NY株反発、半年ぶり高値 景気減速懸念が後退 2012年1月18日 日経
3連休明け17日の米株式相場は反発。ダウ工業株30種平均は前週末比60ドル01セント高の1万2482ドル07セント(速報値)と、昨年7月26日以来ほぼ半年ぶりの高値で終えた。中国の2011年10~12月期の実質国内総生産(GDP)が前年同期比で市場予想以上に増加したうえ、ドイツの1月の景況指数も前月比で大幅に上昇。1月のニューヨーク連銀景気指数も予想以上に改善したことで、世界景気の減速懸念が後退し買いが優勢になった。一方、米金融大手シティグループが発表した11年10~12月期決算が市場予想を下回ったことで金融株が売られ、指数の上値は重かった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、同17.41ポイント高の2728.08(同)と昨年10月28日以来ほぼ3カ月ぶりの高値で終えた。アップルやインターネット通販大手アマゾン・ドット・コムなど指数への影響が大きい銘柄の上昇が指数を押し上げた。
NY原油、反発 2月物は100.71ドルで終了、需要増に期待感 2012年1月18日 日経
17日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は4営業日ぶりに反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の2月物は3連休前の13日終値と比べて2.01ドル高い1バレル100.71ドルで終えた。中国の景気が急減速するとの警戒感が和らぎ、原油買いが優勢となった。
中国の2011年10~12月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比8.9%増だった。成長の鈍化傾向は続いたが、市場予想(8.6%程度の伸び)は上回った。原油市場では世界景気をけん引する中国経済が堅調に推移しているとの見方が広がり、今後の原油需要が期待できるとして買いが広がった。
ガソリンは続伸、ヒーティングオイルは4営業日ぶりに反発した。
NY金、反発 2月物1655.6ドルで終了、中国の追加緩和観測で 2012年1月18日 日経
17日のニューヨーク金先物相場は反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で、取引の中心である2月物は3連休前の13日終値と比べて24.8ドル高い1トロイオンス1655.6ドルで取引を終えた。中国の経済成長率の鈍化を受け、中国が追加の金融緩和に踏み切るとの観測が浮上。投資マネーが金先物に流入するとの連想から買いが入った。
中国の2011年10~12月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比8.9%増だった。市場予想は上回ったが、成長率は4四半期連続で縮小した。中国が景気を刺激する方向に経済政策のかじを切るとの見方が広がり、原油や銅など商品先物相場が全般に上昇。金にも買いが波及した。一時1668.0ドルまで上昇し、昨年12月13日以来、約1カ月ぶりの高値を付けた。 銀とプラチナも反発した。
1月のNY州製造業業況指数は9カ月ぶり高水準、新規受注や雇用関連が上昇 2012年01月18日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT806045620120117
米ニューヨーク連銀が17日発表した1月のニューヨーク州製造業業況指数はプラス13.48と、前月のプラス8.19(改定値)から上昇し、2011年4月以来9カ月ぶりの高水準となった。エコノミスト予想の11.0も上回った。
内訳では、新規受注がプラス13.70と前月のプラス5.99から上昇したほか、在庫がプラス6.59と前月のマイナス3.49からプラスに転じた。
雇用関連は、従業員数がプラス12.09と前月のプラス2.33から改善。週平均労働時間もマイナス2.33からプラス圏に回復し、6.59となった。
6カ月先の見通しも楽観的な見方が強まった。業況見通しは54.87で、前月の45.61から上昇し、昨年1月末以来の水準となった。
コメリカの首席エコノミスト、ロバート・ダイ氏は「今回の結果は、年末にみられた、一連の予想を上回る指標と一致している。今年に入っても続いているようだ」と指摘。経済は予想以上に強いもようだが、海外からのリスク、特に欧州からのリスクに警戒する必要がある」と話した。
米Wファーゴ第4四半期は予想上回る20%増益、融資拡大や引当金減少が寄与 2012年01月18日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT806041420120117
米銀ウェルズ・ファーゴが17日発表した第4・四半期決算は融資の伸びや貸倒引当金の減少などが寄与し、20%の増益となった。
1株利益は0.73ドルと、トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想の0.72ドルを上回った。
