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辞めるはずの菅総理が続々と人事権を行使 こんなんあり?

2011-06-28 05:45:01 | Weblog
復興相に松本防災相…環境相兼務は解消へ 2011年6月25日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110624-OYT1T00684.htm
 菅首相は24日、東日本大震災の復興基本法の施行に伴って新設された復興相に、松本防災相の起用を決めた。27日にも任命する。松本氏は政府の緊急災害対策本部の副本部長として震災直後から、被災者の生活再建支援などを担当しており、政府の震災対応の継続性からも適任と判断した。
 首相は24日夜、首相官邸と首相公邸前で、記者団の問いかけに対し、「復興相は松本氏に私からお願いし、基本的に引き受けていただくことになった。復旧から復興へ切れ目なくかつ迅速に、そして夢のある復興を実現する要の役をやってもらいたい」と述べた。
 松本氏は同日夜、記者団に「被災者のためとことんやり抜く」と語った。
 松本氏は、復興相就任に伴い、防災相については引き続き兼務する一方、現在、同じく兼務している環境相からは外れる見通しで、環境相を蓮舫行政刷新相に兼務させる案などが出ている。また、平野達男内閣府副大臣を復興担当とすることが固まり、副大臣数人を差し替える案も出ている。首相は同日、首相官邸で玄葉国家戦略相(民主党政調会長)、自らに近い北沢防衛相と相次いで会談しており、閣僚間の担当の調整などについて協議したとみられる。

松本氏、一度は復興相固辞…選択肢少ない首相 2011年6月25日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110625-OYT1T00177.htm
 震災復興の司令塔役となる復興相の人事は、職務の継続性を重視する理由から、松本防災相の起用が固まった。
 国民新党の亀井代表は、大幅な内閣改造を通じて復興相を決めるよう菅首相に進言したが、首相はいったんは固辞した松本氏の横滑りにとどめ、閣僚の入れ替えには踏み切らなかった。退陣を表明した首相としては、選択肢はそう多くなかったというのが実情だった。
 「松本って、誰だ!」。松本氏の起用を首相から伝えられた亀井氏は24日、周囲に不快感を隠さなかった。
 閣内の新たな目玉ポストとなる復興相の人事をどう取り扱うか、首相は直前まで胸のうちを明かさなかった。本格改造で決めようとすれば「辞める首相がなぜ大がかりな人事を行うのか」と、党内の強い反発を招くのは必至だ。だが、閣僚の横滑りだけで終わらせれば、弱体化した政権基盤の立て直しにはつながらない。首相は判断に悩むところだったとみられるが、横滑り案は割合に早くから念頭にあったようだ。
 24日午前の閣議後に首相官邸で松本氏から就任の了承を取り付けた首相は、実は2週間前にも松本氏に打診していた。関係者によると、松本氏は、民主党内で6月中の退陣要求が広がっていたこの時点では、「退陣時期によっては仕事が中途半端になる」と考え、断ったのだという。

原発災害相に細野氏 蓮舫氏は首相補佐官に 2011年6月27日 共同通信
http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011062701000033.html
 菅直人首相は27日、松本龍防災担当相(60)の復興対策担当相起用に伴う内閣人事をめぐり、細野豪志首相補佐官(39)を原発災害担当相とし、蓮舫行政刷新担当相(43)を行政刷新担当の首相補佐官に起用する意向を固めた。国民新党の亀井静香代表には、副総理で入閣を求めたが固辞された。亀井氏は首相補佐官に就く。首相は松本氏が兼務していた環境相の後任を含め、27日中に一連の人事を決める。復興担当の政務官には自民党の浜田和幸参院議員(58)を起用する方針だが、自民党側は強く反発。民主党内でも批判が出ている。内閣の大幅改造も見送られ、求心力低下が鮮明になった形だ。

首相から具体的説明ない…細野原発相、前途多難 2011年6月28日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110628-OYT1T00056.htm
 菅首相は27日夜の記者会見で、細野原発相に「原子力事故再発防止の青写真を作る責任者を務めてもらいたい」と述べたが、短期間で成果を出すのは容易ではないとの見方が出ている。
 細野氏は27日夜の就任記者会見で「副大臣、政務官の役割分担を聞いていない。誰に協力してもらえるか、私も調整したい」と語り、首相から具体的な説明を受けていないことを明らかにした。東京電力などとの統合会見についても「できれば、継続したいが、国会や政府の会議と両立するか、まだ整理できていない」と述べるにとどめた。
 内閣府の副大臣、政務官はそれぞれ3人しかいない。各副大臣、政務官はすでに防災や経済財政、行政刷新、公務員改革など多くの政策分野を担当しており、「1人で、五つも六つも担当を持っている。他の役所では考えられない」との声が出ている。細野氏が担当する原子力分野は専門性も高く、再発防止の具体案取りまとめに必要な支援が十分得られるかどうか危ぶむ声も少なくない。

