プロレタリア独裁というのは共産主義者が自らの独裁を正当化するための根拠になっている。マルクスが『ゴータ綱領批判』でそのことに触れており、資本主義社会から共産主義社会への移行の過度期には、それが許される書いているからだ▼韓国の文在寅大統領は、共産主義の信奉者なのだろう。三権分立を無視して、国会の同意のないままに、憲法裁判所の裁判官を任命した。これによって憲法裁判官の9人のうちの6人が文寄りの裁判官になるといわれる▼保守系の自由韓国党は猛反発をしており、今日はソウル中心部に1万人を動員して、文を弾劾する大規模な集会を開催することにしている。今回のことは、文の思想からすれば、当然予想された事態なのである。今の日本では、文政権を批判すると、すぐに「ヘイト」と決めつける人たちがいる。我が国よりも進んだ民主主義社会だと信じている識者もいる。しかし、実際には韓国は全体主義国家へと変貌しつつあるのだ▼それを阻止すべく、いくら韓国の最大野党がデモをしても、どれだけの影響力があるかは疑問である。一旦独裁が始まると、抵抗するのは難しくなる。過度期というのは方便であって、人々の自由は奪われ、全てが権力の監視下に置かれるのである。隣国が全体主義国家になれば、我が国もそれなりの対応をしなくてはならない。絶対に甘く見てはならないのである。
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