近未来通信に都が強制立ち入り捜索

近未来通信に都が強制立ち入り捜索　2006年11月23日
朝日　http://www.asahi.com/national/update/1122/TKY200611220368.html
日経　http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=NN001Y128%2022112006
読売　http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061122i106.htm
毎日　http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20061123k0000m040093000c.html
　ＩＰ電話事業を口実に全国の投資家から資金を集め、事務所を突然閉鎖した「近未来通信」（東京都中央区）に対し、都は２２日、法人事業税などの都税を滞納したとして、強制立ち入り捜索をした。都は同社の財産状況を調査したうえで、未納分に充てるため財産を差し押さえた。
　同社に対しては、前橋市の投資家が損害賠償を求めて提訴。全国の投資家から苦情や相談が相次ぎ、東京の弁護士が弁護団を結成する方向で検討を進めている。総務省も事業の継続に疑いがあるとして強制力を伴う報告命令を出しているが、公的機関が強制立ち入り調査に入るのは初めて。
　同社は、法人事業税と法人都民税を３年ほど前から滞納しており、一部分納したこともあったが、今年夏に納付が途絶えた。１０月に改めて分納する考えを示したが、以降一度も納付されていない。都は督促を続けていたが、今月１５日を最後に同社と連絡がとれなくなった。
　同社は２０日になって本社や全国の事務所を一斉に閉鎖。都も本社のシャッターが下りて、会社が閉鎖されていることを確認。２１日朝には、それまで駐車場にあった複数の高級外車が無くなっていたことから、「緊急に差し押さえる必要が高まった」と判断。ほかの債権者が差し押さえる前に、国税徴収法に基づく立ち入り捜索に踏み切った。


　総務省は24日までは表立って動けませんが、とりあえずは東京都が法人事業税差押の名目で資産を差し押さえるようですね。これで会社の資産をこれ以上流用されるリスクはかなり減りますが、いくら資産を取り戻すことができるでしょうか？

東海パルプと特種製紙、経営統合発表・来春に共同持ち株会社

東海パルプと特種製紙、経営統合発表・来春に共同持ち株会社　2006年11月22日　日経
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT1D21084 21112006&g=MH&d=20061121
　上場製紙会社8位の東海パルプと同12位の特種製紙は21日、来年4月に共同持ち株会社を設立し、経営統合することで基本合意したと発表した。製紙業界での上場企業の経営統合は2001年の日本製紙と大昭和製紙以来6年ぶり。20日には日本製紙グループ本社とレンゴー、住友商事が資本・業務提携を発表しており、製紙業界で再編の動きが中堅から下位にまで一気に広がってきた。
　東海パルプの安本昌司社長と特種製紙の三沢清利社長が21日、都内で記者会見して発表した。統合の経緯について安本社長は「市場縮小などに対応するため、昨年10月ごろに特種製紙に技術提携などを持ちかけた」ときっかけを説明。三沢社長は「設備の統廃合を進めるには株式の持ち合いや業務提携では相乗効果が出ない」と述べた。


　東海パルプは産業用紙や家庭紙を主力事業としていますし、一方の特殊製紙は会社の名前どおり、特殊紙専業メーカー。
　ちなみに両社の設立年月日は東海パルプが昭和40年、特殊製紙が大正15年とどちらも歴史のある企業ですし、子会社を含めた雇用を考慮すれば、一緒になる相手がどこでも良いというわけにもいかないでしょう。メインバンクも東海パルプが東京三菱、特殊製紙が静岡と親密で、同じ静岡県を基盤にする企業同士。経営統合効果がどのくらい期待できるかはともかく、まとまるべくして　まとまったという印象がありますね。

ニュースリリース
東海パルプ株式会社と特種製紙株式会社の共同持ち株会社設立による経営統合に関するお知らせ　はこちら
http://www.tokai-pulp.co.jp/ir/pdf/061121_mochikabu.pdf
http://www.tokai-pulp.co.jp/ir/pdf/061122_togo.pdf　（補足資料）

