三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

「ザ・カラオケバトル コンサート」

2018年04月15日 | 映画・舞台・コンサート

 中野サンプラザで「ザ・カラオケバトル コンサート」に行ってきた。
 http://a.ponycanyon.co.jp/karaoke-concert/nakano/

 カラオケの点数について、点数が高くても歌に心がないだとか、胸に響いてこないだとかいう人がいる。しかし、カラオケの点数は、結局聞く人にとってどのように聞こえるかを基準にして採点している訳だから、点数が高いということは、作詞家と作曲家の意図した音楽を正確に伝えているということになる。点数が高いのは歌手としての最低の条件なのだ。歌い手の気持ちを伝えるのはその上でのことである。もしカラオケマシンでの点数が低い歌手がいたら、それは伝える能力に乏しい歌手だということになる。カラオケの点数を否定するのは歌唱の基本技術を否定するのと同じことだ。

 カラオケで99点を出す新妻聖子が、先日行った武道館の「中島みゆきリスペクトコンサート」の出演者の中で最も歌がうまく聞こえたが、今回の出演者たちも皆、カラオケで99点を出す人ばかりだ。新妻聖子に負けず劣らず歌がとてつもなくうまい。テレビで聞くのと全然違っていて、どの歌い手も、まさに圧巻と言っていい歌いっぷりである。2時間半近く連続で聞いていると、それだけでぐったりと疲れてしまった。最後に出演者全員で歌う「夢は終わらない」は、アップテンポでとても乗りやすい歌で、出演者それぞれに得意のソロパートがあって、なかなかに聞かせる。
 とても楽しいコンサートであった。