散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

帯広にて(6) その他写真館

2011年10月09日 23時48分24秒 | 写真館
帯広の飲み屋街を歩く。コンパクトで分かりやすい。



幕別町札内駅周辺。素晴らしい青空。



この洋食店にはちょっと興味引かれる。ナポリタンもあるらしい。



その他、飲食店等。





また帯広に戻り、日曜休みだった立ち呑みの店。次回への課題。



さらに飲み屋看板。



街中のレストランでカツスパゲッティ発見。ナポリタンとトンカツが、かなり独立した形で盛られている。釧路スタイルとは違うようだ。



これにて終了。

帯広にて(5) 恒例の夜

2011年10月09日 22時26分55秒 | 飲み歩き・北海道内
今日は3連休の中日とあって、普段は休んでいる店もオープンしているような気がする。とはいっても面倒だったりするので、結局は恒例の焼肉「H」へ。店を入る時に見たところ、かなり予約が入っているようなので、さっさと食べていこう。

まずは赤ワインを注文し、プチサラダ(野菜を食べたかった)、カクテギ(メニュー表記通り)。







さて、肉の第一シリーズはホエー豚、サガリ、ジンギスカンの3品。以前にも書いたが、並ジンギスカンは310円という驚異の値段なのである(下の写真2枚目の左側がジンギスカン)。





やっぱり美味いね。ということで、豚ホルモン、上ジンギスカンを追加。上は100円アップで、肉質が滑らかな感じになる。少し筋が気になる人は上・特上とアップした方が良いのかもしれない。



ご飯ものはやめておいて、モヤシスープを追加。これは豆もやしの歯ごたえが良く、ものすごく熱々、さっぱりした醤油の風味が良い。もっとも、レモンサワーも追加したので、少し水分が過剰になってしまった。食事を終了すると、店員さんがお茶を持ってくる(トリプル水分だ)。





この店は値段が安く、美味いのもさることながら、店の人の感じが良いのも嬉しい所である。勘定をすると、2組ほど待っている客がいた。一人でテーブルを占拠していたので申し訳ない。

さて、もうこれ以上食べられないのだが、電車の時間まではまだ少しある。帯広のバーは19時開店のところがほとんどで、17時とは言わないが、せめて18時に開いてくれれば良いのだが…。

十勝銘菓の店「R」で、うっかりクレームブリュレを購入し、落としたてのコーヒー(無料)と共に立ち食い。甘いものは別腹ということで、すいっと食べられた。



しかしまだ時間があるしなあ。かなりの人出である屋台街を見て歩こう。少し人気のない店もあるのだが、今日は全般的に8割以上の客入りだ。私はこれ以上何も食べられないので入店は無理なのだが、入る気になったとしてもちょっと席を作ってもらうのが難しそうな店もある。まあ、地方都市の繁栄ぶりは何よりだ。

ここで一軒だけスイーツとカフェとバーの店「TAA」というのがあったので、一杯だけ飲んでいこう。小さなカウンターに座り、ジントニックを注文した。ジントニックを作る音を聞いていると、氷は製氷機のものを使っているようだが、グラスに入れた後、氷の角をちゃんと取っているようだ。



小さな気配りだが、できる範囲内でしっかりやっているのだと思う。グラスもいい感じだし、入っていたカットライムがまた綺麗に仕上げられていた。



これで駅に戻る。残念ながら、市民ギャラリーは既に閉館していた(前回は夜遅くまで開いていたような気がしたので、油断した)。売店でウィスキーを購入し、札幌へ向かう。さほど混雑していなかったので、ウィスキーをちびちび、ミネラルウォーターとともに飲む。

今回はなかなか良い旅だった。

帯広にて(4) ウッドワン

2011年10月09日 16時57分13秒 | ART
昨日は結構飲んだが、朝の目覚めはまあまあだった。昼くらいまでダラダラ過ごしてから、帯広に向かう。駅からはいつも通り歩いて、帯広美術館「ウッドワン美術館名品選 巨匠たちの饗宴」展へ行く。天気が非常に良くて、少し汗が出るほどだ。



そうそう、途中の森にはエゾリス(多分)が。



■帯広美術館「ウッドワン美術館名品選 巨匠たちの饗宴」。素晴らしい名品多し。あの有名作家の見たこともない画が連発! 必見である。まずは洋画から。

高橋由一「官軍が火を人吉に放つ図」:やはりトップはこのお方。どちらかというと歴史画というよりは風景画である。
和田英作「ミカンを摘む少女」:ミカンの葉がみずみずしく、印象的。
青木繁「風景」:何もない野原に木々が数本。青木にはこういう平凡作が混じっているんだな。

藤田嗣治「ディナー・パーティー」:類似の作品をブリジストン美術館で見てきたばかりだが、こちらの方が良いのではないだろうか。テーブルに載った食材を、窓から見てニヤリとしている猫が面白い。
藤田嗣治「EVE」:いや、悔しいけれど藤田はやっぱり凄いわ。生物のあふれる楽園で、妙にクールなイブ。
小出楢重「枯木のある風景」:枯木が数本あり、背後の電線には男の影らしいものが載っているシュール画。

安井曾太郎「赤衣婦人立像」:これは名品だと思う。赤い服と帽子、そこに木陰の微妙な日が落ちている。
岸田劉生「毛糸肩掛せる麗子肖像」:どう考えても麗子は可愛く見えないよな、と常日頃思っているのだが、毛糸の肩掛が異常なほど上手い。
須田国太郎「黄比叡」:黒と緑の須田カラーに、赤くくねる枝も効果的である。

村山槐多「ガーベラの花」:ダークな色彩、歪んでねじ曲がった茎。
林武「赤富士」:チューブから絵具をダイレクトに置いたという、大迫力の富士。まさに樹海である。
牛島憲之「新樹」:やっぱり、先日ブリジストン美術館で見た人ではあるまいかと思ったのだが、正解である。数本の樹が融合したかのような不思議な形で立っている。味わい深い。

鳥海青児「花の図」:青い壁に茶色の花瓶。淡い赤の花を描いて、やはりこの人の色彩感覚は鋭い。
三岸好太郎「道化」:微笑んで夢見るかのような道化である。
鴨居玲「サイコロ」:カップの中で見えないサイコロ。その周りでは年老いながら、サイコロの目を念じるかのような祈りと嘆きのポーズ。人間の業である。

洋画でこれは! と思ったのは、藤田嗣治、林武、牛島憲之、鳥海青児かな。これがさほど混雑していない会場で見られるとは、何たる贅沢。帯広に住んでいたら、また確実に行っただろう。

しかし、日本画に転じると何とも微妙な気配が。どうもピンとこないのである。以下のような理由を考えてみたが、どうにも原因が分からない。

・当時の日本人の感覚とはかけ離れてしまい、ピンとこない。
・日本画の様式化されすぎているところが、響かない。

そんな中で、目を引いたのは以下である。

横山大観「月」:スケールの大きな風景、端っこにほんのちょっとだけ月が姿をのぞかせている。
川端龍子「潮ざい」:パッと見た時に、様式化されておらず「現代風だ」「リアルだ」と思わせた唯一の作品。深い青も良い。
石本正「白く咲く」:この人の描く女性は、凛々しいのだが、実在感があるためエロくもある。

その後、とかち百年記念館(ミャンマー写真展)、とかちプラザ(とかち文化まつり)の展示を見て、本屋で帰り用の本を購入、図書館で休憩。さて、最後の夜の部だ。