三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

安田記念~荒れないで!

2007年05月31日 | 競馬
 ダービーは、期待したドリームジャーニーが5着に負けて馬券も外れました。4コーナーを回ってほぼ最後方の位置から大外をよく伸びてきましたが、レースの上がりタイム34.4を差し切るのはやはり無理でした。最近の競馬は芝コースの上がりタイムが35秒を切ることが珍しくなく、後ろからしか行けない脚質をなんとかしないと今後G1で活躍するのは難しいでしょう。ディープインパクト並みに3コーナーから大外を回ってさらに直線で伸びるという芸当ができる訳でもないし、かといって小柄な馬だけに馬群に突っ込んだらはじき飛ばされるし、なんとも勝つのが難しい馬です。少頭数で展開がバラけるか、ハイペースになって直線で前が止まるかすれば、ドリームジャーニーにも勝つチャンスが巡ってくるかもしれません。
 フサイチホウオーは2コーナー過ぎでヴィクトリーに外から抜かれたときに、馬がかかったことがすべてでした。テレビで岡部幸雄さんもそう言っていました。人気になっていたこともあってある程度は前に行かざるを得なかったことと、馬に気合が乗り過ぎていたことで、外から上がっていったヴィクトリーに反応してしまいました。ヴィクトリーが出負けせず、もう少し前半のペースが普段のダービーのように速ければ、また違った結果になっていたでしょう。その場合はゴール前の脚色から見て、ドリームジャーニーアドマイヤオーラ、引っ掛からなかったときのフサイチホウオー、それにウオッカの4頭の争いになったと思います。
 将来性を占えば、ドリームジャーニーはそういう訳で展開に注文がつくし、フサイチホウオーは精神力に課題があるということで、牡馬の中ではアドマイヤオーラがもっとも安定した成績をあげそうです。勝ったウオッカは馬群の真ん中から出走馬中最速の末脚を披露して後続に3馬身差という完璧な内容。常に勝った馬が強かったとしか言えないのが競馬ですが、この勝ちっぷりならシーザリオ以上の活躍は間違いないでしょう。 それにしてもアサクサキングスの2着には驚きました。血統的には長距離も大丈夫だとは思っていましたが、前走の負け過ぎからの巻き返しは予想できなかった。大荒れのダービーの2着に逃げ粘った馬というと、メリーナイスが勝ったときのサニースワローを思い出します。大西騎手が乗って最内を粘り込み、大穴をあけましたが、その後の活躍については記憶がありません。他に人気薄のダービー2着馬というとシンボリルドルフのときのスズマッハ、ダイナガリバーのときのグランパズドリーム、スペシャルウィークのときのボールドエンペラーを思い出しますが、いずれもその後パッとした活躍はなかったと思います。唯一、ミホノブルボンのときに16番人気で2着したライスシャワーだけがその後菊花賞、天皇賞を勝つなど活躍しました。残念なことに宝塚記念で予後不良になってしまいましたが。今回のアサクサキングスはどうでしょうか?
 このところ生活まで危うくなりそうなくらい負けが込んでいますから、安田記念はなんとか当てたい。しかし200万円馬券は取れそうにないので、出来ればあまり荒れないで欲しいと願っています。