草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

森本防衛大臣誕生は民主得意の自民への抱きつき戦術だ!

2012年06月04日 | 自衛隊

 何でもありの無責任集団が民主党政権である。新防衛大臣に、保守派の森本敏拓殖大学教授を選んだのは、自民党への抱きつき戦術である。野田佳彦首相には主義主張があるのだろうか、勉強不足で、この私も、森本論文を一つとして読んだことがない。テレビにコメンテーターとして出ていることは知っていたが、民主党政権の閣僚になるとは、露ぞ思わなかった。ただ、野田首相にとっては、森本が元自衛官であることから、自衛隊を引きつけておくための苦肉の策なのだろう。しかし、それは甘過ぎる。拓殖大学日本文化研究所発行の季刊「日本文化」がある。平成16年1月10日号に、竹本忠雄が「天空の捨て身」という一文を投稿している。B29に体当たりをした特攻機のことを書いたのである。「針よりも細く、ひとすじの光が青空を突き刺すと見るや、閃光が走り、B29の巨体が真っ二つに割れ、高空から、ゆっくりと、回転しながら落下してくる……」。少年の日に、その光景を目撃した竹本は「いまもなお、閃光は鮮やかである。一人の若い命が玉と散り、そのお陰で私は生き永らえている」と述懐していた。先の戦争では、おびただしい数の若者が身を捧げた。戦争とはそういうものであり、自衛隊もいざとなれば、同じことが求められるのだ。危機に際して、本当に森本が命令を下せるのだろうか。尖閣をめぐって、中共と日本は一触即発である。優柔不断は断じて許されないのだ。森本も貧乏くじを引いたものである。

  
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今の日本にとって中共は前門の虎でアメリカは後門の狼だ!

2012年06月04日 | 思想家

 政局だけの政治がまかり通っている。野田佳彦首相は小細工を弄して、民主党内をまとめるのを最優先にしている。小沢一郎を排除する勇気もなく、それでいて、消費税増税だけは、自民党の協力で成立させたい意向のようだ。しかし、ここまで酷いと、民主党離れが加速するのは、当然の成り行きである。現在の民主党政権の中枢にいるのは、平和だとか友愛だとかの御託を並べるだけの、戦後民主主義の落とし子だ。すぐに理想論を振り回すので、それがかえって、平地に波瀾を起こすことになり、政治の混乱に拍車をかけている。カール・シュミットは『政治的なものの概念』(田中浩・原田武雄訳)において、「個々の国民が全世界に対して友好宣言をし、あるいはみずからすすんで武装解除をすることによって、友・敵を除去出来ると考えることは誤りであろう」と指摘するとともに、「もしも一国民が政治的生存の労苦と危険とを恐れるなら、そのときまさに、この労苦を肩代わりしてくれる他の国民が現れるであろう」と断言した。国家として身構えることができないのならば、外国勢力に付け込まれ、日本は滅亡するしかないのだ。軍事大国化を目指す中共や、経済的に日本を弱体化しようとするアメリカは、前門の虎、後門の狼である。今なすべきは、国益を最優先にする勢力が結束し、中共の軍事的脅威に備えると同時に、理不尽なアメリカの要求に対しては、ノンを言うことではないか。

 
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