普通株主に帰属する純利益は38億9000万ドルと、前年同期の32億3000万ドル(1株当たり0.61ドル)から増加した。
2011通年の普通株主に帰属する純利益は約150億ドルと、前年の116億ドルから増加した。
第4・四半期の貸倒引当金は約20億ドルと、前年同期の約30億ドルから減少。
12月末時点の融資残高は前四半期から7696億ドルに急増した。
ただ、総収入は206億ドルと、前年同期の215億ドルから減少。第3・四半期の196億ドルからは増加した。
SICAウエルス・マネジメントの社長ジェフリー・サイカ氏は、ウェルズ・ファーゴが他行のように大規模にトレーディング業務を展開せず、商業融資に軸足を置いていることを指摘し、「現在の環境下においてより適したビジネスモデル」と述べた。
米シティグループ第4四半期は11%減益、投資銀行部門が足かせ 2012年01月18日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT806040220120117
米シティグループが17日発表した第4・四半期決算は、純利益が11億6000万ドル(1株当たり0.38ドル)となり、前年同期の13億1000万ドル(同0.43ドル)から11%の減益となった。
欧州債務危機により資本市場が冷え込み、トレーディング収入が減少したことが響いた。トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめた1株利益の市場予想は0.49ドルで、これを下回った。
収入は12%減の172億ドル。市場予想は185億4000万ドルだった。
証券・銀行部門の収入は、債務価値の変更に関する会計上の影響を除いたベースで前年比29%減となった。不良債権引当金が41%減の29億ドルとなったにもかかわらず減少した。
シティグループのパンディット最高経営責任者(CEO)は声明で「資本市場がマクロ経済環境の影響を受けた。こうした環境に適用するため、シティグループは業務規模の適正化を図る」との意向を示した。
SICAウエルス・マネジメントのジェフェリー・シカ氏は、シティグループの決算が予想に届かなかったことは「悲惨だった」とし、「銀行全般にとり非常にネガティブな兆候となる」と述べた。
シティグループの決算では、投資銀行部門が足かせとなった。このことから、今週発表されるゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーの四半期決算も厳しいものになるとの懸念が出ている。
カナダ中銀が金利据え置き、回復ペース加速と認識 2012年01月18日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT806058220120117
カナダ銀行(中央銀行)は17日、政策金利である翌日物金利を1%に据え置いた。一方で、経済が昨年下半期に予想以上に強くなったとし、完全稼働率に達する時期が従来予想よりも3カ月早まるとの見方を示した。
中銀は1年4カ月政策金利を据え置いている。据え置き期間は、1994年に翌日物金利の誘導目標が導入されて以降最長となる。
中銀は声明で「経済は2011年下半期に予想以上に勢いづいた。その一方で、今後の成長ペースは、主に海外環境により従来予想よりも緩やかになるとみられる」との認識を示した。
経済は、2013年第3・四半期までに完全稼働率と2%のインフレ目標を回復すると予想。予想時期を10月の金融政策報告から1四半期早めた。
経済成長率予想を上方修正し、2011年は2.1%から2.4%に、12年についても1.9%から2%に引き上げた。2013年予想は若干下方修正した。
今後の利上げを示唆する新たな手掛かりは示さなかった。12月の政策決定時に表明した、国内にはかなりの金融刺激が存在するとの見解を繰り返し、経済の全体的な見通しは10月時点からほとんど変わっていないとした。
過去7カ月の中銀の見解を踏まえると、完全稼働率の回復予想時期が早まったことは必ずしも利上げが近いことを意味しないとみられる。7月の金融政策報告で中銀は、インフレが目標水準、生産が潜在能力と一致する水準で推移していても、経済が逆風に見舞われることで、政策金利が「長期的水準から外れることはあり得る」としている。
ロイターが今月エコノミストやストラテジストを対象に実施した調査では、全員がこの日の金利据え置きを予想し、少なくともあと1年は金利が据え置かれるとの見方を示した。
次回利上げ時期の予想中央値は2013年第1・四半期と、11月予想の2012年第4・四半期から3カ月後ずれした。
3連休明けの米国株式市場は、中国の景気刺激策実行期待から買われていたものの、シティグループのさえない決算を嫌気して銀行株は売られ上げ幅を縮小。
ダウは、先週末比60ドル01セント高い12482ドル07セントで終了(0.48%高)。
ナスダックは、先週末比17.41ポイント高い2728.08ポイントで終了(0.64%高)。
S&P500種は、先週末比4.58ポイント高い1293.67ポイントで終了(0.36%高)しました。
NY原油は、前週末比2.01ドルの大幅反発となる1バレル100.71ドルで終了。
NY金は、先週末比24.8ドル高い1トロイオンス1655.6ドルで終了しています。
