日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

竹原あき子著「原発大国とモナリザ」

2014-09-27 | 読書
8月2日原宿で「原発大国とモナリザ」の著者の竹原あき子さんのお話を聞いていた。

竹原さんの後輩の皆さんが企画した、20名弱の集まり
フランスから帰国し、またフランスへ戻る合間を縫っての講演



キュートでチャーミングな竹原さんは
著者略歴にある精力的な仕事振りとは思えない気さくな方で
スライドを交えながらのお話は面白かった。

東日本の地震当日はフランス滞在中で
福島第二原発の水素爆発のテレビ中継(爆発の様子が中継され続けていた)は
日本での報道とはかなり異なるものだった
原発施設の設計図が映し出され(フランスの会社の製造)
フランスの誰もが日本が再建不能と感じたとか、、

お話の内容が詳しく書かれた単行本を送って頂いた



1973年のオイルショック後
将来のエネルギーを原発中心と考えるフランス
日本に濃縮ウランを売り込もうと「モナリザ」の貸し出しを約束した。
フランスの目論みに乗った日本
そんな事とは知らず喜々として上野で見ましたよ(私も)

濃縮ウランを買い、原爆被ばく国にも関わらず
国策として原発を作り続け
福島に甚大な被害を与え続けている。

ドイツは早々と原発中止を決め
フランスは存続させると言いつつ、
着々と再生可能なエネルギーを作り出している。

そんな中、日本では大企業がこぞってウラン鉱山開発に名を連ねている。

信じられない原発の関わり始めと
未だに懲りない日本の指導者達
この本の最初と終りが衝撃的だ。

国と大企業が手を結び、引くに引けない状況の影で
フランスのエネルギー会社が糸を引く

ババ抜きのババを手にしてしまう国は日本
そんな恐ろしい現実を知らせてくれる1冊です。

メガソーラーに希望を見いだしている竹原あき子さんだが
ソーラーパネルを並べた下の地面の植生や昆虫達は変わると思う。
抜いても抜いても草の生える日本、
メンテナンスが大変そうだし(原発に比べるとなんて事も無いが)

晴れの日ばっかりの砂漠にソーラーパネルを敷き詰めると
愛くるしい砂漠のヤモリは変わってしまいそうだし
(熱いので4本足の内1本だけはあげておく)

メガソーラーパネルのせいで環境も変わる。


エネルギー消費を少なくし、人間はヒッソリ暮らした方がいい

不必要な照明は消し
今時のテレビで「何でも冷凍」すると美味しいと聞いても
不必要な冷凍冷蔵は控えよう!
(蟻の目の涙のような細かい話しですが)

本当は日の出と共に起き、暗くなったら寝るのが一番だが
子供の頃からの「宵っ張りの朝寝坊」の私
夜は薄暗くして暮らそう!

足元ばかり見ている私ですが、お勧めの本です。

「原発大国とモナリザ」 緑風出版
アマゾン で購入出来ます。
コメント (2)
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