岡田克也という政治家は、金持ちのボンボンで恵まれ過ぎている。頭はそれなりにいいようだが、国家国民のこととなるとまったく心もとない。まず一番にやるべきは、アベノミクスの良いところを評価し、マイナス面を指摘することだ。雇用を拡大し景気を回復させるには、金融緩和と財政出動が車の両輪である。しかし、成長戦略となると、グローバリズムの餌食になりかねない。労働組合もそこでは抵抗勢力の一翼を担うべきだし、維新の党のように、新自由主義のお先棒を担ぐべきではない。安倍首相に期待した瑞穂の国の資本主義を、自民党と民主党が競い合うのである。さらに、安全保障政策では、自民党と合意を形成すべきだ。集団的自衛権の行使の容認は、内心では賛成であっても、口にできない雰囲気が民主党にある。特定アジアの影響力が強いからだ。その勢力を排除しなければ政権復帰は難しい。今やるべきはアベノミクスへの歩み寄りと、安全保障政策での大転換である。反自民であればどことでも組むのではなく、政策をリードするのが筋である。岡田代表にそれだけの能力があるとは思えないが、民主党にもまともな政治家かはいる。そうした人材を埋もれさせてしまう前に、新たな脱皮が求められているのだ。安倍首相をこき下ろすのではなく、建設的な提案をする政党として、民主党が生まれ変われるかどうなのである。
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