日経平均続伸、終値589円高の8211円 2008年10月29日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081029NTE2INK0629102008.html
29日の東京株式市場は日経平均株価が大幅続伸。前日比589円98銭(7.74%)高の8211円90銭でこの日の取引を終えた。8000円台に乗せるのは23日以来4営業日ぶり。28日の米株大幅高で投資家心理が好転し主力株を中心に幅広い銘柄を買う動きが広がったほか、日銀の利下げ観測をきっかけに外国為替市場で円相場が円安・ドル高に振れてトヨタやホンダなど輸出関連株の買い安心感につながった。米国株が時間外取引で下落したほかゼネラル・モーターズ(GM)の決算発表先送りの報道が重しとなり、午後に入っていったん伸び悩み8000円を割り込む場面もあった。世界的な実体経済の悪化に対する警戒感も根強く残っているが、きょうは円高の修正が進んだことなどが相場を支えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2366億円(速報ベース)だった。
円、一時1ドル99円台に 対ユーロでも10円近く急落 2008年10月29日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081029AT2C2900629102008.html
29日の東京外国為替市場で円相場が急落した。早朝に一時、1ドル=99円79銭と、前日の終値より5円以上も円安・ドル高が進む場面があった。円はユーロに対しても急落。一時、前日終値より10円近い円安・ユーロ高となる1ユーロ=127円台に下落した。
米国の株式相場が急騰したことに加え、日銀が利下げを検討との情報が伝わった。世界的な金融不安に対する市場心理がやや改善し、リスク回避で円買いを進めていた欧米のヘッジファンドなどが円売りを膨らませた。
東京市場では個人が円を売り、ドルやユーロなど外貨を買う動きも活発になったもよう。ただ、およそ1週間ぶりの円安・ドル高水準とあって輸出企業からまとまった円買い・ドル売り注文も出て、次第に下げ渋る展開になった。
鉱工業生産指数、3四半期連続で下落 7-9月、1.2%マイナス 2008年10月29日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081029AT3S2900A29102008.html
経済産業省が29日発表した9月の鉱工業生産指数(速報値、2005年=100)は105.8となり、前月に比べて1.2%上昇した。ただ、7―9月期の指数は前期比1.2%マイナスと3四半期連続で下落し、10月以降の生産も低下基調が続く見通し。世界的な金融危機の影響が実体経済に本格的に波及し、景気は当面回復の糸口をつかめない状況が続きそうだ。
経産省は鉱工業生産の基調判断を前月までの「弱含みで推移」から「緩やかな低下傾向で推移」と3カ月ぶりに下方修正した。9月の指数は2カ月ぶりの上昇となったが、8月に前月比3.5%と急低下した後の割には反発力が鈍く、ならしてみると生産の下振れ傾向が鮮明になったと判断した。
四半期ベースでみると、7―9月期の鉱工業生産指数の減少幅は1―3月期(0.7%)、4―6月期(0.8%)と比べ大きくなっている。
29日の日経平均は、NY市場で『日銀が利下げを検討している』と報道が入り、後半に相場が急騰した流れを受けて、開始直後にこちらも急騰して、一時前日の終値から584円12銭高い8206円04銭まで上昇し、午前の終値も前日比487円42銭高い8109円34銭で終了。
ところが、午後に入ると、外国為替市場で円相場が下げ渋り、朝方の水準と比べてもやや円高・ドル安方向に推移していることや、セコムの業績下方修正、米国株が時間外取引で一時下げていたことや「ゼネラル・モーターズ(GM)が7―9月期の決算発表を先送りすることを決めた」ことなどを嫌気して戻り待ちの売りが出たことで、一時前日終値から120円高の7741円52円まで調整する場面もあったのですが寄り付きにかけて再び上昇に転じ、結局高値引けとなる前日比589円98銭高い8211円90銭で終了(上昇率7.741%)しました。
前日の与謝野経済財政大臣の「日銀利下げなら国際協調の証しに」発言(http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081028AT3S2800H28102008.html )の段階では、日銀は利下げに冷淡と見られていたのですが、その後NYでも日本の利下げ可能性を当て込んでNY株式相場が急騰し、早朝7時10分現在で、対ドル円で前日比4円46銭円安の99円00-06銭、対ユーロ円は前日比8円19銭円安の126円14-32銭をつけ、東京市場に入ってからも早朝に一時1ドル=99円79銭・1ユーロ=127円台まで円安に戻していましたし、今日の日経平均も、後場に350円超急落する場面もあったものの、終わってみれば高値引けという状況で、完全に日銀の利下げを織り込んだ株価・為替水準になっていますし、日銀から見れば事実上外堀を埋められた形。
今更利下げを否定するような会見など開けば、大幅な株安と円高が直撃するのは目に見えているだけに、日銀も市場の圧力に実質的に屈する形になりそうな気がしますね。
前日急落した銀行株は、三菱UFJが7.80%の上昇、三井住友FGが1.49%上昇しましたが、みずほFGは3.72%の続落。銀行株は84銘柄中76銘柄で上昇(変わらずが1行)、証券は16銘柄中9銘柄、保険は9銘柄全てが上昇で終了。
