ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

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介護サービス 負担2割に上げ検討 厚労省 年収300万円超世帯

2013-08-26 09:03:22 | Weblog
介護サービス 負担2割に上げ検討 厚労省 年収300万円超世帯 2013年8月25日 東京
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013082502000119.html
 厚生労働省は二十四日、現在は一律一割となっている高齢者介護サービス利用の自己負担割合を、夫婦の年収が三百数十万円を超える世帯で二割へ引き上げる方向で検討に入った。介護保険法改正案を来年の通常国会に提出し、二〇一五年度からの実施を目指す。単身世帯は年収二百五十万~三百万円程度を基準に検討する。対象は合わせて数十万人になる見通し。
 介護保険の総費用は一一年度に八兆円を突破。〇〇年度の制度開始時の二・三倍に膨らんでおり、利用者の自己負担増で給付財源を確保する狙いだ。
 有識者による社会保障制度改革国民会議が今月まとめた報告書で「一定以上の所得のある利用者の負担は引き上げるべきだ」と提言したのに沿って、見直しに着手する。
 介護の自己負担割合引き上げは初めて。より具体的な年収基準は二十八日に再開される社会保障審議会の介護保険部会で詰め、年内に決定する。
 厚労省によると会社員OBの夫(平均的な給与で四十年間勤務)と専業主婦の世帯では年金収入が年二百七十七万円、高齢夫婦世帯の平均的な消費支出は年二百八十六万円。こうした家計の実態を考慮し、負担増となる対象者の範囲を定める考えだ。
 介護サービスを受けられるのは原則六十五歳以上。六十四歳未満でも障害などで介護が必要であれば利用できる。
 一一年度の利用者は四百三十四万人、高齢者一人当たりの介護給付額は年約二十二万八千円。
 医療では現在、六十九歳以下の自己負担は原則三割、七十歳以上は原則一割。七十歳以上でも夫婦世帯で年収五百二十万円以上、単身世帯で同三百八十三万円以上は「現役並み」扱いで三割負担となっている。


特養「要介護3」から入所へ 厚労省、基準を厳格化する方針 2013年08月26日 共同
http://www.47news.jp/CN/201308/CN2013082501001625.html
 厚生労働省は25日、特別養護老人ホームの入所基準を厳しくする方針を固めた。入所できるのは原則として、手厚い介護が必要で自宅では負担が重い「要介護3」以上の高齢者からとする方向だ。要介護度の低い人は在宅へ、という流れを進め、制度維持のため給付費を抑制するのが狙い。介護保険法を改正して2015年度からの実施を目指す。
 社会保障制度改革国民会議の報告書は、特養の入所者について「中重度者に重点化」と明記。
 厚労省は報告書を踏まえて、特養に入所できる高齢者を要介護3以上の中重度者とし、比較的軽度の要介護1、2の高齢者は新規の入所を制限する。




 消費税増税の是非の問題に隠れて目立ちませんが、週末に入って介護保険関係でぎょっっとするニュース報道が相次いで入ってきています。
 まあ、何年もの入所待ちが常態化している特老の受け入れ基準厳格化は、現状の受け入れ状況を考慮すると致し方ない一面もあるのかもしれませんが、介護保険の2割負担は健康保険の本人一部負担金が1割負担から2割負担、そして家族と同率の3割負担と段階的に引き上げられてきたことから、いずれはそういう話も出てくるとは予想していたものの、消費税の増税や公的年金の本来価格への減額(とはいえ10年以上も前の物価スライド未適用分を今になって減らすというのですから、一般の方には実感しにくいと思います)を始める前からこの議論が噴出してくるとは…(汗

 どうしても目先の消費税増税問題に目を奪われがちですが、一見わかりにくい制度だからこそ、この改正には庶民程厳しい目を向ける必要があると思います。







高知安芸市長選は 横山氏が現職松本氏を破り初当選

2013-08-26 06:33:04 | Weblog
安芸市長 横山さん初V 2013年8月26日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20130825-OYT8T00884.htm
 安芸市長選は25日投開票され、新人で前市教育長の横山幾夫さん(57)(無所属)が、4選を目指した現職の松本憲治さん(65)(同)を破り、初当選した。12年ぶりの選挙戦で有権者は、市政刷新を訴えた横山さんに次の4年間を託した。当日有権者数は1万6172人。投票率は60・00%(2001年は68・64%)だった。
 同市港町の事務所に当選確実の連絡が入ると、横山さんは集まった支持者らとがっちり握手。「地区ごとに懇談会を開いて市民と対話を重ね、市政に対する不安を取り除く。前に進む政治を実現させる」と抱負を語った。
 最大の争点となった新火葬場の建設工事で、横山さんは、住民の反対で同市西浜の造成工事が中断しているのを受け、「住民との対話が不十分だ」と批判。西浜地区以外で建設するとし、議会との関係も改善すると訴えた。
 その上で、教育行政に携わった経験から、「共働きでも安心して子育てができるよう学童保育を充実させ、定住人口の増加につなげる」と主張。県と共同で工業団地を造成、企業誘致を進めて雇用を創出するとし、支持を拡大した。
 一方、松本さんは、財政再建を中心に3期12年の実績を訴え、「まだまだ道半ば」と強調。農作物の販路拡大や、地震対策の公共工事による経済活性化を唱えたが、刷新を望む声を覆せなかった。
 横山さんは広島電機大卒業後、1978年に市役所入り。環境課長、教育次長兼学校教育課長などを経て、今年2月まで市教育長を務めた。
★高知県安芸市 市長選挙結果
当 横山いくお 5961票
  松本けんじ 3671票


