草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

混迷の時代だからこそ保守派内部の真摯な討論を!

2015年01月06日 | 思想家

日本の政治も混迷を極めている。危機が迫っているはずなのに、凡庸な政治家にはそれが分からないようだ。国民もまた、どのように対応してよいのか、羅針盤を見失いつつある。安倍内閣を支持しているのは安定を望んでいるからだ。政治的なブログを連日書いていても、もう一つまとまりがないのは、明確な指針が保守派にも見当たらないからだろう。それでも一歩一歩先に進むしかないのである。ヴィトゲンシュタインの『反哲学的断章』(丘沢静也)に収録されている言葉を、ついつい思い起こしてしまう。「わたしは、自分が表現したいことを、表現するとき、いつも、せいぜい『半分うまくゆくか、ゆかないか』である。いや、じっさいはそんなに多くもない。ことによると、十分の一ほどではないだろうか。にもかかわらず、なにがしかのことは言おうとしているのだ。わたしの場合、書くということは、しばしば『どもる』ということにすぎない」。それは政治的な発言においても同様なのである。言いたいことの半分も口にできない。かえってそれで誤解を招くこともある。だからこそ、多くの人は口を噤んでしまうのだ。しかし、誰かが口火を切らなければならない。衝突が起きても、それを言論でねじ伏せる勇気が求められるのだ。保守派内部で慎むべきは、単純なレッテル貼りである。そこで思考が停止してしまえば、元も子もない。保守派内部での討論が現在ほど求められる時代はない。お互いに聞く耳を持とうではないか。必ず一致点が見いだせるはずだから。

にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ

               ←応援のクリックをお願いたします。


政治 ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする