日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

司馬遼太郎著「最後の将軍」

2021-11-01 | 読書

本屋さんで見てつい買ってしまった一冊

司馬遼太郎著「最後の将軍」文春文庫刊

OGPイメージ

文春文庫『徳川慶喜 最後の将軍』司馬遼太郎 | 文庫

すぐれた行動力と明晰な頭脳を持ち、敵味方から怖れと期待を一身に集めながら、ついに自ら幕府を葬り去らなければならなかった最後の将軍徳川慶喜の悲...

文藝春秋BOOKS

 

時々見ているNHKの大河ドラマ
渋沢栄一が馬に乗っている徳川慶喜に直訴する場面や
隠居してしまった静岡に面会に行く場面
を見ていたので読む気になった。
出典はこの本と思えるほど丸々載っていた。

今はなき司馬遼太郎は、いろんな資料を元にして
想像を膨らませて物語を紡ぎ
当初の予定の二倍の量になり
それでも描き足りないくらい(思うに)の人物

聡明すぎて、先が見え過ぎて
育ちが良すぎて、世間の思惑がなぞれない。
なんでも出来て、
食事の盛り付けをするお付きに、ごはんのよそり方を教えたり
月代の剃り方の手解きをしたり、、
日々の細々とした事の観察力が並外れていたらしい、、

それなのに、人心の掌握が苦手だった。
人々を理解できなかった。
司馬遼太郎は「育ちの良さ」だと書く。
子供の時から反論してくる人に恵まれなかった、、

本当の心は明かせなかった、、らしい。

司馬遼太郎の洞察力と徳川慶喜の魅力に溢れる一冊です。

コメント
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