つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

ワークライフバランス現実のための仕事術

2010年10月16日 | 日記
                    佐々木常夫氏

独立行政法人都市再生機構主催による「URビジネスロケーション・フォーラム2010」に参加した。

 基調講演は、一橋大学イノベーション研究センター長・教授である米倉誠一郎氏による「グローバル社会における企業イノベーション」イノベーションの構造を概観したうえで、世界的大不況を乗り越え、ますます進化するグローバル化や高齢化社会に適応するこれからの資本主義と企業の在り方についての講演であった。
 日本の中での割合と世界的に見た場合の格差を認識する。携帯端末機や液晶テレビ等の日本の割合は、世界的な観点から見れば、需要が少ないことを知るべきである。などデータ資料を明示して解説を行っていた。

 特別講演は、株式会社東レ経営研究所特別顧問である佐々木常夫氏による「ワークライフバランス実現のための仕事術」障害の子とうつ病の妻を抱え家族とはなにか仕事とはなにかを問う一方、究極の状況の中で効率的仕事を成し遂げ、ワークライフバランスを実現した仕事術についての話であった。
◆佐々木常夫氏プロフィール
 東京大学経済学部卒業。東レ株式会社入社後、取締役・経営企画室長、株式会社東レ経営研究所社長を経て、現在、株式会社東レ経営研究所特別顧問。
 育児や介護に追われるなかで、破綻会社の再建やさまざまな事業改革に取り組んだ半生を綴った著書『ビッグツリーー私は仕事も家族も決してあきらめない』が反響を呼び、さまざまなメディアに取り上げられる。その後限られた時間の中でいかに効率的に仕事をするかを説いた『部下を定時に帰す仕事術』、戦略的リーダーのあり方を語る『そうか君は課長になったか』を出版。
 現在、週間東洋経済および毎日新聞にコラムを連載中。また、独特の経営観を持ち経営者研修などの講師を務めている。

 講演内容は、自己の体験談から始まった。
 長男は自閉症の障害があり、学校生活はトラブル続き、いじめに会い不登校となり、毎日本を読んでいて部屋中は本だらけである。そのような状況の中で妻は重荷を担いでしまいうつ病となり病院へ入院すること40数回。佐々木氏は毎日5時半起床。朝食と弁当作り後、8時に出社し仕事は18時まで。日曜は一週間分の家事をこなす。仕事については、計画性効率性の徹底、会議の半減、資料の簡素化を実行した。
 人は皆自分の時間を求めているが、それができないのは長時間労働と非効率労働である。悩みやハンディを抱えている人は意外に多いものだ。
 仕事の進め方の基本の解説と自己の体験から偏見を含めたアドバイス説明があった。最後の本題のテーマである「ワークライフバランス実現のための仕事術」の解説があった。タイムマネジメントは最も大事なことは何かを正しく掴むこと。タイムマネジメントとは時間の管理ではなく仕事の管理である。よい習慣は才能を超える。
①計画選考・戦略仕事術 ②時間節約・効率的仕事術 ③時間増大・広角的仕事術としては、タイムマネジメントの実践、残業・休日出勤問題、個人も会社も成長するワークライフバランスである。そして最後にワークライフバランスではなくワークライフマネジメントであるとまとめた。
 
 佐々木常夫氏のお話は、実体験での内容であるので身に迫るものがあった。

(10月16日記)
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