 高知県安芸(あき)市は、県東部の人口約1.9万人程の市で、市長選は3期12年現職を務め4選目を目指す65歳の松本憲治氏に前教育長で57歳の横山幾夫氏が挑みましたが、
 現市政に対し「議会や職員と信頼関係が損なわれ、住民訴訟や見通しが立たない新火葬場建設など数々の課題を抱えている。市民の声に耳を傾けてこなかった結果だ」と批判。「新火葬場の早期着手」「企業誘致による雇用確保」「子育て環境整備」などの公約を訴えて「市民や議会と協力してスピード感ある市政運営を実現し、課題解決に全力で取り組む」と語った横山幾夫氏が5961票を獲得して、
 「財政再建をはじめさまざまな課題に取り組み、国県に人脈を築いてきた」と3期12年の実績を語ると共に農林水産業振興 高速道路延伸 妙見山メガソーラー活用 地域ごとの防災・減災対策 観光振興 新火葬場・給食センターの早期完成などの公約を強調。「これまでの市の歩みを知っているからこそ、今後の問題も解決できる。住んで良し訪れて良しの安芸市をつくる」と述べて3671票を獲得した現職松本憲治氏 を破り見事初当選を決めました

 ん。選挙選そのものが12年振りの無風状態で片や3期12年現職を務めた方と挑戦者とでは現職が有利かな? とよそ者からみると思えなくもないのですが、新火葬場の建設工事問題膠着が余程嫌気されたのでしょうか…。
 まずは新市長に就任する横山氏がどう議会を運営しつつ市制の舵取りを行うのか要注目です。

横浜市長選は現職林氏圧勝

2013-08-26 06:27:41 | Weblog
横浜市長選:2期目へ林氏「取り組みを進化」、陣営に歓喜の輪 2013年8月26日 神奈川
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1308260006/
 25日に投開票された横浜市長選。2期目の再選を果たした林文子氏(67)の陣営では、大差での勝利に支援者の歓喜の輪が広がった。一方、もう1人の主要候補、元市議の柴田豊勝氏(66)は「手応えはあったが力不足だった」と振り返った。
 横浜市中区のビル6階にある林氏の事務所では午後8時に当選確実のニュース速報が流れると、集まった多くの支援者が立ち上がり、大きな拍手が上がった。
 笑顔で登場した林氏は関係者に囲まれて万歳三唱で勝利を分かち合った。
 林氏は「短い期間に市民から温かい言葉も厳しい言葉ももらった。1期目4年間の取り組みを進化させたい。市会の皆さんにも今後、是々非々で厳しい指導をいただきたい」と述べ、推薦を受けた自民、公明、民主の議員らに感謝の意を伝えた。
 2期目について、林氏は「切れ目のない子育て支援、超高齢社会への方策もしっかり行う」と述べた。また、低迷した投票率については「全力で戦ったが結果を受け止めたい。市民の声を聞くこと、私の声がじかに届くような場をつくりたい。2期目の課題だ」とした。

横浜市長選:柴田氏「手応えあったが…」、訴え浸透しきれず 2013年8月26日 神奈川
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1308260007/
 柴田豊勝氏は午後8時すぎ、横浜市神奈川区の会館で「手応えはあったが、得票まで至らなかった。残念」と敗戦の弁を語った。
 現職市長との事実上の一騎打ちとなった選挙戦。高速道路建設などの大型公共事業や新市庁舎建設への反対姿勢を強調する一方、中学校給食の実現や小児医療費助成の拡大など福祉・教育への方針転換を訴えたが、浸透しきれなかった。
 柴田氏は「われわれの力不足。もっと力をつけなくてはいけない。暑い中、支持者の皆さまには協力いただき感謝している」と思いを述べた。
★神奈川県横浜市 市長選挙結果
当 林文子   694360 無現
  柴田豊勝  134644 無新
  矢野未来歩  19259 無新


 神奈川県横浜市は人口約370万人の県都で、市長選は現職で再選を目指す自民・民主・公明が推薦する67歳の林文子氏に、元市議で共産が推薦する66歳の柴田豊勝氏、コンビニ経営で38歳の矢野未来歩氏の2新人が挑むも、
 横浜方式による待機児童解消問題で平成22年には1552人で全国ワーストだった保育所待機児童数をゼロにした実績などを強調した林文子氏が69万4360票を獲得して
 中学校給食の実施や小児医療費を小学校6年生まで無料化。住宅リフォーム助成制度の創設などを公約に掲げて13万4644票を獲得した柴田豊勝氏 に実に6.15倍の圧倒的大差をつけて危なげなく再選。
 「日本一女性が輝ける、ストレスフリーの家事・育児50%の先駆的モデル」となるよう、 男性の料理教室、イクメンの養成に力を注ぎ、『好かれる男性』育成への支援を加速させると共に、市と県との二重行政を逆手にとり、県税、市民税のダブル減税、トリプル減税で新規の企業を積極誘致。減税しながら税収増と雇用の一挙両得を狙うと述べた矢野未来歩氏は1万9259票の獲得に留まりました。

 まあ、実質的な林氏への信任投票状態だったと思いますが、挑戦者も共産党の公認候補と名古屋市北区でコンビニ経営をしている方。
 コンビニ経営者の矢野未来歩氏の公約に至っては読んでいる分には興味深いものの、前回林氏を支持した若手有権者から票を奪える程画期的なのかと聞かれれば、現職は今できることを現に成し遂げ、保育コンシェルジュ制度も導入するなど他の政令指定都市よりも余程子育て支援に取り組んでいて1期目としての実績は十分評価に値すると思いますし、正直同じ土俵で戦っても知名度や実績の差で勝負にならないかと。
 投票率はこれまでの同市長選で最低の29.05%となったものの、2期目に入る林氏にとっては無関心層にどう関心を持ってもらうかがある意味最大の勝負になるでしょうか。