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草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

「パンとサーカス」ではなく一つひとつ善処する保守の政治を!

2012年09月10日 | 思想家

 何度失敗を繰り返せば、日本人はまともになるのだろうか。民主党による政権交代ごっこ、さらには日本維新の会の結成に向けた動き。いずれもマスコミが煽りたてたブームである。私があえて保守の立場を主張するのは、そんな世相に冷水を浴びせたいからだ。鈴木成高は「保守ということ」(『保守の思想』収録)で、保守の精神について「いまだテストされない未知のものよりも、仮令不完全ではあるにしても、すでにテストせられた既知のものを択ぶ」と解説している。経験を重んじなければ、保守を語ることはできないのである。「エラー・アンド・トライアル」が全てなのである。ある種の政治的な技術も求められる。強引にイデオロギーで押し切るわけではないから、反対勢力に対しても、妥協の余地を残すことになる。さらに、自己を絶対化しないことで、寛容さと柔軟性を持ち合わせている。白か黒かで決着を付けるのではなく、日本の精神的基盤に依拠し、争いよりも和を尊ぶのである。大衆化社会ということもあって、「パンとサーカスの政治」がまかり通っているのが、今の日本の政治ではないだろうか。大衆迎合的な政策を掲げることだけは、断じて慎むべきだろう。それに歯止めをかけるのが保守であり、お花畑の夢を語るのではなく、一つひとつ善処する練達の政治が保守なのである。サヨクや新自由主義と相容れないのは当然だ。試行錯誤こそが政治なのだから。


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新自由主義の正体見たりの日本維新の会を嗤う!

2012年09月10日 | 政局

 橋下徹大阪市長が代表の日本維新の会が船出することになった。顔ぶれを見てガッカリした国民は多かったと思う。主義主張はそっちのけで数集めをしたせいか、テレビでお馴染みの芸人崩れや、自民党、民主党、みんなの党などで鼻つまみになっている連中が中心で、新鮮味がまったくない。民主党の松野瀬久にいたっては、鳩山由紀夫のグループに属し、TPP反対の急先鋒であったはずなのに、「君主は豹変す」ということなのだろう。祖父が政友会の重鎮であった松野鶴平、父親が佐藤栄作の側近中の側近であった松野瀬三であったわりには、期待はずれであった。どこの世界でも三代目はそんなものなのだろう。「維新八策」も新自由主義政策のオンパレードで、「自立」を強調しているあたりは、小沢一郎や小泉純一郎の焼き直しでしかない。グローバリズムとアメリカニズムに毒された経済学者がバックにいるからだろう。日本の国柄については、まったく言及されていない。尾高朝雄が主張した「ノモス主権」を勉強する必要があるのではないか。主権が国民に属するとしても、それを超える規範としてノモスがあるのだ。「社会制度上の道徳」とも訳されるが、国家が目指すべき目標は、あらかじめ定められており、それに沿って政治も行われるべきなのである。それを成り立たせしめているのが、日本の文化や伝統なわけで、それをまるっきり無視する点では、新自由主義もサヨクも同類なのである。


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