フルキャスト、処分中も労働者派遣…再び事業停止へ 2008年9月29日
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080928-OYT1T00734.htm
産経 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080929/crm0809290942002-n1.htm
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080929AT1G2900V29092008.html
朝日 http://www.asahi.com/national/update/0929/TKY200809290054.html
厚生労働省は、日雇い派遣大手「フルキャスト」(東京都渋谷区)に対し、2度目の事業停止命令を出す方針を固めた。
同社が昨年、違法派遣で事業停止となった期間中も派遣を続けるなどしたためで、同社の全支店で来月上旬から1か月の処分となる見通し。日雇い派遣業界では、最大手だった「グッドウィル」が度重なる違反で廃業に追い込まれており、フルキャストへの再度の事業停止が、規制強化の流れをさらに加速させる可能性もある。
フルキャストは昨年3月、労働者派遣法が禁じた建設、警備業に労働者を派遣したとして厚労省から事業改善命令を受けながら、同5には、違法な港湾作業に労働者を派遣。これを受け、厚労省は同8月、同社に改めて事業改善命令を出した上で、違反があった3支店に8月10日から2か月、残る313支店に同1か月の事業停止を命じた。
しかし、同社はこの期間中にも、命令に違反して労働者派遣を続け、違反件数は900件を超えていたとされ、厚労省は、改善のための努力が不十分で悪質と判断したとみられる。
厚労省は同社の弁明を聞いたうえで、来月初めにも、東京労働局から1か月の事業停止命令を出す方針。命令が出れば、同社は新たに派遣契約を結んで労働者を派遣することができなくなる。同時に、違反の原因究明と再発防止の措置を求める事業改善命令も出される見通しだ。
フルキャストによると、同社の支店は現在、全国に156店あり、稼働する派遣労働者は1日8000人前後。日雇い派遣を原則禁止する厚労省の方針などを受け、中長期派遣への切り替えを進めているものの、現在も派遣労働者の4割程度を日雇いが占める。
フルキャスト広報室は、読売新聞の取材に「現時点で事実を確認できていない。弊社は事業改善命令に対する改善結果報告をすべて終了しており、信頼回復に努めている」などとコメントした。
フルキャスト、事業停止命令へ 経営への影響深刻 2008年9月30日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080930AT1D2906129092008.html
事業停止期間中に新たな労働者派遣をしたとして、フルキャストが厚生労働省から2度目の事業停止命令を受ける見通しになった。同社は10月1日までに厚労省に弁明書を提出するが、停止命令を受ければ顧客離れなど経営への影響は必至だ。
フルキャストによれば、厚労省が指摘したのは2007年8―9月の事業停止期間中に合計961件の新規派遣をしたこと。同社は派遣が新規ではなく継続だったと弁明すると見られるが、厚労省の見方を覆すのは難しそうだ。
日雇い派遣大手のフルキャストですが、なんとなんと、業務停止処分中も約170社・900件程度の新規日雇派遣を行っていたことが発覚しました。
まあ、依頼する側もハローワークの日雇労働者の供給機構が大幅に衰えているからこそ、違法であることを承知で依頼するのだとは思いますが、今度は2度目ということで、本当に1ヶ月の処分で済むのかも正直疑問ですし、前回の処分の時と異なり、今回は既にグッドウィルが廃業して、他の民間事業者には日雇い派遣需要を受け入れるキャパシティがあるとはとても思えないだけに、日雇い派遣で働いている方も、その日雇派遣要員を受け入れる企業の側も大混乱しそう。
まあ、フルキャストを処分するのは致し方ないと思いますが、日雇労働で生活している方が生活に困って高利のお金を借りるような事態に追い込まれたり、あるいは人手を確保できないために事業者が経営破綻することのないように、国の方で最大限とりうるバックアップ機能を整備した上で、厳正に処分を行って欲しいものだと思います。
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080928-OYT1T00734.htm
産経 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080929/crm0809290942002-n1.htm
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080929AT1G2900V29092008.html
朝日 http://www.asahi.com/national/update/0929/TKY200809290054.html
厚生労働省は、日雇い派遣大手「フルキャスト」(東京都渋谷区)に対し、2度目の事業停止命令を出す方針を固めた。
同社が昨年、違法派遣で事業停止となった期間中も派遣を続けるなどしたためで、同社の全支店で来月上旬から1か月の処分となる見通し。日雇い派遣業界では、最大手だった「グッドウィル」が度重なる違反で廃業に追い込まれており、フルキャストへの再度の事業停止が、規制強化の流れをさらに加速させる可能性もある。
フルキャストは昨年3月、労働者派遣法が禁じた建設、警備業に労働者を派遣したとして厚労省から事業改善命令を受けながら、同5には、違法な港湾作業に労働者を派遣。これを受け、厚労省は同8月、同社に改めて事業改善命令を出した上で、違反があった3支店に8月10日から2か月、残る313支店に同1か月の事業停止を命じた。
しかし、同社はこの期間中にも、命令に違反して労働者派遣を続け、違反件数は900件を超えていたとされ、厚労省は、改善のための努力が不十分で悪質と判断したとみられる。
厚労省は同社の弁明を聞いたうえで、来月初めにも、東京労働局から1か月の事業停止命令を出す方針。命令が出れば、同社は新たに派遣契約を結んで労働者を派遣することができなくなる。同時に、違反の原因究明と再発防止の措置を求める事業改善命令も出される見通しだ。
フルキャストによると、同社の支店は現在、全国に156店あり、稼働する派遣労働者は1日8000人前後。日雇い派遣を原則禁止する厚労省の方針などを受け、中長期派遣への切り替えを進めているものの、現在も派遣労働者の4割程度を日雇いが占める。
フルキャスト広報室は、読売新聞の取材に「現時点で事実を確認できていない。弊社は事業改善命令に対する改善結果報告をすべて終了しており、信頼回復に努めている」などとコメントした。
フルキャスト、事業停止命令へ 経営への影響深刻 2008年9月30日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080930AT1D2906129092008.html
事業停止期間中に新たな労働者派遣をしたとして、フルキャストが厚生労働省から2度目の事業停止命令を受ける見通しになった。同社は10月1日までに厚労省に弁明書を提出するが、停止命令を受ければ顧客離れなど経営への影響は必至だ。
フルキャストによれば、厚労省が指摘したのは2007年8―9月の事業停止期間中に合計961件の新規派遣をしたこと。同社は派遣が新規ではなく継続だったと弁明すると見られるが、厚労省の見方を覆すのは難しそうだ。
日雇い派遣大手のフルキャストですが、なんとなんと、業務停止処分中も約170社・900件程度の新規日雇派遣を行っていたことが発覚しました。
まあ、依頼する側もハローワークの日雇労働者の供給機構が大幅に衰えているからこそ、違法であることを承知で依頼するのだとは思いますが、今度は2度目ということで、本当に1ヶ月の処分で済むのかも正直疑問ですし、前回の処分の時と異なり、今回は既にグッドウィルが廃業して、他の民間事業者には日雇い派遣需要を受け入れるキャパシティがあるとはとても思えないだけに、日雇い派遣で働いている方も、その日雇派遣要員を受け入れる企業の側も大混乱しそう。
まあ、フルキャストを処分するのは致し方ないと思いますが、日雇労働で生活している方が生活に困って高利のお金を借りるような事態に追い込まれたり、あるいは人手を確保できないために事業者が経営破綻することのないように、国の方で最大限とりうるバックアップ機能を整備した上で、厳正に処分を行って欲しいものだと思います。