群馬 館林市長に須藤和臣氏が初当選 元自民県議対決 制す 2017年4月3日 上毛
http://www.jomo-news.co.jp/ns/8614911474583200/news.html
安楽岡一雄市長死去に伴う群馬県の館林市長選は2日投開票され、元県議の須藤和臣氏(49)=松沼町=が1万7965票を獲得し、元県議の松本耕司氏(72)=羽附町、コンサルタントの小林光一氏(70)=台宿町=を抑え、初当選を果たした。投票率は過去最低だった2011年市長選を13.02ポイント上回る47.99%だった。
◎若さ前面 終盤突き放す…須藤氏
6年ぶりの選挙戦となった同市長選は、館林市区選出の自民党県議だった須藤氏、松本氏の事実上の一騎打ちとなり、保守分裂の激しい選挙戦が繰り広げられた。
選挙戦は須藤氏、松本氏とも2月12日に死去した安楽岡氏の市政運営の継承を訴え、大きな政策的争点がないまま終盤まで推移。政党や団体が支持を打ち出しにくい状況の中、無党派層の支持獲得に全力を挙げた。
松本氏に遅れて名乗りを上げた須藤氏は、街頭などで若さをアピールして挽回し、終盤で松本氏を突き放した。
松本氏は18年の県議経験を強調し、地縁、血縁を駆使して支持を呼び掛けたが、無党派層に浸透しなかった。
告示直前に名乗りを上げた小林氏は、保守層の批判票取り込みを狙ったが、支持が広がらなかった。
当日有権者数は6万2797人(男3万1237人、女3万1560人)。同じ日程で行われた市議補選(欠員1)は、無所属新人の渋谷理津子氏(65)=当郷町=が1万7142票を獲得して初当選した。
《解説》停滞解消へ指導力を
保守分裂となった激しい選挙戦は須藤和臣氏が制した。須藤氏とともに館林市区選出の自民党県議だった松本耕司氏も立候補したが、有権者は若さに加え、政策を分かりやすくアピールした須藤氏を選んだ。
館林市政は課題が山積だ。板倉町との間で進む合併協議は、合併方式を巡り両市町を対等とする「新設」か、板倉町の館林市への「編入」とするか、委員の意見が拮抗する。市長が不在となり、協議が中断している。
市長選の最中にも、観光拠点の一つだった市有宿泊施設が営業停止したほか、6月には大型ショッピングセンター撤退も予定され、市内に停滞感が漂う。産婦人科医不足など、医療環境の改善を求める市民の声も切実だ。
市は策定した「人口ビジョン」で2060年の人口目標を現状より3割少ない約5万6000人と設定し、人口面から見た市の先行きは厳しい。人口減少への対策は待ったなしの状況だ。
前市長の死去から1カ月半。須藤氏には「館林市に住んで良かった」と思える政策や市の将来像を市民に示し、市政を力強くけん引するリーダーシップを発揮してほしい。
★群馬県館林市 市長選挙結果長
当 17965票 須藤和臣 無新
10301票 松本耕司 無新
1404票 小林光一 無新
群馬県館林市は、県の南東部に位置する人口約7.6万人の市で、市長選は2007年から市長を務めていた前職の安楽岡一雄氏が死去したことから、コンサルタントで70歳の小林光一氏、元県議で49歳の須藤和臣氏、会社役員で72歳の松本耕司氏の3新人による争いとなりましたが、
「災害時の対応能力の高いまちづくり」を訴えた須藤和臣氏が17965票を獲得して
「館林厚生病院の医師と科目の充実」を訴え10301票を獲得した松本耕司氏
「館林から日本の政治を変えていく」と訴え1404票を獲得した小林光一氏 を退けて新人同士の争いを制しました。
保守分裂となった須藤氏と松本氏による事実上の一騎打ちの構図は目立った争点も見当たらず、安楽岡氏の後継者選びの色合いが濃いと言われていましたが、須藤氏が制する形に。
まずは最初の1期4年で前市長の路線を引き継ぎつつどれだけの実績を打ち出せるかでしょうね。
