私は保守民族派であるが、一貫して脱原発を主張してきた。そして、菅直人らによる原発事故対応を批判してきた。保守民族派といえども、日の丸を掲げて脱原発のデモを行っている人たちもおり、サヨクの運動と単純に決めつけるべきではない。ここにきて、脱原発派が野田政権打倒を叫ぶようになったことは、大いに歓迎したい。その一線をなかなか越えられず、野田佳彦首相が民主党だということで、ためらう気持ちがあったからだ。その呪縛から解放されて、首相官邸を取り囲んだことは、一歩前進であると思う。自民党と同等か、それ以上に原発を推進をしたのは民主党だ。だからこそ、温暖化対策を国際公約にしたのではないか。プルサーマルを受け入れた福島県知事の佐藤雄平も、元は民主党の参議院議員で、電力労連の応援で国会議員となり、そこを足がかりにして、県知事に当選した。ようやく脱原発派が野田政権打倒に立ち上がったのであれば、私たち同様に解散・総選挙を主張すべきではないか。さらに、イデオロギーを振り回すのではなく、東日本で被曝してしまった人たちに、一体何ができるかを考えるべきだ。今なお福島県東部には多くの人たちが放置されている。国民の怒りは切実であり、原発についての民主党の二枚舌を、国民はもう許さないのである。東京電力のせいにして逃げ回ってきたのに、最終的には原子力村の言いなりだ。国民のことなどどうでもいいのだろう。
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