フィギュアスケート・ジュニアグランプリ(JGP)シリーズ第1戦・フランス大会。初日2つ目の種目は男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
ジュニア男子の今季必須要素は:
・ダブルまたはトリプルアクセル
・ダブルまたはトリプルルッツ
・3-3/3-2のコンビネーションジャンプ
・フライングキャメルスピン
・足換えコンビネーションスピン
・足換えシットスピン
・ステップシークエンス
ついついライブ配信(YouTube公式チャンネル)を見てしまったが、全員書くのは大変なので こちらも上位陣を滑走順に。スコア横のカッコ内の数字はSP順位。
5 ダニエル・アルベール・ノーリッツ(フランス) SP:54.44(8)
「Admiral」♪ 白い軍服のような衣装。ガラスが割れる効果音に合わせてダブルアクセル。3-3も入った。3回転ルッツもきれい。ドラマチックな曲に合わせた振付を大きな動きでこなし、最後のご挨拶も町田樹選手のように優雅。
6 アレクサンデル・サマリン(ロシア) SP:67.43(2)
「Among Strangers」♪ 前に見たときよりかなり背が伸びた。トリプルアクセルをややこらえて下りる。コンビネーションは3-2に。3回転ルッツはスムーズ。曲にちょっとだけ遅れて終わり、少し口惜しそうなのは3-3が跳べなかったからかな。
7 イ・ジュンヒョン(韓国) SP:67.88(1)
「The Wild Party」♪ ビッグバンドのスイングジャズ。まず高さのあるトリプルアクセルで魅せ、3-3も入った。3回転ルッツは少しこらえた。楽しんで滑れている雰囲気が伝わってきた。
9 アドリアン・テソン(フランス) SP:57.82(5)
クインシー・ジョーンズ「Why Don't You Do Right」♪ 女性ボーカル入りの曲。素肌にベストを着ているように見える衣装。トリプルアクセル、両手をついたけど転倒扱いにならなくてよかった。3-3はちょっとオーバーターン。後半に3回転ルッツ決まって拍手。セクシーな雰囲気を出そうと頑張っていた。
10 シモン・オコー(フランス) SP:55.39(7)
「バーレスク」より♪ フライングキャメルスピンから入る。コンビネーションは決まったがトリプルアクセル転倒。3回転ルッツは大丈夫。いかにも細い体形。
12 佐藤洸彬 SP:55.96(6)
「Carol Samaha」♪ ボリウッド映画風の曲。18歳大学1年で初めてのJGP。トリプルアクセルは回りきって転倒。コンビネーションは3-2。3回転ルッツは手をついた。ひょうきんな持ち味は出せたかな。
15 山本草太 SP:65.66(3)
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲」♪ トリプルアクセルで転倒したが、全体にスピードは出ている。3-3と後半の3回転ルッツはしっかり決まり、大きく身体を使ったステップも伸びやか。パーソナルベスト大幅更新の得点を見てにっこり。
16 デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:58.27(4)
「Jazz Machine」「Hey Pachuco」♪ 軽快なリズムでよく動く。アクセルは途中で止めてダブルにした感じ。次は転倒してコンビにできず。ルッツは3回転がきちんと入った。
ジャッジスコアを見ると、ルッツにeがつく選手は女子に比べると少ないが、スピンで基礎点から低くなる(v1)選手がちらほら。
今季からスピンの採点が厳しくなって、フライング姿勢の不備、着氷から2回転以内で姿勢がとれないなど、要求項目を満たさないとその数に応じて2段階(v1,v2)の低い基礎点がついてしまう。
スピンも真面目に基礎から練習しなさい!という方針らしい
結果、1位イ・ジュンヒョン、2位サマリン、3位山本草太。トップ3は60点台。初出場の佐藤洸彬選手も6位といいスタートがきれた。
フリーも頑張れ
高温注意報が出るような暑さが続く日々だが、ウィンタースポーツのフィギュアスケートは、ジュニアグランプリ(JGP)シリーズが開幕
今年もISUがYouTubeの公式チャンネルに全員の演技をアップロード、のみならずライブ配信 これは嬉しい
第1戦はフランス大会。日本からは男子に佐藤洸彬と山本草太、女子に新田谷凛(にたや・りん)と中塩美悠が出場している。
最初の種目は女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
今季の必須要素は:
・ダブルアクセル
・ダブルまたはトリプルルッツ
・3-3/3-2/2-2のコンビネーションジャンプ
・フライングキャメルスピン
・足換えコンビネーションスピン
・レイバックスピン
・ステップシークエンス
全員を書くのは大変なので^^; 上位陣を中心に滑走順に。スコア横のカッコ内の数字はSP順位。
2 エフゲニア・メドヴェデワ(ロシア) SP:61.12(1)
「シェルブールの雨傘」♪ 世界ジュニア2014銅メダリスト。片手上げダブルアクセル。3-3のファースト、3回転ルッツも片手上げ。体形はまだ大きく変わらず、スケーティングもジャンプも安定している。
4 新田谷 凛 SP:58.89(2)
「ポル・ウナ・カベサ」♪ トウループの3-3、3回転ルッツ、ステップからのダブルアクセルときれいに下りた。スケーティングが力強く、タンゴに合っている。最後のビールマンスピンを決めてガッツポーズ。
5 ロクサーヌ・コルノイェ(カナダ) SP:43.52(8)
「Buena Vista Social Club」「Hip Hip, Chin Chin」♪ ブルースからラテンに変わる曲。コンビネーションは3-2。3回転ルッツでは片手つき。全体に大人っぽい。後半のステップはアップテンポな曲で頑張った。
11 チェ・ダビン(韓国) SP:46.04(7)
アストル・ピアソラ「Invierno Porteno」♪ コンビが3-1になってしまったがダブルアクセルと3回転ルッツは完璧。一蹴りをしっかり伸ばしてみせた。
16 エンミ・ペルトネン(フィンランド) SP:46.11(6)
冒頭に3-2、ダブルルッツと決める。イーグルからのダブルアクセルがきれい。音楽にのって伸びやかなステップ、表現力はある感じ。
17 中塩美悠 SP:52.51(4)
ミュージカル「フォッシー」♪ JGP初登場。流れのある3-3が決まる。3回転ルッツは片手をついたが、ステップからのアクセルはばっちり。入りから出まで丁寧なレイバックスピン、アップテンポな曲にのったステップもよかった。
18 ナジマ・マハムド(フランス) SP:46.87(5)
「Big Spender」♪ 今大会最初のボーカル入り。運動能力高そうな黒人選手。コンビネーションは3-2で下り、3回転ルッツで転倒したがダブルアクセルは高さがあった。コケティッシュな振付を楽しそうにこなした。
20 アンバー・グレン(アメリカ) SP:54.71(3)
「Summertime」♪ 冒頭に3-3を軽やかに決める。ピアノアレンジにのって軽快なステップ、手拍子が起こる。3回転ルッツは転倒したがダブルアクセルはしっかりきめた。ビールマンの姿勢がきれい。
ジャッジスコアを見ると、ルッツジャンプをeや!もつかず、回転不足もなく成功させるのが、なかなか大変だということがわかる。今後は勝負の行方を左右していくかもしれない。
結果、メドヴェデワが1位、2位に新田谷凜、3位にグレン、4位中塩。日本勢2人が表彰台もあるかも