マスコミの餌食になるにしても、あまりにも発言に問題があり過ぎだ。これでは民主党政権を批判できないというので、自民党の総裁選レースから脱落しそうなのが、石原伸晃幹事長である。いくら石原慎太郎都知事の息子であっても、能力無き者をトップに選ぶわけにはいかない。創業者と違って、どこでも二代目はそんなものなのである。「尖閣諸島に人が住んでいないから、中共が攻めくるわけがない」とコメントしたのには、一瞬耳を疑ってしまった。さらに、原発事故で汚染された土の保管先について「福島原発第一サティアンしかない」と語ってのも、これまた仰天してしまった。今の段階で石原幹事長は、自ら墓穴を掘ったのだから、弁解の余地はないだろう。自民党総裁選に関しては、石原幹事長以外にも名乗りを上げており、そこから選ぶしかない。日本の政治家は、与野党どちらを見ても、甘ちゃんばかりである。現代の高杉晋作や坂本龍馬はいないのだろうか。高杉は『幽室記』で「廟議の失策を慨し、天下の義士無きを患ひ、憤激誓ひを為し、一死以って皇国の正気を維持せんと欲す。其の心乃ちおもへらく我死を以て国に報ゆ、明日の生必すべからず」と書いている。言葉に重みがないのは、高杉のような覚悟がないからだろう。それでいて駄弁を弄するのでは、誰も付いて行くわけがない。
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