佐々町長に新人古庄氏 佐世保市との合併可能性ほぼなくなる 2009年6月22日
長崎 http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20090622/01.shtml
西日本 http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/103854
任期満了に伴う北松佐々町長選と町議選(定数10)は21日、投開票が行われ、前副町長で新人の古庄剛氏(62)=無所属=が、前町長の大瀬康政氏(69)=同=を大差で破り、初当選を果たした。佐世保市との合併に慎重な古庄氏が当選したことで、新合併特例法期限内(来年3月)に両市町が合併する可能性はほぼなくなった。新議員10人も決まった。
町長選で、古庄氏は関耕二町長(68)が引退を決意したのを受け、5月末に出馬表明。出遅れや知名度不足も懸念されたが、「単独での町政運営」をスローガンに、民主党県連や連合長崎、地元商工業者など幅広い団体の支援を受け組織戦を展開、支持を広げた。
大瀬氏は「来年3月までに佐世保市との合併を」と訴え、現町政の合併問題への対応の鈍さを批判、合併しなければ財政が悪化、サービスが低下するなどと主張したが、及ばなかった。
定数が前回より3人減となった町議選は現職8、元職1、新人4の計13人が激戦を展開した。
当日有権者数は1万586人(男4857、女5729)。投票率は町長選が70・52%(男68・75、女72・02)、町議選は70・51%(男68・75、女72・0)=町選管調べ=。
○責任の重さ痛感/古庄剛氏の話
責任の重さを痛感している。4月の住民投票に続き、民意は合併に反対の意思を示した。佐世保市との協調関係は維持しつつも、当面は単独での町政運営を行う。住民の声を尊重し、県北一の町づくりを進めたい。
◇佐々町長選開票結果(選管最終)
当4695 古庄 剛 62 無新 民主推薦
2596 大瀬康政 69 無前
(参考記事)76票差 揺れる町民心情 佐々町住民投票で合併反対過半数 6月実施 町長、町議選が焦点に 2009年4月21日 西日本
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/90641
19日投開票された佐々町の住民投票は、佐世保市との法定合併協議会(法定協)設置について「反対」が3141票と過半数になったものの、「賛成」3065票とは76票の小差。町の将来を左右する合併問題に関して揺れる町民の心情を表したといえる。今後、合併問題が争点になるとみられる6月の町長選、町議選が焦点となりそうだ。
住民投票を直接請求した住民団体の森田数博代表は「町にとっては大きなデメリットだ」と困惑気味。昨年12月の町議会で否決された法定協設置案を直接請求した横尾章二郎町議も「予想していなかった」と驚きの表情を浮かべながらも「町長、町議選であらためて合併の必要性を訴えていきたい」と述べた。
両市町の合併を推進してきた金子原二郎知事も「住民投票の結果は住民の意思であり、重く受け止めたい」とのコメントを出した。
一方、合併に慎重姿勢を取ってきた関耕二町長は「町民も新合併特例法期限(来年3月末)までの合併は無理だと分かっていた証し」と評価。住民投票後に明らかにするとしていた町長選への態度については「後援会と相談して1、2週間のうちに決める」と述べるにとどまった。
すでに町長選に立候補表明している前職の大瀬康政氏は「住民投票の結果にこだわらず、合併を訴えていく」とあらためて出馬への意欲を示し「単独運営では、ごみやし尿処理などが財政的に重くのしかかり、町は5、6年しかもたない」と訴えた。
佐世保市の朝長則男市長は20日、江迎、鹿町両町との合併申請書提出のため訪れた県庁で「(佐々町に)再度働き掛けをすることは当面ない」と述べる一方「6月の町長選後の町長の動き次第で、佐世保市の動き方も変わってくる」と含みを残した。
何かと政界が騒がしかったこともあり、記事をアップするタイミングをすっかり逸してしまっていた(苦笑)のですが、先週日曜日に行なわれた選挙戦の結果についてお送りしたいと思います。