怪！？数万匹のサンマ、知床の海岸埋め尽くす

怪！？数万匹のサンマ、知床の海岸埋め尽くす　2006年11月21日　読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061121i413.htm
　北海道・知床半島にある斜里町ウトロの海岸で、大量のサンマが打ち上げられているのが見つかった。
　数万匹はいるとみられる。ウトロ港から幌別川河口にかけての２キロで確認され、場所によっては、幅５メートルにわたり海岸を埋め尽くした。
　１８日夜、地元の住民が見つけた。様子を見ていた遠藤しのぶさん（３１）は「サンマは生きたまま陸に上がって跳ねていた。こんなにたくさんの魚が打ち上げられたのは初めて」と驚いていた。
　同町環境保全課は「温かい海面近くにいた群れが、何らかの原因で冷たい水の中に入り、仮死状態になって打ち上げられたのでは」と推測。
　北海道立釧路水産試験場の丸山秀佳・資源管理部長は「大きな魚や冷たい水に追われ、逃げ場が無くなったのではないか。オホーツク海にサンマが多く回遊してきた１９８０年代前半ごろまでは、数年に一度見られたが、最近では珍しい」としている。


　この珍事　この間の千島列島沖の地震やそれによる津波と何か関係があるのでしょうか。
100年ほど前ならば、天変地異の前触れなどと人々は恐れたのではないかと思いますが、今は科学も発達し、科学的な分析もされるようですが、これだけ多数のサンマが打ち上げられた光景を見た地元の人は自然の脅威に改めて恐れを感じているのではないでしょうか。
　ところでこの打ち上げられたサンマ　どうするんでしょうね…？　生きている分ならば、食べることもできそうですが、死んでいる分はやはり肥料になるのでしょうか。量が量だけに、その処理が気になるところです。

店員と衝突しねんざ、１週間後骨折も店責任…賠償命令

店員と衝突しねんざ、１週間後骨折も店責任…賠償命令　2006年11月2１日　読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061120i314.htm?from=main3
　東京都新宿区の薬局で、従業員とぶつかってけがをした女性（７１）が、薬局を経営する都内の会社に損害賠償を求めた訴訟の判決が２０日、東京地裁であった。
　女性は薬局でねんざした１週間後に自宅近くで転倒し、右足を骨折したが、松井英隆裁判官は、この骨折についても薬局側に責任があるとして、同社に約６６０万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
　判決によると、女性は２００３年６月、薬局で商品を見ていた際、後ろ向きに台車を引いていた従業員とぶつかって転倒、股（こ）関節をねんざするなどした。その１週間後、女性は病院に行くため娘に付き添われ自宅を出たが、タクシーを呼びに行った娘を追いかけて転倒。右足の骨を折り、右足の股関節が動かなくなる障害を負った。
　判決は、自宅近くでの転倒について、「ねんざなどで歩行能力が減退した状況でバランスを崩して転倒しており、薬局での転倒の結果、発生した」と述べた上で、骨折などについても、「従業員が後ろを十分に確認しなかった過失による損害」と認定した。


　まあ労災と異なり、民事損害賠償は比較的簡単に認められることから、損害賠償が認められたこと自体は別に不思議にも思いませんが、骨折しやすい高齢の女性が相手とはいえ、660万円もの高額の損害賠償が認められたのは吃驚ですね。
　しかもその時はねんざで、その1週間後に骨折したようですが、これだけの時間がありながら因果関係を認めた判決は画期的。逆に企業の側から見れば、そこまで顧客に対して責任を持たなければならない時代になったわけで…。
　確かに後ろ向きに台車を引いていて、周囲を確認しなかった従業員に対する使用者責任がありますが、経営者からみれば『いかに日頃の従業員教育が重要か』を嫌と言うほど教えられたのではないかと思います。

「歯無しに困った歯科医者」 珍妙な誤変換コンテスト

「歯無しに困った歯科医者」　珍妙な誤変換コンテスト　2006年11月20日
http://www.asahi.com/life/update/1120/003.html
　「ドアは鎖かけてるから大丈夫」のつもりが「ドアは腐りかけてるから大丈夫」――。財団法人日本漢字能力検定協会（京都市）が、メールやパソコンの変換ミスで偶然できた変な言葉の中から、最も面白いグランプリ作品を選ぶ「変漢ミス」コンテストへのインターネット投票を呼びかけている。
　対象は、０５年１０月下旬から今年９月までに同協会に寄せられた２０７９作品のうち、「月間変漢賞」と次点に輝いた２２作品。
　「マイ戦闘機の展覧会」（正「マイセン陶器の展覧会」）▽「そんなに働いた奈良大仏枯れてるね」（正「そんなに働いたならだいぶ疲れてるね」）▽「歯無しに困った歯科医者」（正「話に困った司会者」）など、候補には傑作が並ぶ。
　インターネットやメールの普及で、キーボードの誤変換が増えた。同協会は、漢字を正しく使うことの大切さを改めて考えてもらおうと、一昨年から作品を募り始めた。昨年９月に発表された前回のグランプリは「今年から貝が胃に棲（す）み始めました」（正「今年から海外に住み始めました」）だった。(以降省略)


