◎キズナ
〇ウインバリアシオン
▲ゴールドシップ
△アドマイヤフライト
△アドマイヤラクティ
今春の天皇賞は天気もよく、京都の高速馬場を考えると、スタミナというよりもスピード勝負になりそうな気がします。もともと春の天皇賞は「ふたつのマイル戦」という別称があるくらいで、中間でペースが落ちた後は残り1000mの時計が1分を切るようなレースになることがあります。狙いは内枠の先行馬か長くいい末脚を使える馬ということになります。
本命はキズナ。前走のサンケイ大阪杯ではレースの上がりタイムが36秒3のところ、この馬の上がりタイムは33秒9で、1頭だけ別の競馬をしました。凱旋門賞ではまだまだオルフェーヴルには適わなかったものの、ロンシャン競馬場の深い洋芝でバテずに最後まで伸びていたことを考えると、京都の3200mなら難なくこなしてくれそうです。ということで、1番人気もやむを得ないところです。武豊騎手のことですから、父親のディープインパクトのときと同じように3コーナーからまくり気味に進出、直線先頭から押し切るのではないでしょうか。世界レベルの末脚に期待します。
相手はウインバリアシオン。直線が長い東京コースと京都コースに良績があり、前走も勝って絶好調。早めに抜け出してキズナを押さえ込むことができればこの馬にも僅かに勝機があるかもしれませんが、キズナはもっと早めに抜け出してしまいそうな予感があります。岩田騎手からの乗り代わりも気になるところです。
ゴールドシップはG1を4勝している格から考えれば人気になって当然です。前走阪神大賞典を楽勝しましたが、この馬は特殊な馬で、直線の長い東京コースや京都コースではいまひとつ伸び切れないところがあります。この馬も早めに抜け出すような乗り方をするでしょうが、最近のスピード勝負の天皇賞では、伏兵に足元をさらわれる可能性もあります。
ほぼ上位人気3頭で決まるのではないかと思われますが、ウインバリアシオンとゴールドシップのどちらかがコケるかもしれません。その場合の3着候補は先行馬からですが、どれも一長一短で買いづらい馬ばかりです。
目をつけたのはアドマイヤフライト。この馬は人気先行型で、前15戦のうち11戦で1番人気になっています。京都コースとの相性はよくて2-2-1-0です。前走は12着でしたが、ウチパクとの相性が悪かった感じです。主戦の福永騎手に戻って、絶好の2番枠を引いたところにこの馬のツキを感じます。
もう1頭はアドマイヤラクティ。ジェンティルドンナが勝った去年のジャパンカップでは0秒1差の4着。その前のアルゼンチン共和国杯でも0秒2差の2着でした。直線の長い東京コースの実績が意外にモノを言うのが春の天皇賞です。その他では買いたい馬はいませんでした。
馬券は◎-〇▲-〇▲△△の3連単フォーメーション6点勝負。