長崎県佐々町(さざちょう)は、県の北部にある人口1.3万人強の佐世保市に隣接した町ですが、町長選は現職の関耕二氏が健康上の不安を理由に出馬を見送ったため、元副町長の古庄剛氏と元町長の大瀬康政氏の争いとなったのですが、
「合併問題については4月の住民投票で、小差ながらも『合併反対』との民意が示された」と強調し、「当面は住民の声を尊重し、単独の町政運営を維持しながら、県北一の町づくりを進めたい。生活基盤の整備や福祉、子育て支援の充実を図り、新生佐々町をつくりたい」と佐世保市との合併に慎重な立場を取る古庄剛氏が4695票を獲得し、
「三位一体の改革で地方は疲弊しており、佐々町も例外ではない」と力を込め「今後、合併がどうしても必要になる。佐世保市が温かく迎えてくれるのも、新合併特例法期限の来年3月31日までだ。間に合うのかと言われるが、私はそれまでに合併調印する考えだ」と合併を強く推して2596票を獲得した元町長の大瀬康政氏を大差で破り初当選。
4月に行なわれた佐世保市との合併協議会設置の是非を問う住民投票では、わずか76票差とはいえ反対が過半を占めましたが、町長選でも合併慎重派の町長が当選したことで、佐世保市との合併は当面見送られることになりそうです。
とはいえ、同じ北松浦郡の江迎・鹿町両町は来年3月に佐世保市と合併する予定で、そうなれば、町の全域を佐世保市に囲まれてしまう異例の事態に陥り、加えてこれまで両町と共同で運営していたごみやし尿処理など喫緊の課題に直面するわけで…(汗
勿論合併は最終的には地域の住民が決めることなので、たとえ周りを県第二位の都市に囲まれようと、住民が独自の道を望むならばそれはそれで良いとは思いますが、ライバル候補の大瀬氏が主張するには「単独運営では、ごみやし尿処理などが財政的に重くのしかかり、町は5、6年しかもたない」だそうで、それだけに新町長がどう財政再建を行ないつつ、かつ町の舵取りを行なっていくの非常に注目されることになりそうな気がします。
長崎 http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20090622/01.shtml
西日本 http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/103854
任期満了に伴う北松佐々町長選と町議選(定数10)は21日、投開票が行われ、前副町長で新人の古庄剛氏(62)=無所属=が、前町長の大瀬康政氏(69)=同=を大差で破り、初当選を果たした。佐世保市との合併に慎重な古庄氏が当選したことで、新合併特例法期限内(来年3月)に両市町が合併する可能性はほぼなくなった。新議員10人も決まった。
町長選で、古庄氏は関耕二町長(68)が引退を決意したのを受け、5月末に出馬表明。出遅れや知名度不足も懸念されたが、「単独での町政運営」をスローガンに、民主党県連や連合長崎、地元商工業者など幅広い団体の支援を受け組織戦を展開、支持を広げた。
大瀬氏は「来年3月までに佐世保市との合併を」と訴え、現町政の合併問題への対応の鈍さを批判、合併しなければ財政が悪化、サービスが低下するなどと主張したが、及ばなかった。
定数が前回より3人減となった町議選は現職8、元職1、新人4の計13人が激戦を展開した。
当日有権者数は1万586人(男4857、女5729)。投票率は町長選が70・52%(男68・75、女72・02)、町議選は70・51%(男68・75、女72・0)=町選管調べ=。
○責任の重さ痛感/古庄剛氏の話
責任の重さを痛感している。4月の住民投票に続き、民意は合併に反対の意思を示した。佐世保市との協調関係は維持しつつも、当面は単独での町政運営を行う。住民の声を尊重し、県北一の町づくりを進めたい。
◇佐々町長選開票結果(選管最終)
当4695 古庄 剛 62 無新 民主推薦
2596 大瀬康政 69 無前
(参考記事)76票差 揺れる町民心情 佐々町住民投票で合併反対過半数 6月実施 町長、町議選が焦点に 2009年4月21日 西日本