　確かに何これ？　という誤変換はありますね。私が普段使っているワープロソフトも『しょうしか』を変換すると『少子化』ではなく『症しか』とよく誤変換します。急いでいる時ほど『誰だよ！　こんなの初期設定で登録したのは！』などと愚痴りたくなるのですが、世の中には誤変換をあえて楽しもうという考え方もあるんですね…。

　もっとも、プライベイトならまだしも、ビジネス文書を打つ時には万が一にも誤字変換したものを顧客の元にでも送り届けようならば、最悪相手によっては著しく信用を失うリスクもあるだけに決して笑い話では済まされません。
　一例を上げれば、『しょうがい』などは良く使う言葉だけでも『障害』『傷害』『渉外』…。『ほしょう』も『補償』『保障』『保証』…。漢字辞典を机に置くことがなくなった現代人にとっては決して他人事ではないのではないでしょうか。私も長文を打つ時はひらがなを一文字抜かしてしまうミスをよくやるのですが、皆様も誤字脱字は気をつけて下さいね。

証券取引所の買収

米ナスダック、ロンドン証取に買収再提案・6000億円で　2006年11月21日　日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061120AT2M2001F20112006.html
　米ナスダック・ストック・マーケットは20日、英ロンドン証券取引所に対して買収の再提案をしたと発表した。同日付で株式を買い増し、保有株比率を28.75％に高めたうえで、残りの株式も前回の提示より3割高い１株12.43ポンドで取得する。買収総額は負債を除き27億ポンド（約6000億円）。欧米をまたぐ巨大市場を創設し、企業の上場や投資資金の誘致で勝ち残りを目指す。
　ロンドン証取は独自に東京証券取引所との業務提携の論議を進めている。欧米の市場再編の行方は東証の海外戦略にも影響しそうだ。
　今回の買収提案の中で、ナスダックは両市場への同時上場や情報データの共同配信を広げ、企業の上場誘致競争で優位に立てると強調した。ロンドン証取は英国株の主要市場としての位置づけを維持し、米国より規制の緩い英金融当局の規制下に残るとしている。

東証、買収防衛策を検討　2006年11月21日　日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061120AT2C2001N20112006.html
　東京証券取引所の西室泰三社長は20日、日本記者クラブで講演し、2009年の上場に向けて独自の買収防衛策を検討する方針を明らかにした。来夏施行の金融商品取引法では特定の株主が証券取引所の株式を20％以上保有することは禁止されるが、海外取引所の扱いは明確になっていない。上場後に株式を大量に取得される懸念もあり、西室社長は「防衛策を社内で議論している」と述べた。
　業務・資本提携の協議をしている米ＮＹＳＥグループと同様、保有株式のうち10％を超える分の議決権は認めないとする案を中心に検討するとみられる。


　海外ではナスダックがロンドン証券取引所に再度買収提案を行ったようです。一方、日本の東京証券取引所は買収防衛策の検討ばかりで、他の国内の取引所との連携や夜間市場の整備にはあまり関心がなさそう…。
　実は関連ニュースにもあるように、クロス取引の普及により、取引所外しの動きは既に起きていますし、日本以外の主要取引所では既に再編が起きているのですが、東証は買収されることばかり警戒して、それ以上の勝ち残りの具体的な手段まではそれ程真剣には考えていないのでは…とさえ疑いたくなります。
　このままではますます他の主要な証取との格差が開いて、ますます東京市場の立場が危うくなるのでは…。


関連ニュース
株売買「取引所外し」広がる・米メリル、07年にも参入
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20061121AT2C1401D20112006.html
大証が米取引所と提携交渉、2008年にも合弁
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061121AT2C2004I21112006.html

サービス残業で無料電話相談 ２３日に厚労省

サービス残業で無料電話相談　２３日に厚労省　2006年11月23日　産経
http://www.sankei.co.jp/news/061122/sha012.htm
　厚生労働省は「勤労感謝の日」の２３日、サービス残業に関する無料の電話相談を実施する。サービス残業は賃金が支払われない「ただ働き」の時間外労働。労働基準法は原則１日８時間、週４０時間を超えて働かせてはならないと規定。労使協定を結んだ場合は例外的に認められるが、使用者に２５％以上の割増賃金の支払いを義務付けている。電話相談は午前９時から午後５時までで、都道府県労働局が対応する。フリーダイヤル（０１２０）７９３２８３。


