ミサワホーム九州、粉飾決算の疑い…売上高水増し6年 2006年12月18日
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061217i211.htm
毎日 http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061218k0000m040093000c.html
住宅大手「ミサワホームホールディングス(HD)」(東京都新宿区)の連結子会社「ミサワホーム九州」(福岡市)が2006年3月期までの6年間、決算を粉飾していた疑いのあることが分かった。
主に未完成の住宅を顧客に引き渡し済みと装い、売り上げを前倒して計上、有価証券報告書に水増しした売上高を記載していた。ミサワHDの決算も水増しされていたことになり、両社とも決算を訂正するとともに、関係者の処分を検討している。
ミサワHDによると、ミサワ九州が前倒し計上していたのは毎年数十棟~百棟余り。1戸2000万~2500万円として試算すると、年間数億~数十億円が粉飾された可能性がある。監査法人の監査時には、未完成住宅の窓にカーテンを付けて室内を隠したり、入居者のいる別の住宅の表札を掛け替えて新規物件に見せかけたりしていた。ミサワ九州社員は内部調査に、「上司の指示でやった」「目標達成にプレッシャーがあった」と述べたという。
今回の問題は、みすず監査法人(旧中央青山監査法人)が10月に実施した監査で発覚。ミサワHDは11月に予定していた中間決算の発表を延期していた。
ミサワHDは「不適切な会計処理だった。組織的な関与も否定できず、調査を進め、不適切な処理額は今後明らかにする」とし、ミサワ九州も「ご迷惑をかけ、おわびします」とのコメントを発表した。
ミサワHDは東京証券取引所などに、ミサワ九州は福岡証券取引所に上場しており、上場廃止基準(有価証券報告書の虚偽記載)に抵触する恐れもあるが、ミサワHDから報告を受け、調査している東証では、同社については「売上高全体から見れば虚偽記載の部分が少なく、上場廃止の可能性は低い」としている。
その後の調査で、ミサワホーム九州は2004年3月期以降は債務超過になっていることが判明。03年3月期と04年3月期は配当可能利益がないにもかかわらず、配当を実施していたことも分かった(http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061218AT3B1800H18122006.html)ようですし、これを受けて、ミサワホーム九州の田代久幸社長が引責辞任する(http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061218AT6C1801218122006.html)ようですね。
それにしても、このミサワグループ 経営が悪化して産業再生機構送りになっていたことは知っていましたが、今年の3月末に債権を一括返済して産業再生機構の支援を終了させていたはず…?
なぜ外部の手が入りながら、一子会社の粉飾決算を見抜くことができなかったのか、ミサワホーム九州の暴走もなぜ今の時期にこのような暴走をしたのか(グループそのものが潰れかかっていて銀行の目を誤魔化すための親会社の粉飾ならまだわからなくもありませんが、借金を返して体質改善しようとしているこのタイミングで、なぜ一子会社がここまであからさまな粉飾決算など行ったのか)いろいろと謎が残る事件だと思います。
まあこの当たりは今後の捜査でその真の動機が解決されていくことかとは思いますが、消費者に直結する業界だけにミサワホームグループ全体のイメージダウンは間逃れないものと思われます。
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061217i211.htm
毎日 http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061218k0000m040093000c.html
住宅大手「ミサワホームホールディングス(HD)」(東京都新宿区)の連結子会社「ミサワホーム九州」(福岡市)が2006年3月期までの6年間、決算を粉飾していた疑いのあることが分かった。
主に未完成の住宅を顧客に引き渡し済みと装い、売り上げを前倒して計上、有価証券報告書に水増しした売上高を記載していた。ミサワHDの決算も水増しされていたことになり、両社とも決算を訂正するとともに、関係者の処分を検討している。
ミサワHDによると、ミサワ九州が前倒し計上していたのは毎年数十棟~百棟余り。1戸2000万~2500万円として試算すると、年間数億~数十億円が粉飾された可能性がある。監査法人の監査時には、未完成住宅の窓にカーテンを付けて室内を隠したり、入居者のいる別の住宅の表札を掛け替えて新規物件に見せかけたりしていた。ミサワ九州社員は内部調査に、「上司の指示でやった」「目標達成にプレッシャーがあった」と述べたという。
今回の問題は、みすず監査法人(旧中央青山監査法人)が10月に実施した監査で発覚。ミサワHDは11月に予定していた中間決算の発表を延期していた。
ミサワHDは「不適切な会計処理だった。組織的な関与も否定できず、調査を進め、不適切な処理額は今後明らかにする」とし、ミサワ九州も「ご迷惑をかけ、おわびします」とのコメントを発表した。
ミサワHDは東京証券取引所などに、ミサワ九州は福岡証券取引所に上場しており、上場廃止基準(有価証券報告書の虚偽記載)に抵触する恐れもあるが、ミサワHDから報告を受け、調査している東証では、同社については「売上高全体から見れば虚偽記載の部分が少なく、上場廃止の可能性は低い」としている。
その後の調査で、ミサワホーム九州は2004年3月期以降は債務超過になっていることが判明。03年3月期と04年3月期は配当可能利益がないにもかかわらず、配当を実施していたことも分かった(http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061218AT3B1800H18122006.html)ようですし、これを受けて、ミサワホーム九州の田代久幸社長が引責辞任する(http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061218AT6C1801218122006.html)ようですね。
それにしても、このミサワグループ 経営が悪化して産業再生機構送りになっていたことは知っていましたが、今年の3月末に債権を一括返済して産業再生機構の支援を終了させていたはず…?
なぜ外部の手が入りながら、一子会社の粉飾決算を見抜くことができなかったのか、ミサワホーム九州の暴走もなぜ今の時期にこのような暴走をしたのか(グループそのものが潰れかかっていて銀行の目を誤魔化すための親会社の粉飾ならまだわからなくもありませんが、借金を返して体質改善しようとしているこのタイミングで、なぜ一子会社がここまであからさまな粉飾決算など行ったのか)いろいろと謎が残る事件だと思います。
まあこの当たりは今後の捜査でその真の動機が解決されていくことかとは思いますが、消費者に直結する業界だけにミサワホームグループ全体のイメージダウンは間逃れないものと思われます。
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