草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

ブログの良し悪しはよんでわかる文章かどうかだ!

2012年06月15日 | 思想家

 たった今、東京から帰ってきた。一泊2日で仕事の打ち合わせをしてきたが、JRのお茶の水駅近くの古書店から、梅棹忠夫の『知的生産の技術』の本を買った。岩波新書のせいもあって、帰りの電車のなかで読むには、ちょうど手頃であった。そして、思わずにんまりしてしまった。カード式がどうのこうのよりも、誤字・あて字の類について、ユニークな意見を述べていたからだ。学生の文章を批判するときに、すぐに槍玉に挙がるのがそのことである。梅棹は「そんなことなら、ほんとうはたいしたことではないのだ」と言い切っているばかりか、「明治時代の文豪と称せられる人たちだって、原文にあたれば、おそろしい程度に誤字・あて字をかいている」のを問題視する。そして「用字・用語については。むかしよりはむしろ、よほどましになってきた」との見方をする。もちろん、技術としての文章を論じた梅棹が、それを無視していいとは言っていない。それ以上に「ちゃんとすじのとおった、よんでわかる文章がかけるかどうか」なのである。ブログを執筆したがらない物書きがいる。他人の校正を経ないわけだから、誤字を指摘されるのが恐いからだろう。しかし、あくまでも現在進行形なのがブログである。発覚した時点で、訂正すればいいのである。本格的にやるようになって、私も2年以上経過した。失敗の連続であったのに、温かい目で見守ってくれる皆さんのおかげで、途中で放り出さずに継続している。いつも肝に銘じているのは、どうすれば私自身の思想が伝わるかであり、平明さだけを心がけている。


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自殺者増加に歯止めがかからない憂うべき日本の現状!

2012年06月15日 | 世相

 昨日の夜、山手線の品川駅で人身事故が起きた。また尊い命が失われたのである。たまたま私は東京駅のプラットホームにいた。帰宅を急ぐ人たちは、ありふれた出来事のような顔をしていたが、私にはかえってそのことが衝撃的であった。まるで犬でも死んだかのような雰囲気であった。日本における自殺者の数は、警察庁の調べによると、平成9年までは24391人であったのが、平成10年に32883人となってからは、毎年3万人を超えている。実際はその3倍程度と見られており、深刻そのものなのである。自殺の動機ついは、容易にうかがいしれ知れないとしても、経済的な背景があることは確かである。構造改革が推し進められ、日本の中小零細企業が倒産や廃業に追い込まれたのが、その頃でなかったかと思う。それから死屍累々たる状態が続いているのだ。自殺者の数が一向に減らないのは、多くの日本人の生活基盤が失われてしまったからであり、政治は取り返しがつかないことをしでかしたのだ。民主党政権になれば、少しは改めてくれるかと期待したのに、それもあっけなく裏切られた。消費税増税やTPP交渉に前のめりになっている今の民主党政権は、小泉純一郎の亜流でしかない。カミュに言わせると、自殺をするかしないは、哲学上の避けては通れない大問題なのだそうだ。しかし、それ以前に、生活苦で命を絶つ人については、政治の責任が大きいのである。


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