草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

感染拡大を受けて安倍首相は国民に説明し協力を求めるべきだ!

2020年02月21日 | 感染症

日本国内での感染者の数が日ごとに増えている。表に出てきているのは氷山の一角ではないだろうか。どこまで拡大してピークを迎えるかである。報道や霞が関の関係者の感染も今日新たに判明した。感染者を見つけることよりも、重症患者を治療することに力を入れるべきだが、未知のウイルスであることが国民に不安感を与えている▼安倍首相はテレビなどを通じて、国民に直接理解と協力を求めるべきである。感染者の数よりは、死者をどれだけ抑えられるかである。強権的な処置であっても、国民の命を救うことを最優先にすべきである。そして、やるだけのことをしてから、国民の審判を仰ぐのが筋なのである。間違っても逃げてはならない▼人口の多い太平洋のベルト地帯での感染者は理解できなくもないが、注目すべきは北海道でも相次いで見つかっていることだ。「さっぽろ雪まつり」は2月4日から11日まで開催された。中共からやってきた観光客によるとすれば、政府の対応が批判されるのは当然だ。石川県の県職員は出張で上京したときに感染したと見られている。東京都内でも爆発的に広がっている可能性がある。もはや緊急事態に突入したのであり、政府が超法規的な決断ができるかどうかだ。安倍首相の責任は重大なのである。

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未知のウイルスとの闘いにアメリカ流リスク管理は通用しない!

2020年02月21日 | 感染症

未知のウイルスとの闘いには、完璧を求めることは難しいのではないだろうか。アメリカ流のリスクは管理可能という考え方ではなく、勝たなくてもいいから、被害を最小限にする方針に転換すべきだ。相手は手強いのであり、感染者の数で一喜一憂するのではなく、どれだけ人の命を救えるかが問題なのである▼永井陽之助が『現代と戦略』で述べていることが参考になると思う。永井は危機に際して「人間のさかしら(イデオロギーとか戦略とか)で作為的に介入をこころみても、なんびとも予測できない制御不可能な、さまざまな連鎖反応と逆流現象が生じ、意図に反する結果(逆効果)を生む」ということを指摘していたからだ▼今回の政府の対応で危惧されるのは、感染の拡大をコントロールできると高を括っている節があることだ。全てを確率論で割り切り、コンピュータのデータを駆使すれば危機を乗り切れると思うのは、あまりにも傲慢である▼現場で頑張っている人たちの意見を尊重し、一つ一つ対応することが大事なのである。大それた方針はなくても、悪戦苦闘することで必ず活路を見出すことができるはずだ。もはやパンデミックを防ぐことは困難になってきており、希望を見出す努力をするしかないのである。

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