　コメントは特にありませんが、フリーダイヤルで相談できるようなので、こちらのブログでも紹介したいと思います。　相談時間は本日の午前9時から午後5時までです。

サッポロＨＤ、花粉症緩和の飲料 来年１月発売

サッポロＨＤ、花粉症緩和の飲料　来年１月発売　2006年11月21日　産経
http://www.sankei.co.jp/news/061121/kei001.htm
　サッポロホールディングス（ＨＤ）は２０日、傘下のサッポロビールとサッポロ飲料が共同で、花粉症の症状を和らげる機能性飲料を開発したことを明らかにした。ビールの原料である「ホップ」から抽出した成分が、くしゃみや鼻水などの症状を緩和する。サッポロ飲料が来年１月に発売する。
　ホップはハーブの一種で、ビールに苦味や香りを与える。薬草としても用いられてきたが、花粉症の症状を和らげる商品の開発は今回が初めてとみられる。
　抽出したのは、大豆のイソフラボンやお茶のカテキンに近い物質「ホップフラボノール配糖体」。花粉症の専門家の協力を得て臨床試験を繰り返し、鼻水やくしゃみなどの症状を和らげる効果があることを確認した。
　花粉症の症状緩和は医薬品に頼るのが一般的だが、手軽に飲むことができるのが機能性飲料の利点。コンビニエンスストアやスーパーで販売し、来春の花粉症シーズンの需要を見込む。
　サッポロＨＤは、平成１５年の持ち株会社制導入以降、傘下の複数の会社が共同で研究開発を進めて相乗効果を出す態勢を整備。これがサッポロビールとサッポロ飲料の初の共同開発商品となる。サッポロＨＤは、他の酒類大手と比べてやや劣勢の飲料分野で研究開発力を強化し、付加価値が高い商品の投入で巻き返しを図る。


　HPなどに、（今日現在）ニュースリリースが載っていないので詳細はわかりませんが、値段がいくらになるのか、どの程度の効き目があるのか、花粉症の方には気になるニュースではないでしょうか。
　コンビニエンスストアやスーパーで販売することから、それ程高価格ではなさそうですし、来年1月の発売を期待したいところですね。


参考：花粉症対策を載せているページ（対策グッズ、サプリメント、目や鼻の対策グッズが満載です）
http://www.orsu1.biz/

悪ふざけにも程がある！！！ 2ちゃんねるに「池田小の子供刺す」発言

２ちゃんねる：「池田小の子供刺す」　インターネット掲示板に書き込み　2006年11月22日　毎日
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20061122ddm041040178000c.html
　２１日午前、インターネット掲示板「２ちゃんねる」に「池田小学校に乗り込んで子供を包丁で刺す」などの書き込みがあり、大阪府警池田署が脅迫容疑で捜査を始めるとともに、いずれも同府池田市内にある大阪教育大付属池田小と市立池田小周辺のパトロールを強化した。書き込みは既に削除されている。調べでは、同日午前８時２５分ごろ、２ちゃんねるに「池田小学校に乗り込んで」というタイトルのスレッドが立ち、「子供を包丁で刺す」と書き込まれた。


　ネットの世界　とりわけ2チャンネルではしばしばこの手の煽り行為が行われることが多いようですが、内容がシャレになりませんし、世の中やって良いことと悪い事くらいの区別くらいつけて欲しいもの。
　警察は何としてもこの犯人を捕まえて厳重に処罰して欲しいです。このニュースを聞いたときは本当にぶち切れそうになりました。