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/90641
19日投開票された佐々町の住民投票は、佐世保市との法定合併協議会(法定協)設置について「反対」が3141票と過半数になったものの、「賛成」3065票とは76票の小差。町の将来を左右する合併問題に関して揺れる町民の心情を表したといえる。今後、合併問題が争点になるとみられる6月の町長選、町議選が焦点となりそうだ。
住民投票を直接請求した住民団体の森田数博代表は「町にとっては大きなデメリットだ」と困惑気味。昨年12月の町議会で否決された法定協設置案を直接請求した横尾章二郎町議も「予想していなかった」と驚きの表情を浮かべながらも「町長、町議選であらためて合併の必要性を訴えていきたい」と述べた。
両市町の合併を推進してきた金子原二郎知事も「住民投票の結果は住民の意思であり、重く受け止めたい」とのコメントを出した。
一方、合併に慎重姿勢を取ってきた関耕二町長は「町民も新合併特例法期限(来年3月末)までの合併は無理だと分かっていた証し」と評価。住民投票後に明らかにするとしていた町長選への態度については「後援会と相談して1、2週間のうちに決める」と述べるにとどまった。
すでに町長選に立候補表明している前職の大瀬康政氏は「住民投票の結果にこだわらず、合併を訴えていく」とあらためて出馬への意欲を示し「単独運営では、ごみやし尿処理などが財政的に重くのしかかり、町は5、6年しかもたない」と訴えた。
佐世保市の朝長則男市長は20日、江迎、鹿町両町との合併申請書提出のため訪れた県庁で「(佐々町に)再度働き掛けをすることは当面ない」と述べる一方「6月の町長選後の町長の動き次第で、佐世保市の動き方も変わってくる」と含みを残した。
何かと政界が騒がしかったこともあり、記事をアップするタイミングをすっかり逸してしまっていた(苦笑)のですが、先週日曜日に行なわれた選挙戦の結果についてお送りしたいと思います。
長崎県佐々町(さざちょう)は、県の北部にある人口1.3万人強の佐世保市に隣接した町ですが、町長選は現職の関耕二氏が健康上の不安を理由に出馬を見送ったため、元副町長の古庄剛氏と元町長の大瀬康政氏の争いとなったのですが、
「合併問題については4月の住民投票で、小差ながらも『合併反対』との民意が示された」と強調し、「当面は住民の声を尊重し、単独の町政運営を維持しながら、県北一の町づくりを進めたい。生活基盤の整備や福祉、子育て支援の充実を図り、新生佐々町をつくりたい」と佐世保市との合併に慎重な立場を取る古庄剛氏が4695票を獲得し、
「三位一体の改革で地方は疲弊しており、佐々町も例外ではない」と力を込め「今後、合併がどうしても必要になる。佐世保市が温かく迎えてくれるのも、新合併特例法期限の来年3月31日までだ。間に合うのかと言われるが、私はそれまでに合併調印する考えだ」と合併を強く推して2596票を獲得した元町長の大瀬康政氏を大差で破り初当選。
4月に行なわれた佐世保市との合併協議会設置の是非を問う住民投票では、わずか76票差とはいえ反対が過半を占めましたが、町長選でも合併慎重派の町長が当選したことで、佐世保市との合併は当面見送られることになりそうです。
とはいえ、同じ北松浦郡の江迎・鹿町両町は来年3月に佐世保市と合併する予定で、そうなれば、町の全域を佐世保市に囲まれてしまう異例の事態に陥り、加えてこれまで両町と共同で運営していたごみやし尿処理など喫緊の課題に直面するわけで…(汗
勿論合併は最終的には地域の住民が決めることなので、たとえ周りを県第二位の都市に囲まれようと、住民が独自の道を望むならばそれはそれで良いとは思いますが、ライバル候補の大瀬氏が主張するには「単独運営では、ごみやし尿処理などが財政的に重くのしかかり、町は5、6年しかもたない」だそうで、それだけに新町長がどう財政再建を行ないつつ、かつ町の舵取りを行なっていくの非常に注目されることになりそうな気がします。
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