草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

民主主義否定の小沢独裁

2010年02月19日 | 思想家

 民主党の小沢一郎幹事長による独裁は、日本の政治を誤らせかねないし、将来に大きな禍根を残すことになるよ。とくに残念なのは、昨年の政権交代を絶対視するあまり、鳩山政権に対する批判をせずに、口をつぐんでしまっている人たちがいることだよね。そんなことでは、歴史の歯車を先に進められないのに、自民党政権を倒したことだけで終わってしまっている。丸山真男によれば、民主主義にふさわしいのは「永久革命」という言葉だそうだから、現実を変えてゆく民主化のプロセスが重要視されないと。しかも、実現不可能なイデオロギーを振り回して大言壮語するのではなく、「議会制といわず、憲法といわず、現在の制度から提供されている機会を享受し、その可能性を最大限に活用する能力」(『現代政治の思想と行動』)が求められるのは、言うまでもないよ。ただ、一番そこで大事なのは、言論を通じての権力批判が認められているかどうかだよ。自由な言論が保障されなければ、民主主義そのものが機能しなくなるから。小沢を絶対視することは、民主主義のダイナミズムを否定することにつながるし、危険きわまりないんだよね。その意味でも、小沢や民主党への批判を徹底して続けていかないと。それが民主主義を守ることに直結するわけだから。

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