口には出さなくても、多くの日本人が祈るような気持ちでいたのではないか。福島第一原発4号機がどうなるかで、日本の命運が決まってしまうからだ。それに対して、私たち一人ひとりは非力である。パニックを恐れているからだろうが、民主党政権は本当のことを語らず、ひたすら沈黙を守っており、あまりにも私たち国民を馬鹿にしている。4号機については、作業員が慌ただしく出入りしているようだが、マスコミも断片的な情報を流すだけだ。今日午後3時過ぎに冷却運転が再開されたとはいえ、今後どのようなことが予想されるか、誰も教えてはくれない。もし冷却運転がストップしたままであれば、7月5日には核燃料プールの温度が100度を突破するとみられていた。そのプールには1500の集合体があるだけに、今回も海外メディアが大きく伝えた。これまでも何度となく危機は繰り返されており、デモクレスの剣はぶら下がったままだ。いつ何時落下してくるか予測がつかないのだ。その不安にさいなまれながら、私たちは生きてゆくしかないのである。綱渡りをするのではなく、抜本的な解決策はないのだろうか。祈ることしかできないのでは、あまりにも心もとない。最悪の場合は、250キロ圏内が避難だともささやかれている。それはまるでこの世の終わりである。こんなときこそ政治がリーダーシップを発揮すべきだ。大飯原発の再稼働などは、それを解決してからだろう。
←福島第一原発の危機は続いていると思う方はクリックを