日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

東畑開人著「野の医者は笑う」

2023-10-02 | 読書
先週読んだ一冊
「野の医者は笑う」 文春文庫刊

東畑開人氏は朝日新聞の社会季評に記事が出て、その都度んでいた。
大学での教え子がいたので
「どんな先生」「面白い先生よ」とのこと。

 ー心の治療とは何か?ー

そういえば以前知人に臨床心理士もいた。
長年専門分野で働いていて、
退職後に東北の震災の支援に行くのが「とっても気が重い」と
精神が弱っている人を立ち直らせる(?)のは想像するだけで大変そう、、

東畑氏は沖縄県の医療機関で働き、次の就職先の大学へ赴任する前に
沖縄県に多くいる「野の医者」達の実態を調べるべく
野の医者達に会に行く。


    (野の花)

沖縄のおばあから、優雅なレディー、権威ある野の医者まで。
(野の医者とは東畑氏の造語、、みたい)

ず〜〜と昔、私も悩み多き頃
野の医者に会った事がある。
相対しているときは感心して聞いていたものの
冷静に考えると筋違いだったなあ〜〜と目が覚めた。

沖縄の野の医者は色んな小道具で相談に乗り、
解決したかに見えるけど
一人になると、問題なは残ったまま、、かも

とは言ってなく、東畑氏は真剣に面白がってのめり込むが
大学へ行くまでの期間限定

語り口(文章)が「面白い先生」そのまま

心理に詳しくなくとも、行き先に迷いはなくとも
楽しんで読み終える。

私はと言えば、目が覚めてから
心に引っ掛かり続けるものはなく
あっけらか〜〜と過ごしている。

悩みの沼から出られなくなったら「東畑先生」と考えるだけで
一層、悩みとは無縁の世界にいられそうだ。



コメント
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