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NISが破綻、負債総額500億円 6月10日付で上場廃止

2012-05-10 08:58:00 | Weblog
NISが破綻、負債総額500億円 6月10日付で上場廃止 2012年05月9日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK079990220120509
 NISグループは9日、民事再生手続きの申し立てを東京地方裁判所に行い、同日受理されたと発表した。金融サービス事業の環境の悪化に加え、銀行からの借入金の延長や大口債務再建者との事業再建築の合意に至らず、債務超過に陥ったため。 
 負債総額は、約500億円。 東証は9日、6月10日付で上場廃止にすると発表した。9日から整理銘柄に指定される。



 NISグループと言えば、1953年創業、72年から消費者ローン、81年から商工ローンを取り扱い始めたものの、貸出上限金利の引き下げや過払い利息の引当で収益が悪化。
 日本振興銀行が2010年9月に民事再生法の適用を申請したことから、同行に対する保有株式や長期貸付金の引き当て処理を行ったことで、貸金業法の定める純資産要件を満たさなくなったことから2010年12月末に貸金業を廃止。2011年に入ってからは株価がほぼ一ケタで推移する投機銘柄と化していた(ここ1カ月はほぼ5円で推移、9日は4円)会社ですが、とうとう経営破綻に追い込まれ上場廃止が決定です。
 まあ、日本振興銀行が倒れた時点で関係が深く危ない銘柄という共通認識があったことから、山水電気同様純粋な投資目的で長期保有していた個人投資家さんももうおそらくは残っていないものと思われますが、2006年09月に商号を変更する前の名前はあのニッシン。
 貸出上限金利の引き下げや過払い利息返還という事業開始当初は予測もしないネガティブ材料が直撃したといえ、かってあれだけ派手にCMを流していた会社が上場廃止にまで追い込まれるというのも少し複雑な心境にさせられます。