3連休明け17日の米株式相場は反発。ダウ工業株30種平均は前週末比60ドル01セント高の1万2482ドル07セント(速報値)と、昨年7月26日以来ほぼ半年ぶりの高値で終えた。中国の2011年10~12月期の実質国内総生産(GDP)が前年同期比で市場予想以上に増加したうえ、ドイツの1月の景況指数も前月比で大幅に上昇。1月のニューヨーク連銀景気指数も予想以上に改善したことで、世界景気の減速懸念が後退し買いが優勢になった。一方、米金融大手シティグループが発表した11年10~12月期決算が市場予想を下回ったことで金融株が売られ、指数の上値は重かった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、同17.41ポイント高の2728.08(同)と昨年10月28日以来ほぼ3カ月ぶりの高値で終えた。アップルやインターネット通販大手アマゾン・ドット・コムなど指数への影響が大きい銘柄の上昇が指数を押し上げた。
NY原油、反発 2月物は100.71ドルで終了、需要増に期待感 2012年1月18日 日経
17日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は4営業日ぶりに反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の2月物は3連休前の13日終値と比べて2.01ドル高い1バレル100.71ドルで終えた。中国の景気が急減速するとの警戒感が和らぎ、原油買いが優勢となった。
中国の2011年10~12月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比8.9%増だった。成長の鈍化傾向は続いたが、市場予想(8.6%程度の伸び)は上回った。原油市場では世界景気をけん引する中国経済が堅調に推移しているとの見方が広がり、今後の原油需要が期待できるとして買いが広がった。
ガソリンは続伸、ヒーティングオイルは4営業日ぶりに反発した。
NY金、反発 2月物1655.6ドルで終了、中国の追加緩和観測で 2012年1月18日 日経
17日のニューヨーク金先物相場は反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で、取引の中心である2月物は3連休前の13日終値と比べて24.8ドル高い1トロイオンス1655.6ドルで取引を終えた。中国の経済成長率の鈍化を受け、中国が追加の金融緩和に踏み切るとの観測が浮上。投資マネーが金先物に流入するとの連想から買いが入った。
中国の2011年10~12月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比8.9%増だった。市場予想は上回ったが、成長率は4四半期連続で縮小した。中国が景気を刺激する方向に経済政策のかじを切るとの見方が広がり、原油や銅など商品先物相場が全般に上昇。金にも買いが波及した。一時1668.0ドルまで上昇し、昨年12月13日以来、約1カ月ぶりの高値を付けた。 銀とプラチナも反発した。
1月のNY州製造業業況指数は9カ月ぶり高水準、新規受注や雇用関連が上昇 2012年01月18日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT806045620120117
米ニューヨーク連銀が17日発表した1月のニューヨーク州製造業業況指数はプラス13.48と、前月のプラス8.19(改定値)から上昇し、2011年4月以来9カ月ぶりの高水準となった。エコノミスト予想の11.0も上回った。
内訳では、新規受注がプラス13.70と前月のプラス5.99から上昇したほか、在庫がプラス6.59と前月のマイナス3.49からプラスに転じた。
雇用関連は、従業員数がプラス12.09と前月のプラス2.33から改善。週平均労働時間もマイナス2.33からプラス圏に回復し、6.59となった。
6カ月先の見通しも楽観的な見方が強まった。業況見通しは54.87で、前月の45.61から上昇し、昨年1月末以来の水準となった。
コメリカの首席エコノミスト、ロバート・ダイ氏は「今回の結果は、年末にみられた、一連の予想を上回る指標と一致している。今年に入っても続いているようだ」と指摘。経済は予想以上に強いもようだが、海外からのリスク、特に欧州からのリスクに警戒する必要がある」と話した。
米Wファーゴ第4四半期は予想上回る20%増益、融資拡大や引当金減少が寄与 2012年01月18日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT806041420120117
米銀ウェルズ・ファーゴが17日発表した第4・四半期決算は融資の伸びや貸倒引当金の減少などが寄与し、20%の増益となった。
1株利益は0.73ドルと、トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想の0.72ドルを上回った。
普通株主に帰属する純利益は38億9000万ドルと、前年同期の32億3000万ドル(1株当たり0.61ドル)から増加した。