自民・浜田氏に復興政務官要請 受諾・離党の意向 2011年6月27日
朝日夕刊 http://www.asahi.com/politics/update/0627/TKY201106270122.html
毎日夕刊 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110627k0000m010148000c.html
 菅政権は東日本大震災の復興のために新設する復興担当相の人事に関連し、自民党の浜田和幸参院議員(58)に復興担当の政務官への就任を要請した。浜田氏は離党して受諾する意向で、自民党執行部は除名処分を含めた対応を検討している。
 浜田氏は27日に国会内で記者会見し、枝野幸男官房長官から26日に要請があったことを明らかにしたうえで「震災で日本は国難にある。自民党にこだわっている時ではない。ひとりの国会議員として大きな決断をする時だ」と語った。自民党の党籍については「党執行部と協議し、27日中に結論を出したい」と述べた。
 これに対し、自民党の石破茂政調会長は「党籍を残すことはあり得ない」と記者団に語り、除名処分を含めた厳しい対応でのぞむ考えを示した。

「非常識」と反発 浜田氏離党意向で自民「与野党協力は厳しく」 2011年6月27日 産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110627/stt11062712320003-n1.htm
 自民党の浜田和幸参院議員(鳥取選挙区)が27日、東日本大震災復興担当の政務官就任に向け離党の意向を固めたことに対し、党内からは「自民党公認で議席を得たのに非常識だ」(幹部)と反発する声が相次いだ。
 脇雅史参院国対委員長は「自民党から引き抜くことが本当の意味での与野党の枠を超えた震災復興につながるのか」と指摘。「菅直人首相の下では復興は進まない。一刻も早く退陣すべきだ」と強調した。
 林芳正政調会長代理は今後の国会運営については「1人を引き抜いても参院で野党が過半数を占める『ねじれ国会』の状況は変わらない。与野党協力は一層厳しくなる」と反発した。

「首相は国民のために命を賭して」 経団連会長が改めて苦言 2011年6月27日 産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110627/biz11062716220018-n1.htm
 経団連の米倉弘昌会長は27日、東京都内で講演し、東日本大震災からの復興が遅れれば「日本の力が失われてしまう」と強い危機感を示した。
 米倉会長は、震災をめぐる政府の対応について「国会審議は進まず、特例公債法案成立のめども立っていない」と改めて非難。そのうえで政治情勢について「首相の退陣時期の曖昧さで、ますます不透明」と不快感を示した。講演後の質疑応答では「首相や閣僚は党のためではなく、国のため国民のために命を賭してほしい」と苦言を呈した。
 米倉会長は、日本企業を取り巻く経営環境について、円高や、国際的に高い法人税負担などに加え、夏場の電力供給制限が加わり、「国内での事業コストが高くなり、企業の海外移転の動きが加速する」と強調。産業の空洞化や雇用の減少、人材流出などが顕在化する恐れがあると警告した。
 なかでも「電力の安定供給は国民生活や企業活動の最重要基盤だ」と強調し、定期点検中の原子力発電所の円滑な再稼働や、世界的に需給が逼迫(ひっぱく)している火力発電用燃料の安定調達などを要求した。菅直人首相が今国会での成立に意欲を示している再生エネルギー特別措置法案については「性急な導入は電力価格の上昇をもたらし、地域経済の弱体化や雇用の創出につながりかねない」と懸念を示した。






 ??? 私には既に総理の座を降りると一旦示唆した人が、未だにしかも次々と人事権を行使していること自体信じられないのですが、この人(菅総理)は組織の役職任命というものを、一体何だと考えているんでしょうね…(呆れ
 先週末の震災復興相への松本防災大臣の起用にも、ただただ唖然としました(震災復興相というポストを創設するのはいいとしても、すぐに交代させられるということのないように、任命は次のリーダーに任せるべきでしょう)が、まして副総理という座はNO2の座なわけで、もし総理に何かあったときには、トップに代わって業務を行う、ポジション的には決して『誰でもいいという位置づけではない!』はずですが、その副総理の座を亀井氏という個性の強すぎる政治家に任せようとすること自体、『暴走するにも程がある!!!』としか言いようがありませんし、これではまるでワンマン会長がころころと社長のクビをすげ替える院政状態と一緒。
 この調子では、本当に菅氏が退陣(正直、本当に夏頃に退陣するかも怪しいのですが…)する頃には、一体民主党政権はどうなっているんだろう…。そして東北の復興に向けて政治的には一歩でも先に作業は進んでいるのだろうか…とただただ不安に感じます。