15時時点での為替レートは、対ドル円で前日比2円30銭円安の96円84-88銭、対ユーロ円で前日比5円29銭安い123円24-32銭で推移しています。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081029NTE2INK0629102008.html
29日の東京株式市場は日経平均株価が大幅続伸。前日比589円98銭(7.74%)高の8211円90銭でこの日の取引を終えた。8000円台に乗せるのは23日以来4営業日ぶり。28日の米株大幅高で投資家心理が好転し主力株を中心に幅広い銘柄を買う動きが広がったほか、日銀の利下げ観測をきっかけに外国為替市場で円相場が円安・ドル高に振れてトヨタやホンダなど輸出関連株の買い安心感につながった。米国株が時間外取引で下落したほかゼネラル・モーターズ(GM)の決算発表先送りの報道が重しとなり、午後に入っていったん伸び悩み8000円を割り込む場面もあった。世界的な実体経済の悪化に対する警戒感も根強く残っているが、きょうは円高の修正が進んだことなどが相場を支えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2366億円(速報ベース)だった。
円、一時1ドル99円台に 対ユーロでも10円近く急落 2008年10月29日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081029AT2C2900629102008.html
29日の東京外国為替市場で円相場が急落した。早朝に一時、1ドル=99円79銭と、前日の終値より5円以上も円安・ドル高が進む場面があった。円はユーロに対しても急落。一時、前日終値より10円近い円安・ユーロ高となる1ユーロ=127円台に下落した。
米国の株式相場が急騰したことに加え、日銀が利下げを検討との情報が伝わった。世界的な金融不安に対する市場心理がやや改善し、リスク回避で円買いを進めていた欧米のヘッジファンドなどが円売りを膨らませた。
東京市場では個人が円を売り、ドルやユーロなど外貨を買う動きも活発になったもよう。ただ、およそ1週間ぶりの円安・ドル高水準とあって輸出企業からまとまった円買い・ドル売り注文も出て、次第に下げ渋る展開になった。
鉱工業生産指数、3四半期連続で下落 7-9月、1.2%マイナス 2008年10月29日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081029AT3S2900A29102008.html
経済産業省が29日発表した9月の鉱工業生産指数(速報値、2005年=100)は105.8となり、前月に比べて1.2%上昇した。ただ、7―9月期の指数は前期比1.2%マイナスと3四半期連続で下落し、10月以降の生産も低下基調が続く見通し。世界的な金融危機の影響が実体経済に本格的に波及し、景気は当面回復の糸口をつかめない状況が続きそうだ。
経産省は鉱工業生産の基調判断を前月までの「弱含みで推移」から「緩やかな低下傾向で推移」と3カ月ぶりに下方修正した。9月の指数は2カ月ぶりの上昇となったが、8月に前月比3.5%と急低下した後の割には反発力が鈍く、ならしてみると生産の下振れ傾向が鮮明になったと判断した。
四半期ベースでみると、7―9月期の鉱工業生産指数の減少幅は1―3月期(0.7%)、4―6月期(0.8%)と比べ大きくなっている。
29日の日経平均は、NY市場で『日銀が利下げを検討している』と報道が入り、後半に相場が急騰した流れを受けて、開始直後にこちらも急騰して、一時前日の終値から584円12銭高い8206円04銭まで上昇し、午前の終値も前日比487円42銭高い8109円34銭で終了。
ところが、午後に入ると、外国為替市場で円相場が下げ渋り、朝方の水準と比べてもやや円高・ドル安方向に推移していることや、セコムの業績下方修正、米国株が時間外取引で一時下げていたことや「ゼネラル・モーターズ(GM)が7―9月期の決算発表を先送りすることを決めた」ことなどを嫌気して戻り待ちの売りが出たことで、一時前日終値から120円高の7741円52円まで調整する場面もあったのですが寄り付きにかけて再び上昇に転じ、結局高値引けとなる前日比589円98銭高い8211円90銭で終了(上昇率7.741%)しました。
前日の与謝野経済財政大臣の「日銀利下げなら国際協調の証しに」発言(http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081028AT3S2800H28102008.html )の段階では、日銀は利下げに冷淡と見られていたのですが、その後NYでも日本の利下げ可能性を当て込んでNY株式相場が急騰し、早朝7時10分現在で、対ドル円で前日比4円46銭円安の99円00-06銭、対ユーロ円は前日比8円19銭円安の126円14-32銭をつけ、東京市場に入ってからも早朝に一時1ドル=99円79銭・1ユーロ=127円台まで円安に戻していましたし、今日の日経平均も、後場に350円超急落する場面もあったものの、終わってみれば高値引けという状況で、完全に日銀の利下げを織り込んだ株価・為替水準になっていますし、日銀から見れば事実上外堀を埋められた形。
今更利下げを否定するような会見など開けば、大幅な株安と円高が直撃するのは目に見えているだけに、日銀も市場の圧力に実質的に屈する形になりそうな気がしますね。
前日急落した銀行株は、三菱UFJが7.80%の上昇、三井住友FGが1.49%上昇しましたが、みずほFGは3.72%の続落。銀行株は84銘柄中76銘柄で上昇(変わらずが1行)、証券は16銘柄中9銘柄、保険は9銘柄全てが上昇で終了。
15時時点での為替レートは、対ドル円で前日比2円30銭円安の96円84-88銭、対ユーロ円で前日比5円29銭安い123円24-32銭で推移しています。