2011通年の普通株主に帰属する純利益は約150億ドルと、前年の116億ドルから増加した。
第4・四半期の貸倒引当金は約20億ドルと、前年同期の約30億ドルから減少。
12月末時点の融資残高は前四半期から7696億ドルに急増した。
ただ、総収入は206億ドルと、前年同期の215億ドルから減少。第3・四半期の196億ドルからは増加した。
SICAウエルス・マネジメントの社長ジェフリー・サイカ氏は、ウェルズ・ファーゴが他行のように大規模にトレーディング業務を展開せず、商業融資に軸足を置いていることを指摘し、「現在の環境下においてより適したビジネスモデル」と述べた。
米シティグループ第4四半期は11%減益、投資銀行部門が足かせ 2012年01月18日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT806040220120117
米シティグループが17日発表した第4・四半期決算は、純利益が11億6000万ドル(1株当たり0.38ドル)となり、前年同期の13億1000万ドル(同0.43ドル)から11%の減益となった。
欧州債務危機により資本市場が冷え込み、トレーディング収入が減少したことが響いた。トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめた1株利益の市場予想は0.49ドルで、これを下回った。
収入は12%減の172億ドル。市場予想は185億4000万ドルだった。
証券・銀行部門の収入は、債務価値の変更に関する会計上の影響を除いたベースで前年比29%減となった。不良債権引当金が41%減の29億ドルとなったにもかかわらず減少した。
シティグループのパンディット最高経営責任者(CEO)は声明で「資本市場がマクロ経済環境の影響を受けた。こうした環境に適用するため、シティグループは業務規模の適正化を図る」との意向を示した。
SICAウエルス・マネジメントのジェフェリー・シカ氏は、シティグループの決算が予想に届かなかったことは「悲惨だった」とし、「銀行全般にとり非常にネガティブな兆候となる」と述べた。
シティグループの決算では、投資銀行部門が足かせとなった。このことから、今週発表されるゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーの四半期決算も厳しいものになるとの懸念が出ている。
カナダ中銀が金利据え置き、回復ペース加速と認識 2012年01月18日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT806058220120117
カナダ銀行(中央銀行)は17日、政策金利である翌日物金利を1%に据え置いた。一方で、経済が昨年下半期に予想以上に強くなったとし、完全稼働率に達する時期が従来予想よりも3カ月早まるとの見方を示した。
中銀は1年4カ月政策金利を据え置いている。据え置き期間は、1994年に翌日物金利の誘導目標が導入されて以降最長となる。
中銀は声明で「経済は2011年下半期に予想以上に勢いづいた。その一方で、今後の成長ペースは、主に海外環境により従来予想よりも緩やかになるとみられる」との認識を示した。
経済は、2013年第3・四半期までに完全稼働率と2%のインフレ目標を回復すると予想。予想時期を10月の金融政策報告から1四半期早めた。
経済成長率予想を上方修正し、2011年は2.1%から2.4%に、12年についても1.9%から2%に引き上げた。2013年予想は若干下方修正した。
今後の利上げを示唆する新たな手掛かりは示さなかった。12月の政策決定時に表明した、国内にはかなりの金融刺激が存在するとの見解を繰り返し、経済の全体的な見通しは10月時点からほとんど変わっていないとした。
過去7カ月の中銀の見解を踏まえると、完全稼働率の回復予想時期が早まったことは必ずしも利上げが近いことを意味しないとみられる。7月の金融政策報告で中銀は、インフレが目標水準、生産が潜在能力と一致する水準で推移していても、経済が逆風に見舞われることで、政策金利が「長期的水準から外れることはあり得る」としている。
ロイターが今月エコノミストやストラテジストを対象に実施した調査では、全員がこの日の金利据え置きを予想し、少なくともあと1年は金利が据え置かれるとの見方を示した。
次回利上げ時期の予想中央値は2013年第1・四半期と、11月予想の2012年第4・四半期から3カ月後ずれした。
3連休明けの米国株式市場は、中国の景気刺激策実行期待から買われていたものの、シティグループのさえない決算を嫌気して銀行株は売られ上げ幅を縮小。
ダウは、先週末比60ドル01セント高い12482ドル07セントで終了(0.48%高)。
ナスダックは、先週末比17.41ポイント高い2728.08ポイントで終了(0.64%高)。
S&P500種は、先週末比4.58ポイント高い1293.67ポイントで終了(0.36%高)しました。
NY原油は、前週末比2.01ドルの大幅反発となる1バレル100.71ドルで終了。
NY金は、先週末比24.8ドル高い1トロイオンス1655.6ドルで終了しています。