草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

スパイ摘発で洗い出されるべきは日本人の協力者だ!

2012年06月02日 | 安全保障

 日本を舞台にスパイを働いた人物としては、リヒアルト・ゾルゲのことがよく引き合いに出される。日本の最高機密に接していたゾルゲは、日本の本音が南進政策であることを、ソ連に報告した。その結果、ソ連は関東軍に備える必要がなくなり、西部の対独戦線に全力を投入できたのである。それが世界史を変えたとも評されている。ゾルゲはドイツ人であったにもかかわらず、モスクワで訓練を受けたスパイであった。赤軍参謀本部第四部に属していた。今回スパイ活動の疑惑が持たれている中共大使館の一等書記官も、人民解放軍の総参謀本部第二部に属していた。その点では似通っている。また、ゾルゲはドイツの新聞社の特派員、ドイツで学位を取得した政治学博士という二つの肩書を使っていたので、日独両方の政府の信頼を得ていた。ネットワークも縦横に張り巡らされ、意識するかしないかは別にして、多くの政治家や官僚、さらにはマスコミ関係者が、ゾルゲの協力者であった。活動期間も1933年から1941年の長期にわたった。その一等書記官も、同じようにおびただしい数の日本人と接触していたはずだ。とくに、TPPの交渉参加をめぐって、日本がどのような対応をするかについて、喉から手が出るほど情報が欲しかったのではないか。中共が今後の対米外交を行う上でも、大いに参考になるからだ。日本の治安当局は、その一等書記官の人脈を徹底的に洗い出すべきだろう。そうすれば、誰が国を売ったかが、白日の下に晒されるはずだから。

 
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国益を踏みにじり外国の走狗と化す政治家は国民の敵だ!

2012年06月02日 | 思想家

 世界中が平和愛好国だと思っていたのが戦後の日本であった。好戦的な国民は誰あろう自分たちなのだから、その手足を縛っておけば、間違っても戦争になどなるわけがない。そんなことを本気で考えていたのだから、お人好しな国民なのである。それが自虐史観であり、だからこそ、売国的なことも平気なのだ。中共大使館の一等書記官の問題に限らず、日本の政治家の多くは、外国のエージェントになって、その走狗と化しているのではないか。それでも、冷戦が崩壊するまでは、日本のスタンスが明確であったことで、かろうじて混乱は起きなかった。もちろん、全ての面で日本とアメリカとの利害が一致するわけではない。日本がここまで骨抜きにされてしまったのは、アメリカによる弱体化政策があったことも事実だ。政治家である限りは、ナショナル・インタレスト(国益)を最優先させるべきなのである。高山岩男はあるべき政治家像として「権力や利益の次元の欲望を超越して自ら空となる如き人物でなければ、真実の政治家とはなれないのである」(『教育哲学』)として、「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るなり」という西郷隆盛の有名な言葉を紹介している。外国の手先となってしまうのは、利益供与を受けるからだろう。それをはねのける政治家が日本にどれだけいるのだろうか。私から見ればあまりにも心もとない。

 
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