草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

中途半端な緊急事態宣言よりも踏み込んだ措置を決断すべきだ!

2020年04月08日 | 感染症

昨日になってようやく安倍首相は緊急事態宣言を出したが、休業要請の業種をめぐって、政府と東京都のすり合わせが行われていなかったことが露呈した。パチンコ屋やナイトクラブについては、政府サイドが反発しているのだという▼予想した通りであった。安倍首相はことの深刻さを認識していないのである。武漢発の新型コロナウイルスの拡大を阻止できるかは、どこまで踏み込んだ決断ができるかにかかっている。政府が東京都の手足を縛るのはとんでもないことだ。「社会的距離戦略」を実行に移すためにも、パチンコ屋やナイトクラブの営業に規制をかけるのは当然である。それができないのは補償したくないからであり、既得権益として保護したい者たちがいるからだろう▼今が例外状況であることを、安倍首相は認識していないのではないか。これでは緊急事態宣言を出した意味がない。東京都が強引なことをやろうとするのは、それだけ都民の命を守りたいからだ。その後押しを政府がするのが筋である。例外状況においては、自己保存の権利を国家が行使することは認められており、それが結果的に法秩序を維持することになるのである。安倍首相は、中途半端なことで8割もの人たちの活動を制限できると思っているのだろうか。もはや脳天気な政府頼みでは危機を乗り切れない。私たち一人ひとりが自粛するしかないのである。

コメント (1)
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