を混ぜることにより、味わいを出しつつ、炭酸のさっぱりした感じも出るということなのだ。

最後に、レシピを相談しつつ、スモーキーマティーニを飲んでみることにしよう。あまり普段、このカクテルを作られてはいないようだったが、それなのに選択したのがヴィクトリアン・ヴァットジンとアードベッグルネッサンスの組み合わせ。ジンはブードルスも良いが、個性の強いものにしましょうということで、こうなったらしいのだが、私の好みど真ん中ストライクである。

強いものばかり飲んでいたので、カキと生ハムというつまみもちょっと試させてもらい、4杯で終了。



しかしこの店、バーテンダー氏の個性がはっきりと出た名店である。つい興奮して話し込んでしまい、先客の方には申し訳なかったかもしれない(私には珍しいことである)。他にも良いバーがあるし、次回の帯広訪問では、どこに行くべきか悩むこと間違いなしだ。


帯広にて(2) 居酒屋再訪

2011年10月08日 19時11分39秒 | 飲み歩き・北海道内
さあ、17時半になり、帯広駅から徒歩数分の居酒屋「AD」へ。カウンターにオヤジ3人の先客がおり、私も初めてのカウンター着席。約8か月ぶりの来店となる。



ちょっとだけビールを飲みながら、前回良かった刺身盛り合わせを注文。通しはタコと冬瓜(多分)の煮物。タコの味はしっかり残っているし、冬瓜のトロみが良い。



早速、刺身が到着。中身はサーモン、カニ、マグロ、サンマ、平目、タコ、クジラ。ミョウガのあしらいが嬉しい。クジラは血の感じがしないさっぱり味。マグロは中トロくらいかな。サーモンはただ脂がのっているだけの品の無い味ではなく、さっくり魚の味がちゃんとする。



続いて銀杏。実は結構いい値段がするのだが、出てきたものを見て納得。この色合い、粒の大きさ。普段食べている銀杏とは、何かが違うのだろう。



ここで燗酒に切り替えて、牛すじ煮込みを注文。ちょっと甘目の煮汁に、牛すじがゴロゴロ入っている。もちろん臭みゼロ、トロトロの美味しさである。ここは少し唐辛子をかけた方がいいな。



最後に前回の課題であった、カニクリームコロッケを注文。少し時間がかかるらしく、店主から黒豆豆腐の山ワサビかけが提供された(写真なし)。これも豆腐が濃厚で、しばらくは醤油をかけずに食べてしまった。醤油も、上からドバッとかけるよりは、豆腐の方を少々つける位の方が良い。

さて、カニクリームコロッケである。



これがもちろん出来立てで、中身はカニもかなり入っているし、実になめらかなクリームなのである。また、食べ進んでもクドい感じがしない、あっさり味なのであった。これで500円だからねえ、お勧め商品なのであろう。

ところで、他の客が注文していたホエー豚ロース網焼き、これがまた実にいい香りをさせていたのであった。次回への宿題はこれにしておこう。

というところで、次の店に移動。

札幌から帯広へ(1)

2011年10月08日 17時33分06秒 | ART
まあ、私は帯広にしばしば行っているのだが、この連休も帯広行きなのであった。まずは札幌市内、ここからスタート。天気は非常にいい(と思っていたら、昼過ぎに札幌では小雨が…)。



本日のギャラリー巡り札幌編。資料館→市民→時計台→道新→スカイホール→三越→富士フイルム→紀伊国屋→大丸の9か所。時間がないため、簡略バージョンである。

■札幌市資料館「上野の森美術館 日本の自然を描く展」。
浅野紀久子「干潟」:地味な干潟だが、うってある杭がリズミカル。かなり上手いと思う。
風早小雪「ripple」「relation」:シンプルな版画作品。
大釜昭「路面電車・札幌」:切り絵で巧みな風景を描く人。作風が好きだ。
加藤達哉「空」:ほう、カトウタツヤさんも出品していたのか。風景のようでもあるが、身をよじる人物が印象的。

この展覧会、いい作品も多いのだが、作品のサイズ指定(かなり小さめ)がいつも気になるのである。

■札幌市資料館「遠友夜学校記念室」。新渡戸稲造が創設した私立の夜学校の記念室が新たにできたのである。美術愛好者向きには、有島武郎の水彩画(木立の向こうに家並み。東京かな?)があったことを書いておこう。

■市民ギャラリー「学生美術全道展」。今回は「どこかで見たなあ」という作品も多々あったが、「お、この元気さは良いんじゃないの」と思える作品も多く、収穫はあった。

梅木美呂「還元」:大通美術館の「千展」に出品されているのを何度か見ていたのだが、勝手にかなりの年輩の方だと思っていた。短大の1年生なのね…。今回、協会賞受賞ということで、おめでとうございます。
福田亨「刹那」:壁にハエのような子虫が2匹。あまりに何もなくて、勇気ある仕上がりだと思う。
小林美悠「忘れられた平和」:ピンクの大地に、校舎のような建物に向かって伸びる線路。大胆な色彩がいい。

原島勝成「生きる代償・No.4」:錆びた排水口からたれる水。これもグッと地味に抑えた作品だ。
安田千皓「A breath increase」:象の上に小鳥。画のサイズをかなり大きくしたことで、象のスケール感も良くとらえられている。
小林ちほ「キニョコ」:傘がカラフルな”しめじ”のようなキノコが何本も伸びている。面白い。

若狭ひかる「日」:ほぼ線を引いただけ(一部は格子状になっている)で、色彩と構成力がなかなか良い。
?田康宏「fire table」:マンガチックな炎で、テーブルなのに一方がギザギザな所がいい(?は大変申し訳ないが、字が発見できないのである。えんにょうに白と言う字である)。

■時計台ギャラリー「北海道抽象派作家協会秋季展」。
外山欽平「O-1」「O-2」:今年はO(オー)か。文字と言うよりも円という図形の要素が強いのかもしれない。違和感なし。
林教司:タイトルがなかったが、小品の色彩が非常に良かった。
鈴木悠高「ドローイング2011A」:黄色と黒の線を縦に走らせた作品。多少、緑色も入っているということで、新しい色彩を使うことと、線を描く過程をたどり直しているのかもしれない。

ここで、帯広に移動。帯広駅前も快晴。少し寒いかと恐れていたのだが、日が照っているので足早に歩くと汗ばむほどだ。



帯広美術館は明日行くことにして、今日は六花亭本店ビルの3階にある、弘文堂画廊へ。販売コーナーの方で、久保綾乃さんの作品が6点あった。いずれも何らかの虫を描いたもので、虫愛ずる姫、健在である。見ることができて良かった。

ところで、帯広のイメージを(多分)悪くしていたアーケードが整備されることになったようだ。まだ工事中なので、一層暗くなったりしているが、完成すると外光も取り込んだ明るい通りになるようである。屋台村だけではなく、日中元気のある場所になると良いなと思う。




まだ札幌

2011年10月08日 12時28分07秒 | 食べ歩き

本日の昼食は、札幌駅近くの「I」でカレースパゲッティ。私がナポリタンに気を移していたせいで、何と3か月ぶりに食べることになる。やっぱり美味しい。

今日は12時半頃に店に行ったのだが、珍しく店内には7、8人いただろうか。しかも、私以外にカレースパゲッティを注文した人が1人、ミートスパゲッティが3人おり、店の方は大変だったかもしれない。カレーは概ねかけるだけで済むのだが、スパゲッティは麺を炒めなくてはならないのである。