草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

喜多方の枝垂れ桜 10句

2019年04月24日 | 俳句

SLの往時の語り部枝垂れ桜

廃線の枕木の跡枝垂れ桜

どこまでも枝垂れ桜の並木道

団塊の夫婦仲良く花見客

喜多方の枝垂れ桜は日本一

県外の車続々桜狩り

拉麺のまちは花咲く名所かな

満開の桜こぼれる蔵のまち

お城から足を延して花見かな

艶やかな枝垂れ桜とカップ酒

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忠誠対象を見失ってしまった上級国民の跳梁跋扈を憂う!

2019年04月24日 | 思想家

池袋での元キャリア官僚による暴走事故をきっかけにして、上級国民への風当たりが強まっている。マスコミは防戦に努めているが、必死になればなるほど、上級国民の手先と思われるだけだ。逮捕されないのは、怪我をしていることや、年齢的なこともあるからだろう。しかし、フランスと同じようなことが日本でも起こりかねず、甘く見るべきではない▼今の日本が混乱しているのは、上級国民がノブレス・オブリージュを失ってしまったからだ。社会的な地位が高ければ高いほど義務が伴う。その責任感が欠如しているのである。運転がおぼつかないことを知りながら、ハンドルを握るというのは、まさしくその典型である▼佐伯啓思は福田恆存の『日本を思ふ』の文章を引用しながら「福田恆存がいうように、明治の幕開けにおける天皇の登場は、むしろ日本に絶対的なものが存在しないという空虚感を埋めるためのものであったというべきであろう」(『国家についての考察』)と書いている▼敗戦によって「天皇国家共同体という情念の求心力が失われた」ことで、上級国民は忠誠対象を見失ってしまったのだ。小室直樹は「急性アノミー」という言葉で表現したが、そこから未だに抜け出せないでいる。日本を取り戻すためには、下級国民から慕われてきた天皇像というものを復権させなくてはならない。明治維新からたかだか150年のことよりも、今年は皇紀二六七九年であることを、私たちは思い起こすべきなのである。

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