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「工場倒産で賃金未払い」茨城のベトナム人実習生6人

2007-03-17 12:51:16 | Weblog
「工場倒産で賃金未払い」茨城のベトナム人実習生6人 2007年03月17日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0316/TKY200703160424.html
 外国人研修・実習生制度で来日し、茨城県大子町の縫製工場で低賃金で働いていたベトナム人女性6人が、工場が倒産して「貯金」名目で天引きされた賃金が払われないまま帰国を迫られていることが、16日わかった。水戸労働基準監督署は申告を受け、労働基準法違反の疑いで経営者らを調査している。
 研修・実習生はレー・ゴック・タオさん(24)ら24~25歳の6人で、同日、支援する全労連・外国人労働者問題連絡会(東京都豊島区)と、茨城県庁で記者会見を開いた。
 6人は04年4月に来日し、ジャケットやブラウスのミシン縫いやボタン付けをしていた。1年目は研修生、2年目から実習生として働いたが、今年1月末、経営者から、倒産したので3月中に帰国するよう通告された。昨年中に来日した別の研修・実習生7人は10日、帰国させられ、6人も17日に帰国するよう迫られている。
 月給は6万5000円で、同連絡会の試算では時給312円だった。工場の一角で寝泊まりし、残業禁止の研修生でも午前3時、4時まで働くこともあった。貯金として月3万円が天引きされ、不払い賃金は帰国した7人と合わせ、約460万円に上る。パスポートも没収され、町内を出たことは一度もなかった。
 6人は会見で「日本はすばらしい国と、夢を持ってきた。今後は技術を磨けるよりよい環境にして欲しい」と話した。
 労基署の調べに対し、経営者らは債務の存在を認め、返済を約束したという。だが、実際に履行されるか6人は不安視。同連絡会は「社長が強制貯金を引き出して使うなど法違反を繰り返しており、約束は信用できない。横領罪での告訴も検討中」としている。

賃金未払いの工場側が謝罪、ベトナム人女性ら帰国の途に 2007年03月17日 朝日夕刊 http://www.asahi.com/national/update/0317/TKY200703170071.html
 外国人研修・実習制度で来日し、茨城県大子町の縫製工場で働いていたベトナム人女性らの賃金未払い問題で、ベトナム人実習生6人が17日午前、帰国のため、福島空港に向かった。韓国・仁川空港経由でホーチミンに向かうという。
 工場の経営者の息子を名乗る男性は、工場を出発する前に、女性らに謝罪したことを明らかにし、「未払いの460万円は、今後返していく」と話した。
 午前8時半ごろ、レー・ゴック・タオさん(24)ら実習生6人は工場前のワゴン車にトランクを詰め込んだ。レーさんは車に乗り込む前、「日本では仕事だけだった。早く家族に会いたい」と話し、約3年間寝泊まりした工場を後にした。
 レーさんらは賃金のうち月3万円を「貯金」として天引きされ、未払いの額は、既に帰国した7人の分も含め約460万円になっているという。
 未払い賃金があることについて、男性は「工場が1月に倒産して、貯金していたものが返せなくなってしまった。ベトナム人女性には謝罪した」と話した。
 水戸労働基準監督署は実習生からの申告を受けており、労働基準法違反の疑いがあるとみて経営者らを調べている。


 こういう経営者の風上にもおけない輩を見ていると本気でムカつきますね。立場が弱い外国人労働者、それも24-25歳の世の中をよく知らない女性に対して、6万5000円しかない月給の中で強制貯金を月3万円も行い、パスポートも取り上げて、工場内で寝泊りさせたあげく夜の3時、4時まで働かせるなんて、それだけでも極悪非道な行為ですが、あげく工場を倒産させたから給料も貯金も今は返せないなんて『人をバカにするにも程がある ふざけんな~(激怒)』と思います。
 本来ならば、当然横領罪で告訴すべきケースではあると思いますが、裁判にもお金がかかりますし、それをこの若いお嬢さん方に負担させるのも酷というもの。経営者の息子は「未払いの460万円は、今後返していく」としているようですが、この輩と一心同体の人間のいうことなど信用できませんし、支払い能力がなければ判決をもらっても何も取り戻すことができないだけに、このまま泣き寝入りになる可能性も高いのではないでしょうか。日本に希望をもって働きに出たこのベトナム人女性達が本当にお気の毒です。


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