日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

ブログ記者「黄金の都シカン展」

2009-10-03 | 趣味・遊び
今日は一日ブログ記者になってきた。
furuさんのブログで知り、応募をすると目出度く採用(?)された。
国立科学博物館で開催中のインカ帝国のルーツ「黄金の都シカン展」
入場料タダ・会場内の撮影OK・お土産ありの特典付



シカンは南米ペルーの紀元1000年頃の文化(日本は鎌倉時代)
文字を持たない文化で土器や金細工・貝細工が盛んに作られていた。
今回の展示は日本の考古学者の島田教授が指導して発掘した出土品の数々。
日干しレンガで作られたピラミッドのロロ神殿の足元の墓の品々 

子供の頃冒険小説に「緑のピラミッド」が出てくるのを読んだ。
ジャングルの中を進むと突然現れるピラミッド
小説の中の事かと思っていたら本当にあったので驚いたが、
何十年も前から知られていて30年前から教授によって調査された。

チケット売り場で所定のプリントを出すと「撮影許可証」と「ブログ記者」の腕章を渡される。
少し恥ずかし、気後れあり。
撮影厳禁の会場ばかりなのでカメラを出すのがはばかられ、暗い会場で二の足を踏む。
音声ガイドを聞きつつ、作品を眺めつつ、ブログのためのメモをとる。

ソコココに液晶画面の発掘状況や説明がされ、興味を掻立てられる。
中でも趣味の陶芸に関する展示や表示が嬉しい。
黒くて鈍く光る土器は「黒色光沢土器」



成型は同じ土器で型板を作り量産体制ができていた。



粘土を詰めて、表面を磨く
穴窯に木材を敷き、土器を並べて家畜の糞を置く
炎が上がり温度上昇が出来るとまた糞を投入し、密閉をする。
焼成温度1000度 (今の素焼きより高温、本焼より低温)
いわゆる、還元焼成、いぶし瓦の製法と同じ(蓋を開ける時期が違うが)
独特の形が愛嬌があってしみじみと眺めてしまう。

様々な動物達が祭礼用に作られ、高貴な人と一緒にお墓に入れられた。
牧歌的な土器を楽しく見ていると
お墓の状況がCG画面で説明され「生け贄」「女性」
墓の主人は(?)逆さまで、首だけが仮面をかぶって立てられている。
金ぴかデフォルメが突如として血なまぐさい想像に結びつく。
黄金のシカンの儀式用のトウミ



生け贄の首を切ったナイフの象徴
権力の裏には膨大な犠牲者がいたのだ。

私の一番のお気に入りは黄金の「シカン神のケロ(杯)」



シカン神が4面打ち出されているが、目は左右と共有されているインパクトの強い人面
これで誰が何かを飲んだのだろうか。



後のコーナーの展示品は高貴な人の「黄金の神輿」
背面の6個の装飾は蜜でが素晴らしいが、座る側はシンプル。
きっと飾り立てた高貴な人がド派手で、神輿自体は飾る必要が無かったのか?
・・と見ると、座面は合板(ベニヤ)だった。
元は違った様相をしていたのだろう。
豪華絢爛な座椅子毎乗せられ担がれたのかもしれない・・想像も楽しい。

最後に3Dシアターでメガネの上に眼鏡をかけて
発掘状況やCGを見て、インカのシカン通になった気分に浸った。

週明けにつづく
(不足の写真はfuruさんのブログで楽しんで下さい)

「黄金の都シカン」byTBS
コメント
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