http://www.jomo-news.co.jp/ns/8614911474583200/news.html
安楽岡一雄市長死去に伴う群馬県の館林市長選は2日投開票され、元県議の須藤和臣氏(49)=松沼町=が1万7965票を獲得し、元県議の松本耕司氏(72)=羽附町、コンサルタントの小林光一氏(70)=台宿町=を抑え、初当選を果たした。投票率は過去最低だった2011年市長選を13.02ポイント上回る47.99%だった。
◎若さ前面 終盤突き放す…須藤氏
6年ぶりの選挙戦となった同市長選は、館林市区選出の自民党県議だった須藤氏、松本氏の事実上の一騎打ちとなり、保守分裂の激しい選挙戦が繰り広げられた。
選挙戦は須藤氏、松本氏とも2月12日に死去した安楽岡氏の市政運営の継承を訴え、大きな政策的争点がないまま終盤まで推移。政党や団体が支持を打ち出しにくい状況の中、無党派層の支持獲得に全力を挙げた。
松本氏に遅れて名乗りを上げた須藤氏は、街頭などで若さをアピールして挽回し、終盤で松本氏を突き放した。
松本氏は18年の県議経験を強調し、地縁、血縁を駆使して支持を呼び掛けたが、無党派層に浸透しなかった。
告示直前に名乗りを上げた小林氏は、保守層の批判票取り込みを狙ったが、支持が広がらなかった。
当日有権者数は6万2797人(男3万1237人、女3万1560人)。同じ日程で行われた市議補選(欠員1)は、無所属新人の渋谷理津子氏(65)=当郷町=が1万7142票を獲得して初当選した。
《解説》停滞解消へ指導力を
保守分裂となった激しい選挙戦は須藤和臣氏が制した。須藤氏とともに館林市区選出の自民党県議だった松本耕司氏も立候補したが、有権者は若さに加え、政策を分かりやすくアピールした須藤氏を選んだ。
館林市政は課題が山積だ。板倉町との間で進む合併協議は、合併方式を巡り両市町を対等とする「新設」か、板倉町の館林市への「編入」とするか、委員の意見が拮抗する。市長が不在となり、協議が中断している。
市長選の最中にも、観光拠点の一つだった市有宿泊施設が営業停止したほか、6月には大型ショッピングセンター撤退も予定され、市内に停滞感が漂う。産婦人科医不足など、医療環境の改善を求める市民の声も切実だ。
市は策定した「人口ビジョン」で2060年の人口目標を現状より3割少ない約5万6000人と設定し、人口面から見た市の先行きは厳しい。人口減少への対策は待ったなしの状況だ。
前市長の死去から1カ月半。須藤氏には「館林市に住んで良かった」と思える政策や市の将来像を市民に示し、市政を力強くけん引するリーダーシップを発揮してほしい。
★群馬県館林市 市長選挙結果長
当 17965票 須藤和臣 無新
10301票 松本耕司 無新
1404票 小林光一 無新
群馬県館林市は、県の南東部に位置する人口約7.6万人の市で、市長選は2007年から市長を務めていた前職の安楽岡一雄氏が死去したことから、コンサルタントで70歳の小林光一氏、元県議で49歳の須藤和臣氏、会社役員で72歳の松本耕司氏の3新人による争いとなりましたが、
「災害時の対応能力の高いまちづくり」を訴えた須藤和臣氏が17965票を獲得して
「館林厚生病院の医師と科目の充実」を訴え10301票を獲得した松本耕司氏
「館林から日本の政治を変えていく」と訴え1404票を獲得した小林光一氏 を退けて新人同士の争いを制しました。
保守分裂となった須藤氏と松本氏による事実上の一騎打ちの構図は目立った争点も見当たらず、安楽岡氏の後継者選びの色合いが濃いと言われていましたが、須藤氏が制する形に。
まずは最初の1期4年で前市長の路線を引き継ぎつつどれだけの実績を打ち出せるかでしょうね。