トヨタ系下請け、給料の“強制貯金”で逃亡防止か

トヨタ系下請け、給料の“強制貯金”で逃亡防止か　2006年11月19日　中日
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20061119/mng_____sya_____001.shtml
ベトナム人研修生らから「合意書」
　トヨタ自動車の三次下請けメーカーなどでつくる「豊田技術交流事業協同組合」（愛知県豊田市）が、ベトナムから受け入れた外国人研修生の手当や給料の一部を貯金（預金）し、通帳を勤務先のメーカーが保管すると記した「合意書」を、研修生らから取っていることが１８日、分かった。
　合意書には、逃亡や途中帰国した場合、メーカーが預金を身元保証人やベトナムの送り出し機関に返金すると書かれ、本人に直接、手渡さない内容。逃亡や途中帰国でメーカーに損害が出た場合、費用は預金から充てるとしている。
　複数のベトナム人研修生は「（期間を満了すれば）帰国時に空港で預金を受け取ることになっていた」と話している。
　外国人研修生・技能実習生の受け入れ支援などを目的に設立された財団法人・国際研修協力機構は「途中帰国でも直接、本人に手渡さないのは問題。（労働基準法１８条で禁じた）強制預金の可能性がある」として、協同組合や送り出し機関への調査を検討している。
　機構によると、研修生は来日２年目以降、技能実習生となり、日本の労働法規の下で就労することができる。
　ある下請けメーカーは「逃亡防止の目的で、外国人研修生らの通帳を管理するよう協同組合から指示された」と説明。
　協同組合は合意書の存在を認め「強制預金は指示していない。合意書はベトナムの送り出し機関が作った。誤解のない内容に変えるよう伝えたい」としている。
　合意書は日本語で書かれ、協同組合理事長とメーカーの代表取締役、送り出し機関の総裁の３人あて。研修生らがパスポート番号、母国の住所などを記入してサインした。研修１年目には月２万５０００円、２年目以降は４万円を個人口座に預金し、メーカーが通帳を保管すると明記していた。
　豊田労働基準監督署は８月までに、協同組合や一部メーカーが法定の最低賃金以下で研修生などのベトナム人を働かせたとして、是正を勧告。
　名古屋入国管理局も、外国人研修生らの受け入れ機関として適正かどうかを調査中。法務省が不正行為と認定すれば、協同組合は３年間、研修生を受け入れられなくなる。

◇「取引先各社の問題」
＜トヨタ自動車広報部の話＞基本的には取引先の各社の問題であり、当社としてはコメントを申し上げる立場にない。法令順守の徹底は日ごろから取引先にもお願いしており、今後も続けていく。


　外国人労働者に逃げられないようにパスポートを日本人上司が無理やり預かる手口は以前からありましたが、今度は強制貯金ですか…。しかもそれでなくても安いお給料なのに、研修生の1年目に2.5万円、実習生に昇格してからも4万円も引かれては家族に送金どころか、研修生や実習生自身の生活もかなり窮屈だったのではないでしょうか。

　ちなみに強制貯金というのは、例えば山奥の炭鉱などで、仕事のハードさから労働者が夜逃げしないように、お給料の一部を手渡ししない昔からある悪習ですが、さすがに労働基準法が周知されるとともに、日本人相手にはほとんど行われなくなりましたが、外国人労働者の中には既にパスポートの有効期限が切れている労働者もいますし、見つかれば強制送還の憂き目にあう違法就労している外国人にとっては、今でも通用する阿漕な手口なんでしょうね。

　こういうときこそ天下のトヨタ様がきっちり第三次下請けメーカーをしつけるなり、その業者を指名停止にするなりけじめをつけて欲しいのですが、肝心のトヨタは逃げ腰。
　奥田トヨタ会長は企業の法人税の減税や社会保障コストの負担問題となるとマスコミ相手に大演説を打ちますが、こういった場面でも責任ある態度と発言をして欲しいものです。

帰りの電車賃欲しさに強盗しようとした高校生が逮捕？？？

「帰る金がない」高校３年、大学生襲い逮捕…神奈川　2006年11月22日　読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061122i405.htm
　神奈川県警小田原署は２１日夜、同県茅ヶ崎市、高校３年の少年（１８）を強盗致傷容疑で緊急逮捕した。
　調べによると、少年は２１日午後１０時１０分ごろ、同県小田原市浜町の路上で、大学４年の男子学生（２１）にいきなり、「金を出せ」と頭突きをして、顔を殴るけるなどし、軽傷を負わせた疑い。もみあいになり、少年は何も取らずに逃げたが、学生服の特徴から署員に発見された。「財布を落とし、家に帰るための金ほしさにやった」と話している。所持金は５０円だった。


　今の子供達は本当にお金を落として困っているのならば、警察署に行ってお金を借りようという発想はないんですかねぇ…（驚
　今でも貸してくれるのかどうかは知りませんが、少なくとも私達が子供の頃は警察にもそういう温かい面がありましたし、学生服を着ていたのなら身分を証明する学生証も保有しているでしょうし、必要最低限の額くらい貸してくれるのではないでしょうか。
　一時の恥を忍んで警察官にお金を借りるようにお願いすればいいのに、強盗未遂のあげく逮捕では、育てた親もやり切れないでしょうね。