日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

柚月裕子著「慈雨」

2019-05-09 | 読書
大型連休中はゆっくり読書をする間がなかった。
あちらこちらに出掛け、たまった新聞を片づけるので精一杯。

7日8日はようやくゆっくりする事が出来た。
新宿紀伊国屋で買った文庫本
柚月裕子著「慈雨」集英社文庫刊



柚月裕子は一昨年の「パレードの誤算」に続く二冊目。

定年退職をした元刑事
妻と一緒に四国のお遍路の旅に出る。
徒歩で一番札所から八十八番札所まで廻る。
四番札所の十楽寺の後の宿で気になるテレビニュースを見た。
幼児誘拐殺人事件
16年前に起こった事件と良く似ていた。
犯人が捕まり服役中とはいえ、冤罪ではないかと引っかかっていた事件
夢にまで見るようになっていたがどうにもならなかった。

思わず刑事仲間に電話をし・・

札所を廻る旅と連動して、事件のヒントを仲間に送り
26年間の刑事生活を思い出して行き
家族の有り様があからさまになって行く

ミステリーでありながら、
泣ける泣ける・・

だけど気になる点が一つ
刑事は2人組で捜査をするもの(ミステリーの受け売り)だが
最後の土壇場では元刑事の元部下が一人で聞き込みをしていた。

事無きをえて無事犯人逮捕に至るが、いいのだろうか?

2008年に作家デビューをしたwiki柚月裕子
気になる作家になってきた。
コメント
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